コナン・ザ・バーバリアンのレビュー・感想・評価
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今で言うリブート
『コナン・ザ・グレート』のリメイクというか同一原作による映画ではあるのだけど、映像だけは進化してるのに、娯楽作としては馴染めない作りになっていた・・・
『ロード・オブ・ザ・リング』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような映像に影響を受けているのがわかるし、クライマックスでは『インディー・ジョーンズ魔宮の伝説』のような生贄シーンで迫力満点なのだが、とにかく感情移入しにくいストーリー。それというのも、村を襲撃される前に11歳のコナン少年が蛮族を殺しまくり、既に立派な戦士であったことがドン引きさせる原因になったんじゃないか?その後も魅力的なキャラが登場しないし、唯一ヒロインのタマラ(ニコルズ)とコナン(モモア)とのセックスシーンが不要だったような気もする。奴隷の女たちがすでにいっぱいおっぱいを見せていたからかなぁ・・・(笑)。
伏線としてのコナンが鎖嫌いである設定は良かった。父親が殺されたときも、実は溶けて燃え盛る鉄を落とさないようにコナンが鎖を持っていたのだが、力尽きる前に父親がコナンの手を放したという経緯があった。そしてクライマックスでは生贄にされるタマラ、谷に落ちそうになるタマラをずっと鎖で引っ張り上げるなんてシーン・・・上手く作ってあるんだけど、もったいない。
頭使わなくていい
筋肉リブート
アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作「コナン・ザ・グレート」をリブート。
大まかなあらすじは変わらないが、オリジナルでは両親を殺され村を焼かれ、奴隷から復讐の旅に出るというものだったのに対し、リブート版では戦場で母が自らの命と引き換えに産み、父を殺した蛮族に復讐するというストーリーになっている。
現代リブートだけあって、オリジナルのヒロイック・ファンタジーからバリバリのアクションに。
格段にテンポアップし、バイオレンス描写もハード。コナンは幼少時から蛮族の首を狩る。
シュワちゃんからバトンタッチしたコナン役のジェーソン・モモアは、可愛らしい名前とは裏腹に(笑)、筋肉ムキムキの彫りの濃いイケメン。
現代的だなぁ〜。
チープな特撮から最新VFX仕様になり、砂の蛮族は、「ハムナプトラ」か最新技術のハリーハウゼンか。
アクションの迫力もこれで良し。
…だけど、何だかただ忙しく展開し、特に残るものを感じられず。
もう少しヒロイック・ファンタジー風味とエロ要素も欲しかった。
予算が足りなかったか?
シュワちゃん主演のコナンが神格化されたコナンで有れば、
こちらのコナンは狡猾で野蛮=ワイルドなカッコよさが有る。
(個人的には生い立ちを描いている序盤が凄い好きだ。)
昨今の映画監督が「ゲームから影響を受ける」事は多々見受けられ、
この作品も例外ではない。
この映画が撮られる前に、「ゴッドオブウォー」というプレステ系のゲームを制作したチームが「コナン」というゲームを世に送り出しているのだが、
そのゲームから影響を受けているギミックは多々見受けられる。
この映画で非常に残念なのは、後半のラスボス戦。
序盤~中盤までの流れが良く出来ていたにも関わらず、
後半戦は勢いが明らかに落ちている。
出演者の力量不足とかではなく、明らかに演出に回す予算が無かったとしか思えない程狭いスケールになってしまっている。
しかし、世界観・出演者の質は中々良い。
S級映画になり損ねたA級映画。
レンタルで借りるのであれば400円でも十分堪能させてくれる一品だ。
ネットでは、脚本が悪いという話が多々見受けられるが、別段悪いとは思えない。
制作途中で「スケールを小さくしろ」との命令が有ったのであれば「しっかり仕事をしている」とすら感じ受ける。
主役の人、誰?
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