ブラック・ブレッドのレビュー・感想・評価
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選ばれたのはリアリティか?
2011年のスペイン映画を代表する本作、「私が生きる肌」と両方ご覧になることをお勧めします。映画界はリアリティを選んだのでしょうか。人物相関と時代背景の予習を是非。本作デビューの少年主人公が素晴らしい。
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バースだけ聴かされてもねぇ・・・。
ポピュラーソングにはバースという導入部分を持っているものがあります。「スターダスト」然り。「枯葉]然り。この映画は、そのバースの部分だけをさんざん見せておいて突然、幕切れになります。なんだか、ペテンに引っかかって1500円、払わされたような感じです。ストーリーはというと、ミヒャエル・ハネケの「白いリボン」に酷似した内容です。こう書けば、多くの人は判ってくれると思います。来るべき大きな災厄を暗示することに終始するだけなら、様々な、陰惨な事例を繋げていけば、映画らしい体裁を整えられるでしょう。しかし、我々は、その来るべき大きな災厄を見てみたいのです。戦争であれ、圧政であれ、災厄そのものを見てみたいのです。もしかすると、大きな災厄については観客の想像に任されているのかもしれません。でも、それは監督の職務怠慢なのではないのでしょうか。イーストウッドの硫黄島二部作のような傑作が誰にでも撮れるものではないことは百も承知です。今後、この手の映画に批評家が高い評価を与えるような過ちは避けてもらいたいものです。
それにしても冒頭部分の目隠しをされた馬が断崖から突き落とされていく場面には憤りを感じました。スペイン人よ、もっと、動物を大切に扱え!闘牛なんか、やめちまえ!
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