ワールド・ウォー Zのレビュー・感想・評価
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Zの意味が分かる。
近年観たパンデミック映画で印象に残る恐ろしさだったのが
S・ソダーバーグの「コンテイジョン」。
もちろんゾンビは出てこないけど、人間がバッタバッタと
感染して死んでゆくのに原因が特定できない恐怖、というのを
存分に感じ、最後の発生源にも息を飲んだ。
今作を観て、それにかなり近いものを感じた。
最初はゾンビ映画だ、と(確か宣伝されていたと思うんだけど)
思って普段ホラーを観ない私でも、ゾンビ映画は笑えるからね~
といった理由で観られたりするので、簡単に捉えていたが
蓋を開けたら…いや~笑えない。とても笑えない作りだ。
そもそもゾンビが面白くも何ともない、ふざけた箇所もない。
ひたすらゾンビの弱点を探し出すブラピの視線が描かれており
前述の映画で言えばM・デイモンのようにも見える。
なのでゾンビ映画を期待すると、エッ?となるんだけど、
しかしながらゾンビ化しているのは事実なので、となると
今作のジャンルは何になるんだろうか…。
ゾンビ。ホラー。パンデミック。私にとってはホラー映画だった。
冒頭からもの凄い速さで襲われてはゾンビ化し、群れとなって
壁までよじ登るゾンビの大群。もはや人間と思われることもなく、
どんどん焼却されていく彼らを観て、これは映画なんだ、という
ところでやっと我に帰るくらいで、実際に肩に力が入りっぱなし。
どこでどう襲われてどうなるかが見えないので、
(まぁブラピは死なないし、ゾンビ化しないだろうと思いつつも)
あっという間に繰り広げられる恐怖のパンデミックが堪らない。
物語的には決して新味はなく、前述の映画と同じく、原因究明と
ワクチンの開発しか人間に手立てはないのだが、
何しろ襲いかかってくるゾンビから逃げ回りながらになるので、
それも一向に進まない。
ブラピ以外のキャストには有名無名を混ぜているので、どの顔を
見ても皆気味が悪く、ゾンビか?いや、人間か?と詮索する程で
いや~最後まで溜飲が下がるのなんの。
相手がゾンビか見えない細菌かの違いだけで、怖さに変化なし。
唯一笑えた(わけでもないけど)のは、休眠状態のゾンビくらいか。
あのくらいゆっくり動いてくれないと…なんて思ったりしていた。
それにしても、ゾンビをかわす方法が○○になること。っていう
自然法則というか摂理というか、まぁそうなるかなぁ的な結論に
達するところがどうなんだろうとも思えたけれど、あのブラピの
選択眼は凄かったわね。一歩間違えば、、、でしょう。それまで、
やれ家族!家族!って言っていたのに、いいの?その選択。って
自分が究極の立場にいないもんだから余計にそう思ってしまった。
最近ではやたらと家族思いが先行しているブラピ夫妻の印象。
だからあんな描写になったのも頷けるんだけど、人類存亡の危機
を目の前に、俺はやらないよ。っていえる男もどうなんだろう。
確かにそれで家族と一生逢えなくなる可能性もあるわけだから、
うーん…な選択になるだろうけど。功績がモノをいったわけで。
しかし「手伝わなきゃ艦から下りてもらう」ってそれも酷い話だ。
ともあれ今作の結末は、結末にはならない。
まさかゾンビにはならずとも、こういうパンデミックの恐怖は、
これからも消えることなく続いていくことを考えると、
とても絵空事で済まされる内容でないところが、ただただ恐ろしい。
(ぜーんぜん日本は出てこなかった気がするけど、どうしてかしら)
山場があと一つ欲しい
人の評価を聞いてから鑑賞。
最後が物足りないくらいで普通に面白かった。
薬を見つけたらもう終わりだったのは残念。
ブラピは老けたなとは思ったけどやっぱり格好良くて色気があって素敵。ストーリーは今の世の中じゃありえそうで少し怖かった。
感染されてるとはいえ人がゴミみたいに殺されるのは胸が痛い。
早く動けるゾンビは怖い。
ブラピが思ってたよりアクションしてなかった。ハラハラするシーンが多いので好きな人は観ると楽しいと思う。
バイオハザードもどき
何の前振りも無く、いきなり、ゾンビ軍団が町を襲ってくる。元国連職員のブラピが、原因究明のため呼び戻され、若い学者と何故か韓国の米国基地に飛ぶ。で、その若い学者が活躍するのかと思いきや、ゾンビに襲われて逃げる時に雨で足が滑り、持っていた拳銃を自分に撃って死んでしまう。これってあり⁈みたいな始まり。で、ブラピ一人で行くことになるが…
結果的には原因がわからず、とりあえず予防ワクチンだけ作り、終わり。
バイオハザードの出来損ないやん。
群がり襲い来るゾンビの恐怖
人間が未知の感染症(噛まれて感染するのだからウィルスだと思うが)により、ネズミ算式にゾンビ化していく中で、家族と世界を守ろうとする主人公の活躍を描く。
私がゾンビ映画を観る時のポイントは
①ゾンビと人間との戦い
②ゾンビ化する原因の究明とその対策
がいかに描かれているかであるが、①については集団で迫りくる(しかも恐ろしいスピードで)ゾンビは結構気味悪く、特に予告編にもあるイスラエルの防壁を登るシーンは迫力十分である。ただ最初の混乱期はともかく、ゾンビが音に反応することが分かった後はそれを逆に利用して、ハーメルンの笛吹のようにおびき出し(おびき寄せ)て、人間から遠ざけたり殲滅したりすることも可能ではないだろうか。音を立てないようにこそこそしたり、集団で四方八方から群がり寄るゾンビとひたすら銃撃戦を繰り広げるのが得策とは思えない。
②については、原因の究明は進まずゾンビ化の防止はできないが、代わりにゾンビがある種の人間を襲わない(避けて行く)ことをヒントに、ゾンビに襲われない方法を模索することになる。結局致死性病原体のキャリアを避けていくことを突き止め、カモフラージュしたワクチンを製造・投与することで人類の滅亡には歯止めがかかる(当面は人類とゾンビの共存になる)のだが、なぜゾンビが致死性病原体を避けるのかの説明はない(ゾンビが今更死を恐れているとか、健康管理に気を付けているとは思えないのだが、それとも単に不味いのだろうか)。
前半のゾンビ出現から人類滅亡へと向かう部分は緊迫感があっていいが、後半ブラッドピットの独り舞台みたいになってからは、周りが無能すぎてやや興醒めする。
速いな!
もうCMを見てお分かりの通りゾンビが速い。速すぎ。最近のゾンビ物の特徴か?オシッコちびりそうでした。
ゾンビが歯をカチカチして、狂犬病の強烈な奴なんだろうけど、本当ににあり得そうな話なんで寒くなりました。ホントの話で、ある種の強烈な麻薬でゾンビのように人間に噛み付いた話があったと思うんですが、あり得ますよね?この話。
ブラピは強いな。飛行機が落っこちても死なないんだもん。
ゾンビ映画の王道
CMを見た段階でお気づきの人も多かったかと思いますが「ワールド・ウォーZ」の「Z」はzombieのZです。
原因はウイルスの蔓延によりパンデミックに陥る、というまあ何というかありがちな設定ですね。
あくまで「ゾンビのようになってしまうウイルスに感染した人」であり「ゾンビ」ではありません。笑
なのでデフォルトのゾンビのように昼間活動できなかったり目が見えないみたいなことは無いようです。
まあ聴覚が優れているので目は見えてないようなものですが…
この映画の中でまず最初にびっくりしたのは開始数十分で「希望の星」である博士が流れ弾に当たりあっけなく逝ってしまうことです。
始めの主人公が家族の元を離れ敵地へと赴く理由はかなり序盤で消滅します。
そこからは当初の予定をひん曲げていますね。
結局博士は物語の構成に於いて主人公を外に出す口実を作る為だけに登場した人物に思えました。
結果博士の言った一言がヒントになったりしていたので、必要ではあったと思いますが。
正直作品の中に今までの映画にはなかった!!みたいな目の見張るようなものはありません。
ただ王道と王道を組み合わせて行って王道に辿りついた、という感じでしょうか。
私自身はあまりそういった王道作品が嫌いではないのでまあまあ楽しめました。
(自分の中でハードルを下げすぎていた部分もあると思いますが…)
ただ他のゾンビ映画と比べても迫力・スピード感はピカイチだと思います。
ゾンビ映画にありがちな暗いところでわぁーっとゾンビが脅かしてくるシーンがダラダラと続くと言ったようなことはなく、展開も何もかもが早かったです。いい意味で。笑
設定も王道ではあるがしっかりしていたし、数あるゾンビ映画の中でもかなり上位になるとは思います。
終わり方は(ゾンビ映画における)ハッピーエンドです。
こちらも王道で手がかりを見つけワクチンを開発し、世界中にばらまいて終わります。
この作品は比較的死ぬ人が少ないんじゃないかなー。
もちろんゾンビになったひとは別ですが。
名前のあるような物語に関わってくる人物が死ぬことは他の映画と比べて少なかった気がします。
中には最初10人弱いたのが最終的に1人になるような作品もありますからね(笑)
その点に関しては少し生ぬるい気もしますが、やはりゾンビ映画における迫力・勢い・スピード感がすごいので、興味のある方は是非スクリーンで見ることをおすすめします。
この手の映画を見慣れている人には少し物足りないかも知れませんが見に行って後悔はしないと思いますね。
思った程悪くはないが、でも突っ込みたくなるよなぁーこの脚本では・・・
私は大のブラピ・ファンですが、この作品の予告編を観ただけで、この映画はツマラナイ駄作だろうと思い、観る気が失せた。
今年の夏の大作映画には、本作を筆頭に、興味が持てず、どの作品も観る気がしなかった。
この現象は、私が単に歳を重ね過ぎて、流行り物に単純に追い付けず、感性が鈍ってしまったのか?それとも、ハリウッド大作がステレオタイプの作品ばかりで、飽きたのか?どちらなのかと、日々詰まらぬ事を悶々と思っていた。
しかし、映画は観てなんぼの世界なので、意を決して(大袈裟だが)観る事にした。
端から期待値ゼロの作品だったので、実際観ると、まあまあ楽しめた作品だった。
何故一般には駄作でも、予告編は通常は面白く観られる作品が多い中で、本作の予告編は駄作の映画の予感がしたのか?
それは、ブラピの役どころに問題があり、引っ掛かったのだ。
彼は、元国連でのスーパーエリート職員だった筈、その彼が現在は引退したとは言え、この世界規模で起きている、非常事態の事件を目前で体験しているのに、その原因究明と問題解決への要請の為に、今回は特例で、彼の協力要請を政府機関からオファーが来ているのだ、それでも家族を護るのが先だ?と言う彼のスタンスを前面に出した途端に、私は引いた。そこに、薄っぺらな嘘が見え、真実味が失せたからだ。
もしも、ジェリーがそれ程優秀な職員だったのならば、彼の妻も子供も、皆彼の任務の重要性を知っている。その彼の任務に誇りを持って総てを投げ打ってでも、彼に協力的になっているのが家族だ。それが出来ない一般的な幸福感を求めて生きる家族なら、もうとっくに離婚している筈なのだ。一般庶民ならいざ知らず、要職に就いた人間は一個人の自由や権利の主張は、特に、非常時にはしないのが普通なのだ。
この映画では、ブラピ演じるジェリー・レインが、国連職員時代に現実的には、どの様な仕事をしていたのか、描いていない点も、説明不足で、掘り下げていないなど突っ込みどころも満載だった。只単に、国連のエリートと言う設定だけが、ブラピに演じさせる役処として、ステイタスが有る様に見えるから、そうしたよと言わんばかりの、見え透いた設定が気持ち悪い。この世界中に広がる謎の敵の究明に挑む、彼の職務に対する、覚悟の無い妻、そんな彼女を只庇うだけの、覚悟の無いジェリーにもヒーロー性を感じられない!
しかし、この映画では、逆説的なのだが、このような非常事態には、個人の責任に於いて、個人で行動し、自らの命は自らが護るという事を描いている点には、共感を憶えた。
そして、セガンがゾンビに襲撃された時にも、素早く彼女の腕を切断した彼の素早い判断と行動力のみが、命を護っていくと言うテーマに則していて、感動したし、腕を切断された彼女が、その後もジェリーと共に、問題解決に向けて、困難を共に、行動を続けて行くと言う姿はあっぱれだ。彼女の姿の方が冷静で、クールで素晴らしい。
そして映画の初めで、マーケットで吸引機を調達後、出会った少年を家族同様に最後まで、ジェリーの妻カリンは、一緒に行動を共にし、助けていた事も素晴らしい。
映画「インポッシブル」で少年を救う様な見せかけだけの偽善が無かった点も良かった。
しかし、どんな時でも、特権階級的に、危機から護られる人や家族がいると言う現実も見られた事は、リアルで良かった。これこそが社会の真実だと思う。
ゾンビ達は、しかし、何故音に反応するのか?そして、どうして何かしらの、重篤な疾患を持った人間を透明人間の様に、スルーしてしまう、識別能力を何故持ち得たのか?
やはり、突っ込みどころの多い映画だった。
何故か、このゾンビを観ていると、「猿の惑星ジェネシス」を思い出した。そして行動のみが、己を助けると言う姿は、「ポセイドンアドベンチャー」のジーンハックマン演じる牧師の姿を想い起こしたのだった。
ゾンビがフィクションを超える時
ドキドキさせるシーンとじっくり見せるシーンの緩急の付け方が上手くて、テンポはゆったりめでも、飽きる事なく作品を楽しめた。
一介のいわゆるゾンビ映画であっても、そこにブラピがいるだけで作品に厚みがあるように映ったのは自分だけか。
アイアムレジェンドと似た様な設定でも、見せ方一つでこれだけ違う内容に見えるから、やっぱ映画はオモロい。
大多数の他人を救うために家族と別離しなければならなくなると言う葛藤が、物語の軸としてのキャラクター設定にちゃんと活かされていたと思う。
ただブラピが自分に致死性のウィルスをぶち込んだ後、死にかけの状態で家族と再会した方が、更にヒーローっぽさが増して良かったかも。
原作よりは全然オモロかった。
宣伝効果にやられた
なんだか一杯食わされた感が拭えない。
いつもの如く派手な宣伝にしてやられた。
ブラッド・ピットでなければ、C級パニック映画だろう。
宇宙戦争を思い出してしまった。
続編がありそうな終わり方だったが、あるのだろうか?
これは、地上波放映まで待って良しの映画だろう。
もはやゾンビ映画とはいえないスケール感。パンデミックの終結法がアィディア賞もの。
『Z』はゾンビを指す、まごう事なきゾンビ映画。普段は低予算で作られるのに、この作品はハリウッド大作水準でグレードアップ。主演のブラビだけで、一体何本のゾンビ映画ができるのかというくらい贅沢な作品です。ゾンビ映画というとそれだけでパスしてしまう人も多いだろうと思います。しかし、本作はグレードアップした分、パニック映画に近くなって、おどろおどろしいスプラッターな場面描写が少なくなっています。だから、ゾンビ映画が苦手な人でもなんとか鑑賞に堪えられるのではないでしょうか。
低予算のゾンビ映画では不可能なゾンビの群れが都市を破壊していくシーンは、さすがにお金をかけただけに、迫力がありました。
最近は自らプロデュースすることが多いブラビだけに、単なるゾンビ映画だったら、いくらギャラを積まれても出演しなかったでしょう。奥様に笑われてしまうのがオチです('◇')ゞ。ブラビの心を動かしたのは、主人公の国連捜査官だったジェリーの信念に共感したのではないかと思います。
急速なゾンビ病のパンデミックにより、人類は絶対絶命の状況に追い込まれても、ジェリーは必ずどこかに、解決法の糸口はあるという希望を捨てなかったです。
そんなジェリーでも当初は、危険な任務となるゾンビ病の原因探索チームへの参加を拒んでいました。国連捜査官として今まで散々家族と離れて、危険で困難な紛争地帯で現地調査の任に当たっていたのですから、退役した今だからこそ、一秒でも家族のそばにいたいというのが、当然な思いでしょう。たれど、家族の安全を国連から人質に取られてしまい、渋々チームに参加するのです。ジェリーは、決してヒーローではなく、どこにでもいるパパだったのです。
でも一端任務についたら、国連捜査官の血が騒ぐ。中途半端では戻れない意地が出てくるのです。そして、あれほどの家族思いの男が、人類のために自ら人柱となって、家族に愛しているよとのメッセージを残して、自らを人体実験にかけてしまうのです。半端な信念の持ち主ではなかったのですね。そんな魅力的な主人公だから、ブラビは主役を引き受けたのだと思います。そんなジェリーの信念をあふれる気迫で演じきったブラビは、やはり千両役者だと思います。
ところで本作の魅力は、今までのゾンビ映画になかった抜群のアイディアだと思います。強力な感染力を見せつけているゾンビ病でしたが、ジェリーはそんな強力なウィルスの強みに弱点が隠されていると直感するのです。実際に、ゾンビの群れに襲撃されながらも、ゾンビ病にかからない例外をジェリーは見落としませんでした。それがヒントとなって、有効な対策を発見することになるのです。その発想は、日常のビシネスでも強力なライバルを超えていく上でヒントになるかもしれませんね(^。^)
しかし、そこにたどり着くまでの道のりは、お金をかけて作っている分簡単には辿りつかせません。何度も絶体絶命のピンチを乗り越えることになります。冒頭からして、ゾンビ病の原因探索チームの主役になるべきウイルス研究者が、最初に立ち寄った韓国の米軍基地でゾンビの襲撃に会い殺されてしまうのです。この段階で普通ならあきらめてしまうのですが、ウィルス研究の門外漢ならがも、韓国の基地でつかんだわずかなヒントでイスラエルに向かうのです。
高い擁壁で護られたイスラエルの首都エルサレムでしたが、群衆が大音量の音で挑発した結果、ゾンビが山なりになって擁壁を乗り越えてしまうのです。ジェリーが脱出のため乗り込んだ飛行機も、荷物室に潜んでいたゾンビに乗客が感染してパニックになります。 ジェリーがどこに行ってもゾンビが待ち構えている息切らせぬ状況で、緊迫感を募らせました。
イスラエルのモサドの高官からもらったヒントで、ジェリーはウェールズにあるWHOの研究所に向かいます。そこで、ゾンビ病の解決のヒントに気づき、ワクチンの素材となるもの取りに行く場面がクライマックスとして見物です。
何しろ目的の素材が有る隣の棟の研究室は、うじゃうじゃゾンビがいるところ。そこをかいくぐって、目的のものをゲットするのはどう見ても困難なことでした。ゾンビは音に反応するので、ソロリソロリと用心深くすり抜けようとするシーンは、スリル反転。これ迄の大規模なパニックシーンも目を見張るものがありましたが、やはりこの場面の接近戦のほうが、よりスリルを感じますね。
それでも、ゾンビに見つかってしまいジェリーに付き添ってきた研究員たちは、安全なゾーンに避難します。ひとりゾンビの群れのただ中に残されてしまうジェリー。こんなどうしようもない場面で、ブラビの演技が冴え渡ります。
続きは劇場で見るべし。いざいかん戦場の劇場へ!
追伸
鑑賞は3Dでしたが、映像にダイナミックな場面が多かったので、3Dが効果的に働いたと思います。お勧めできます。
ありきたり・・・
そうか、Zはゾンビの・・・単純でしょ!!
国連が主体で維持活動できる設定にも無理がある。
アメリカはパンデミックの前に、空港閉鎖・陸路閉鎖などを施すでしょ?
そもそも感染源からの対応が遅すぎて、ブラピが家族でテレビ見ているときはすでに戒厳令が敷かれるはず。アメリカ陥落からスタートで、国連管轄の空母で家族を預けながら、家族愛を見せるのかと思いきや、電話のやり取りではへまをする…。
飛行機に乗ったときなんて、酷すぎ。
ブラピは不死身か!?なんで女の子と2人だけ助かるのか…。
最後には、ブラピが数あるウィルスから当てて、ゾンビを交わすと…。
おいおい、そりゃ無理あるでしょ。大体ウィルスに体負けません?
とまぁ、突っ込みどころ満載です。
他にもありすぎて、切りが無いですね。
けど、ポップコーン食べながら、なーんにも考えずに見るには
大作系として持って来いだと思いますよ。
かるーいパニック映画であるし、そんなに血が飛び交わないし。
初デートでもありでしょう。
内容はバイオハザードのほうが遥かにいい。
とにかくありきたり、薄い…。
もうちょっと頑張って、ブラピさん。
私生活では素晴らしい家族愛に満ち溢れた行動をしてるのだから。
アンジェリーナ・ジョリーや子どもたちへの愛は、ステキそのもの。
その栄誉もあるから、これから頑張ってねで☆1つ追加で☆3です。
レオドランドなゾンビ
どうやらゴアシーンはないらしいと聞いていたのだが、本当にはらわたにむさぼりつくシーンがないどころか、かみつく場面すらなかった。
飛行機が落ちたり巨大な壁にゾンビの群れが人柱のようになってよじ登ったりと非常にスケールの大きい場面がたくさんみられたのだが、スケールに誤魔化されている感じがすごくした。
そもそもブラピは細菌研究者でもなんでもないのに、自分が治療法を開発しなければならないという使命感の元に行動し始める。どんな思い上がり野郎なんだよと思っていたら、本当に開発してしまうスーパーマンだった。
手首を切られた女の子を飛行機で切り口を消毒する場面は本当に痛そうだった。ちょっとした切り傷でも消毒すると死ぬほど痛いのに、手首って怖すぎる。
研究室に侵入する場面は、建物の外で大騒ぎして建物からゾンビを誘い出せばいいのにと思った。
アルマゲドンにあらず?
見終わると「ワールドウォー」の意味がよくわかります笑
みんなのリーダー、アメリカが世界を救う!というアルマゲドン的な映画かな?と思いながら最初のほうは見てました。
エルサレムに元凶があるんじゃないかと匂わせられるシーンで特に。
実際はそんなことはなく、むしろエルサレムの指導者の「行動する人間」ぶりに、出来るな!と思わせられるんですが、最初にエルサレムが出てくるときの言及の仕方、思わせぶりじゃなかったですか?
さて、ブラピは世界中を飛び回り、行く先々で人と出会いつつ、各所でZに襲われます。
国連として始まり、WHOで終わるというのがいかにもって感じです笑
そういえばオープニングも環境問題、自然の脅威を意識させるものでした。
環境問題は否が応でも国際的な問題になる、国境を超えて広がる二酸化炭素が国際的な協力を強烈に引き起こす起爆剤になるかもしれない、という話を思い出します。
ともかく、アメリカナショナリズムプンプンの映画かと思って観たら、それどころかナショナリズムを(若干説教くさく?)否定するような映画でした。サラッと大統領死んでるし。
ナショナリズム無き国際的な協力の場では、人種宗教関係なく「行動する人間」が尊いのだ!というようなことを教え込まれた気がします笑
そして、国家忠誠を抜きにして、闘う理由として出てくるのが「家族」と。
エルサレムで、城壁が超えられる原因になったのが、国旗ふりつつの騒ぎだった、というのも、一つの警句……なのかも。
対ゾンビシーンはぶっちゃけ、走れ!か静かに!の2パターンしかなくて単調っちゃ単調ですがまあゾンビですし。
ゾンビですしね。はい。うん。
うーん…
感染したゾンビをぶち殺しながら、人類が生き残る策を探るという映画だが、途中で眠くなる。面白い、という人はもちろんいるのだろうが、私にはダメ。
何がダメかって?
①感染源の一つとみられる韓国に到着していきなり、ハーバード大学感染学の権威という若き学者があっさり、自分で転んで銃が暴発して死ぬ。(はあ?こいつは何の役割だったのか?)
②一部の特権階級だけが国連空母に乗れる不愉快さ(そもそも、国連は軍を持たないし、この特権階級ぶりがあっさりと普通に描かれている。)
③感染源や感染経路は最後まで不明のまま。映画は「戦いは始まったばかりだ」とか言って終わる。話が広がりすぎて収拾不能になるパターン。
④ゾンビがただ、一部の人をよけていく光景だけで「ゾンビは何かに感染した人間には近づかない」と推理し、自ら毒素のワクチンを注射するむちゃぶり。(要するに腹に落ちない)
⑤やっと搭乗した民間機の中で手りゅう弾を爆発させて墜落させ、主人公とイスラエル女性兵士だけ生き残る荒唐無稽ぶり。さらに腹に部品が貫通したにもかかわらずものすごい勢いで回復する。テレビゲームじゃないんだから。普通ならあれは全治半年以上。そもそも出血多量。
⑥映画全般で、自分と自分の家族、その周辺だけ助かれば(主人公本人の考えではなく、作品自体の描き方)、他の無辜の人々はあっさり犠牲になってもよい。
⑦最後のシーンなんか、ただの虐殺。映画を見ている多くの人は、もし映画と同じ事態が起きたら、ほぼ全員がゾンビ側になるのに、もう軍隊がゾンビを一個所に誘導するように集めてガンガン射殺、火炎放射器で焼き殺す。てか、本来、こいつらゾンビをどう治療するか、を一切考えず、射殺しまくる感覚の不愉快さ。
⑧家族愛って、この薄っぺらな描写でどう感じろというのか。電話してるだけだろ?それもうかつな電話で人が死ぬのに平然としている。ぶっ放し映画だってたくさんあるぞ、家族愛に感動するのって。
自分で何で眠くなったか考えると、要するに、すべてが「なるほど」と腹に落ちずに不自然なのと、くどくど説明が多く、、また、その説明が脳の中をすっと通っていかないことに行き着く。
ゾンビ映画は難しい。個人的にはバイオハザードの方が面白かった。
なかなか良い。
3Dの字幕版での鑑賞。
ゾンビの集団が積み上がり、スクリーンから飛び出してきたシーンはけっこう迫力があり、楽しめました。
終盤の緊張感が伝わってくる、ゾンビと人の神経をとぎすました対決はドキドキものでした。
ゾンビが歯をカクカクカクカクは、怖いと同時に笑える。
続編あるといいですね。
ゾンビがいっぱい
ゾンビの数が多いです!とりあえず数で勝負じゃーと云わんばかりの多さです。あまりの多さに勝てる気がしません。
そしてゾンビが速いです!世界陸上レベルの速さで襲ってきます。
そんなゾンビ達相手に、ブラピが真面目に闘っております。
ブラピ以外の俳優陣も、地味ながらキッチリ真面目に演技しております。上手いです。(デビッド・モース出ててびっくりしました。マシュー・フォックス地味すぎてどこに出てるのか判りませんでした…。)
数多い&速い&真面目で、ぐいぐい迫ってきます。迫力あります。
話の展開も早いので、観客に考える隙をあたえません。
たいへん面白かったです。
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ただ一つ、ちょっと残念だったのは…。
最後の研究所のシーンでしょうか。
研究所という設定上、ゾンビ数が激減します。
また、また音に反応するゾンビを刺激しないよう静かにしているので、シーン自体が落ち着いてしまいます。ゾンビも減速します。
ここで、思わず、考える隙が出来てしまって…。
ブラピと研究員の話を聴いているうちに、様々な思いが浮かんできてしまい…。
例えば作中の細かい設定。音に反応するゾンビ…イスラエルのシーンで「歌」に反応して襲ってきたけど、その前にバリバリ飛んでたヘリの音には反応しないの?とか、ものすごーく野暮な疑問が湧いてきて。
さらには
そもそもゾンビって何なの?という「そもそも論」まで、私の中で湧き始め…。
(そんなことはブラピじゃなくてジョージ・A・ロメロ先生に訊けって話なんですが。)
これ、本作が悪いっていうより、ゾンビ映画観ながら、そんな野暮なことを云う私が100%悪いです。
(いや、ロメロやフルチの作品だったら逆にそんな疑問も湧いてこないのですが…。
ゾンビ映画というジャンルを解放し、一般向けにレイティングも下げる配慮がなされた本作。
マニアではない一般向けにゾンビという触媒を使って何を表現しようとしたのか?何のためのゾンビだったのか?と、ふとした隙に湧いてきちゃいました…。ブラピの狙いも判らなくもないですが、伏線の未回収や、スピーディーな展開を優先したがために単純化された部分もあり、狙いもぼやけてしまったような気がします。ぼやかさずに、この世界観をガチに作ったなら、レイティングもR18くらいになってしまって今ほどのヒットは見込めなかったかもしれないけど、歴史に残る大傑作か大珍品になっただろうに…と、ちょっぴり残念に思ってしまいました。
エンターテインメント作品としてみれば、こんな指摘は大変野暮です。楽しみを阻害するほどの齟齬はないと思います。ごめんなさい。)
兎にも角にも、一度ギアを入れたなら、観客に考えさせぬよう、一気に突っ走れ!!いや、突っ走ってください…と、お願いしたくなる研究所シーンでした。
これが噂の撮り直したシーンなのかなーと思ってみたり、撮り直す前のシーンも観てみたいなーと思ってみたり、ちょっと悶々としてしまいました。
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ちょっとした悶々もありましたが、全体的にはとても充実した映像で、全米でブラピ史上最高興収&ゾンビ映画史上最高興収なのも充分納得です。面白かったです!
ゾンビ(Z)の正体は
ピット お前だよ!
あれだけまわりがやられていくなかで 飛行機があんな墜ちかたしても 訳のわからん疫病注射しても
ブラピだけは大丈夫!
なんせ死なない死なない。ゾンビ以上(笑)
そんなありえね~話あるかよ~との声がきこえてきそうですが
そんなありえね~話
こそ
映画ですよ
突っ込みどころ満載!でも意外と怖い!けどそんなグロくもないしホラー嫌いなあたいもノー問題! 思ったより楽しい!何も考えなくていいし最高!
あそこまでしたら最後はゾンビと乾杯してほしかったよ(苦笑)
みるときはペプシ持参でいきませう。
ぶっ飛んだギャグ映画
物語を大まかにいうと
「国連の凄腕(笑)エージェントのジェリーが
いろんな人をガンガン巻き込みながら
ゾンビウィルスへの対処法を探す」
みたいなお話。
公開前にブラピが家族愛がテーマと言ってて
気になって見に行ったらとんでもないギャグ映画だった。
以下笑えたとこ
・教授(ゾンビ化究明のキーマン、調査に同行)
ジェリー「突き止められるのか?」
教授「任せろ(どや)」
↓
この数分後、滑って転んで持ってた銃が暴発して死亡。(まだ冒頭)
・ジェリー
「やつら、音に反応するのか」
↓
この直後、妻に電話するも圏外に。妻、発信中のままケータイ放置。ジェリー電源切らず。結果ゾンビのいるとこでジェリーのケータイ鳴り、多くの無駄な犠牲者が出る。
↓
ジェリー「(妻に対し)大丈夫、順調だ」
・エルサレムの人達(避難してきた人)
大きな壁で覆われたセーフエリアに到着しなぜか歌いだす。
↓
その音に反応しゾンビ来襲。めっちゃ死ぬ。
・WHO研究所 所長
ゾンビへのの対抗策がゾンビのうじゃうじゃいる研究棟に
↓
「彼らだけじゃ迷うだろ?私が行く」
↓
さんざん音を鳴らし皆を危険に晒した挙句、ジェリーを置いて逃げ帰る。
といろいろあってめっちゃ笑えた。
でもどんな人間だって絶対迷惑掛けてる。皆かけてる。
俺だってそう。大事なのはそこでお互いに許し、助け合えるかどうかじゃないか?
思えばこの映画。ジェリーに巻き込まれ死んだいった人達がたくさんいた。
でも巻き込まれたことに不平不満を言う人なんていなかった。
逆にジェリーを助け、運命に真っ向から向き合い死んでいった人が多くいた。
ジェリーも仲間のせいで危機に陥っても愚痴ひとつ言わず行動し続けた。
これは家族愛というより、助け合いの映画じゃないか?
まぁ、パンデミックものは、こう言うあっけない終わり方が多いと思う
ネタバレあり。
謎の感染症により、人間が凶暴化するパニックを描いた作品。原作があって、マックス・ブルックスの『WORLD WAR Z』が原作だが、原作とはだいぶ設定が異なっている模様。
なるほどね。そうきますか。この手のパニック映画は海外では『アウトブレイク』『コンテイジョン』『アイ・アム・レジェンド』などがあり、日本でも『感染列島』と数多ありますが、納得の行くストーリーであることは少ないです。これもそのラインアップに並んでしまう作品。だってねぇ。“ワクチン”が、結構呆気無く見つかると言うか、“ワクチン”そのものがだいぶ微妙というか・・・。そういう意味では、『宇宙戦争』で、異星人を駆逐してしまう“原因”に通じる所がありますね。
あと気になるのが、あれほどの感染速度でも有るにもかかわらず、まだまだ感染途中と思われる地域があって、劇中「何とかタウン壊滅」とかのセリフが散見されます。画面の激しさ、あるいは、イスラエルの防護壁が破られてからの混乱から考えると、感染速度と、その印象が一致しないんですよね。あれほどの感染速度なら、ものの数日で全世界が壊滅すると思うんですが・・・。
あと突っ込みたいのが、この物語での“国連”の位置づけ。主体が、“国連”なのか、アメリカなのかが若干曖昧。まぁ、世界の警察であるアメリカを抜きにして、この様な戦いを戦うのは不能なのかもしれませんが・・・、ちょっと舞台設定が判りにくかったです。アメリカなのか、国連なのかをハッキリした方がいいと思います。
とか何とか、結構辛口で書いてしまいましたが、パニック映画として楽しめれば良いと思います。あんまり突っ込んではダメです。
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