劇場公開日 2013年8月10日

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「小説の力」ワールド・ウォー Z R41さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0小説の力

2024年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

作品作りに欠かせない脚本だが、その前に小説があるかどうかでその内容が大きく左右されているのではないかと感じることがよくある。
細部
神の宿る場所
ここを見落としている場合、物語の面白さに厚みが生まれない。
ただ、これは個人的な感覚だ。
また、
芥川賞などの純文学作品を映画化した場合、そもそもそれが面白いのかどうかという疑問があることも多い。
何を描きたかったのか? そのタイトルか? でもまったく共感できない… こともある。
これは日本特有のことかもしれない。
さて、
この作品はベストセラー小説を映画化したもので、それ故細部にまで緻密な計算がされていて飽きることなく、しかも何度でも楽しめる。
アメリカではホラー作品にゾンビが登場しなければもう売れないとさえ言われているようだが、この作品はまさにゾンビもの。
しかし、感染するからにはそこにあるのはウィルスや細菌に違いない。
主人公のこの確信によって、世界中でまん延し始めたこの問題に真正面から取り組む姿勢と勇気、そして実体験で見たことからゾンビの特徴をインプットしていく。
やがてその正体に迫ることとなる。
この過程
この過程こそがこの作品の最大の見どころで他の作品との違いでもある。
感染者の変化の恐怖とパンデミック
その進行を食い止めようとする人間の力 勇気 行動 そしてリスクと犠牲
これらが申し分なく組み込まれている。
ホラーでありパニックであり、ヒューマンドラマでもある。
この作品はゾンビ映画の最高峰かもしれない。

R41
かせさんさんのコメント
2024年11月12日

全速力系ゾンビ、筋肉動かすあのカロリーをどこから……といつもつっこんでしまいます。
この映画はゾンビモノで一番エンタメしてたと思いました。

かせさん