劇場公開日 2011年12月1日

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「親しい人へ取るべき態度」50/50 フィフティ・フィフティ Curveさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5親しい人へ取るべき態度

2013年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

私自身、父が癌の宣告を受け、50/50どころか8/92だったことからこの映画への感情移入具合は特別である。

多くの人が、友人が大病に掛った時にカイル(セス・ローゲン)の様に振る舞いたいと思うのではないだろうか。

しかし、同時にこんなことも思う。
果たしてそんな大病を抱えた人に対し、病を重く受け止めず自然体で居られるのだろうか?

だが驚くことにこの話は実話に即しているのだ。
若くして癌の告知を受けた脚本家のウィル・レイサーの実体験であり、そのウィル・レイサーをカイルの様に励ました友人がカイル役のセス・ローゲンなのだ。

これは単に癌を抱えた、もしくは命にリミットが掛ってしまった人間がそれと戦うと言った話ではない。
友情の話だ。

親しい人が避けようのない困難に陥ってしまった時にどうすればその人の心が穏やかでいられるかを示してくれた映画だと思う。

ちなみに前述した父は8%を勝ち取って今も元気だ。
多少の障害を抱えたが。
そして、私は父に対してカイルの様でありたいと願うのである。

Curve