「本当のマリリン・モンローがわかる映画」マリリン 7日間の恋 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
本当のマリリン・モンローがわかる映画
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我々がイメージするマリリン・モンローと実際のマリリン・モンローは違うのかもしれません。そんなことを感じさせる映画でした。ただ、この映画のマリリン・モンローが本物のマリリン・モンローに近いかどうかは分かりません。いずれにしても、この映画の中のマリリン・モンローは、他のどの映画のマリリン・モンローよりも好きになりました。
映画の中で、彼女が3度結婚したがみんな逃げていくと言ったセリフが印象に残りました。
「なぜみんな私を捨てるの?」
「みんなが見てるのはマリリン・モンローよ」
「私が別人だと分かると逃げてくの」
そんなジレンマに悩む彼女が切なくなりました。コリン・クラークも同じことを感じたと思います。
それはともかく、ミシェル・ウィリアムズはあまりにもマリリン・モンローに顔も演技もそっくりでびっくりしました。
いちばん印象に残ったシーン。
デートのシーン。広大で綺麗な公園を歩き、ウィンザー城に行って、彼の母校のイートンに寄って、最後に2人とも川(湖?)で裸になって泳いだ後に、車に乗って帰るところまで。この映画の中で彼女がいちばん無邪気で幸せそうな表情を見せていました。ただ、帰りの車の中では2人とも無口で、窓ガラスには移ろいゆく景色が流れ、中の彼女は外の景色を眺めているシーンが何とも切なそうでしたね。夫がいる身としては結局どうにもならないことを彼女は悟ったのでしょう。この時にバックで流れたのがあの名曲「枯葉」でした。何とも心にくい選曲でしたね。歌っていたのはナット・キング・コールだったかな。
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