「マリリンは自分の味方がほしかったんだよね・・・」マリリン 7日間の恋 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
マリリンは自分の味方がほしかったんだよね・・・
映画を観る前は秘められた恋を描いたものかと思っていたが、実際は「王子と踊り子」撮影裏側日誌みたいな内容だった。主人公の青年が映画好きでとにかく映画の仕事をしたいという気持ちが前面に出ていた。私がこの映画で一番いいなと思ったのは、マリリンではなく大女優役のジュディ・デンチだった。オリビエと違ってマリリンを理解しようとしていたし、サードの下っ端でしかない主人公にも気配りしていたことがすてきだなと思った。もちろんアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたマリリン役のミッシェル・ウィリアムズには感心した。はっきり言って普段はセクシーとは思わない女優なので、すごく努力したと思うし、歌も歌っているし、本人に似せようとがんばったと思う。マリリンってある種わがままかもしれないけれど、すごく感受性が豊かで、少女みたいなところがあって、かわいい人だと思った。映画の中のマリリンではなく、素顔のマリリンに触れられる、それがこの映画の最大の魅力だと思う。
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