つづくのレビュー・感想・評価
全4件を表示
飲んで、飲んで・・そんな高くないやつ
映画「つづく」(大町考三監督)から。
映画の最初で、画面にはタイトル「つづく」の文字。
ひとりで笑いのツボに入ってしまったが、
「素人っぽい撮影」「俳優らしくない台詞回し」
う~ん、これってわざとなのかな?と疑いたくなる展開に、
ちょっぴり参ったが、スナックやバーの風景が、
妙にリアルで、知らないうちに親密感を覚えた。
煎餅をボリボリ音を立てて食べるシーンや、
銀座のクラブが田舎っぽくて、これまた笑ってしまう。
気になる一言は、その銀座のクラブの女性に、
ある女性の話を聴きたくて、そっと傍に座るのだが、
「話してもいいけど、なにか飲んでもいい?」と訊かれ、
咄嗟に出た台詞が、これ。
「飲んで、飲んで・・そんな高くないやつ」
これまたリアル感抜群で、思わずメモをしてしまった。
作品的には、あまり特徴がなく(素人っぽくて)淡々と進むが、
作品に登場する、個人で建てる「セルフビルド建築・PEJJITE IS」が
実在すると知って、一度観てみたい衝動に駆られている。
まさしく「ロケ地探訪」。違った意味で楽しみが増えた。
いい映画でした!
人生も半ばを過ぎて自分と主人公が少し重なり合って...。
過去に戻れる筈はないけど「自分がこんなふうだったらなあ」とか「あのときこうしていたらなあ」とか...そのとおりになった自分を想像したり、「昔はよかったなあ」「頑張っていたなあ」...と自分の輝いていた時を思い出し、ひと時満足し、また現実に戻る。
今の自分は想像や過去の輝きからはあまりにも違いすぎるけれど、ちっぽけでもいいから何か夢を持ち”つづけ”たり、努力し”つづけ”たり、日常に流される中でも自分を大事に生きていきたいと思わせてくれました(こんな劇的な過去との”つづき”が無くても)。
出演者もそれぞれの配役をとても上手にこなしていました。特に比賀さん、お上手です。
見終わってから清々しい気持ちになりました。
つづく 暖かな気持ちに…
とても誠実な作品だと思った。
内容も、作風・演出も。
今の時代に求められていることかも!
またインディーズ系ムービーながら、
お芝居でしっかり見せてくれるのも好感度だ。
有名な役者は村野武憲だけだが、彼の存在感は流石。
観終わった後の気分がいい映画だ。
つづく 結構、来ましたよ!
現在と過去をカットバックして見せて行きながら、クライマックスに向けてそれがつながっていく構成が素晴らしい。登場人物達の抑え気味の演技にも好感が持てた。それでいて、キャラクターはしっかりと出ていたし…
観終わったあと、爽やかな気持ちになれる映画だった。
全4件を表示