アンネの追憶のレビュー・感想・評価
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直接の厳しい表現が無くて少年少女向け
総合:65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
子供に観てほしいと思って制作されたのだろうか、とにかく表現が間接的で優しい。ユダヤ人の大量虐殺を描いているのに、直接人を殴ったり殺したりするような暴力描写と、人が死ぬ場面は映し出されない。せいぜい銃を突き付けて脅したり、人が処刑されたと思われる施設からの煙が立ち上るくらい。誰かが死んでも死ぬ場面は描かれず、誰々は死んだと告げられるだけ。
強制収容所の生活も日常の厳しさの描写が少ないし、強制収容所にいる人々も激やせしていない。私が見たことがある本当の収容所の写真ではみんな骨だけが浮き出るほど恐ろしく痩せこけていたが、そこまで病的に細い人がいない。全体的に迫力が無いため、怖さが伝わりにくい。
また長い年月をとびとびで場面転換するために、物語の流れを把握しにくい。いつどの収容所で誰がそこにいて何をしていて何をされていてのか、そんな情報が分かり辛い。
そうは言ってもある意味で悪くない作品だった。アンネの感受性は女優が瑞々しく演じていたし、周囲の人も良かった。大人が観れば迫力不足な面はあるが、一方でそれは少年少女には刺激が強くなりすぎていないので向いているとも言える。家族で子供と一緒に観るには良い作品だと思います。
予備知識が必要
「アンネフランク真実の物語」(2001)と併せて観ました。
データがないのでここに書きますが、「アンネフランク真実の物語」は三時間に渡り、アンネフランクや周囲の人々の人物像が詳しく描写されています。アンネはおしゃべりで無邪気で感受性が豊かな作家を夢見る女の子。裕福であった幸せな生活や、隠れ家での極限状態に置かれた人間同士の確執や葛藤、収容所での過酷な労働や生活を丁寧に丁寧に描いています。(確かめようがないので)恐らくですが、限りなくノンフィクションに近い作品なのではないかと思います。
アンネの日記に描かれなかった隠れ家生活以外の部分も(想像に過ぎませんが)事実に忠実に、過剰な演出や脚色無しに描かれている、と言う印象でした。アンネ役の少女がアンネそっくり。何故データが無いのか不思議です。個人的には、「はっきり言って名作」でした。
そして、この「アンネの追憶」を、その直後に観ました。
印象としては、断片的でわかりづらい、いい意味でも悪い意味でも脚色が顕著で「映画的」な仕上がりでした。
アンネフランクの生涯を知ると言うよりは、アンネフランクという少女を通して、人間の善悪について問いかけてくる、哲学的な内容になっています。
悲惨であるはずの場面で流れる音楽があまりに美しい。調べてみると、ニューシネマパラダイス等で有名なエンニオモリコーネという作曲家の作品らしく、納得しました。
アンネ役の女優の可憐さに美しい音楽が、悲しい物語との対比で悲壮感を更に強いものにします。本当に胸が痛かった。
この映画では、アンネの想像力が豊かな性格が肯定的に描かれています。過酷な状況でも、豊かな想像力で幸せを見いだすことができるアンネ。「ライフイズビューティフル」に通ずる部分があります。
訴えてくるものも学ぶものも多い作品だとは思いますが、何分あまりに断片的過ぎて、元のストーリーを知らない人は流れに乗れないと思います。私はもともと「アンネの日記」部分しか知らなかったので、事前に「アンネフランク真実の物語」を鑑賞したり、ネットで色々読みあさったことは正解でした。
観て意味のない作品では決してないので、予備知識を入れてから観ることをお勧めします。ホロコーストの狂気は知っておくべき事実です。
hmmmm
まず、はじめの入りから、何年か後にいくのが早すぎると思ってしまった。
はじめの入りは幼いころからハネリとアンネが友達だったということを表現したかったのであろうか。コメントですませてもよかったのではないかな〜と思う。それで少し大きくなってからのスタートでもいいんじゃないかと。
それから、事実に基づいているからかもしれないが、場面がとびすぎているような気がした。もう少し焦点をしぼって展開させてもいいんじゃないかな。どうすればいいかまでは分からないけど。
昔からアンネの話は好きだったけど、やっぱり泣いてしまったよ。特に最後の男の子(名前忘れた)がお義父さんというところがとても。。。
そしてあの先生がね!!キモは先生の話なような気がするよ!それでも1話作れそうな気がするよ!
アンネの実話、どういう話だっけ?どうしてドイツはこんなことをしたの?ってもう一度知りたくなったから後で調べてみようっと。
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