ベニスに死すのレビュー・感想・評価
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何度も号泣しました。
音楽、景色、世界観、ストーリー、
そしてタージオの美貌。
全てがあまりにも悲しく美しく、
涙が止まりませんでした。
初めて観た当時高1だった私は、
「絶対、このDVDが欲しい!」と
強く思いましたが、財布の中身は
僅か五百円。
親の財布からお金を盗んでDVDを
買いに行った事を覚えています。
今でも、私の中で「ベニスに死す」は
一番好きな映画です。
こんなに素晴らしい作品に出逢えて
本当に幸せだと感じます。
アクション映画などスピード感に
溢れる作品が好きな方には
お勧めしませんが、
本当の美しさに触れたい。
映画を観て思いきり泣きたいという
方には是非見ていただきたい作品です。
解説がなければわけがわからない!!
学校でドイツ文学を取っていて、授業で見ました。トーマスマン原作に『ヴェニスに死す』をもとに作られた作品ですが、まだ本編は読んでいません。しかし、トーマスマンの他の作品『トニオクレーゲル』や『生みの悩み』『幻滅』などは読みました。どれもものすごく難しかったです。この映画も何も分からなくては、ただいい歳をしたおじさんが可愛い少年を追いかけているだけで、わけ分からない気持ち悪い映画だなとしか思いませんでした。しかも気が付いたらおじさんが体調が悪くなって少年を見つめながら死んでいく…あれ!?よくわからない!!と思っていました。しかし、どうやら、おじさんは物語の最初の方にビーチでイチゴを食べるのですが、それでコレラに感染していたようです。このことに対して、当時ヴェネチアの人々は怒ったようですが(笑)とにかくこの映画?原作?はとりあえずいろいろ深い意味があるようです。まず、ロマン主義的考えによると美=死という考えがあるそうです…つまり美しいものは死をはらんでいるとか…つまり、物語に出てくる美少年タジオは死の国への案内人であるとか…また、そのほかにも、異国の神についてあらわしているとか…そんな神話的要素も含まれて書かれているそうです…なんともまぁ深く、背景知識がない限り全くわけのわからない映画だなぁ…と感じました…(汗)はっきり言って今までこんなに考えなければいけないような映画を見たことがなかったので、ものすごいびっくりしました。しかし、説明を聞いてみると、ものすごくいろいろなものが関わっているんだなと思いました。
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