「テンポ良く進むストーリー展開で見飽きないでラスト迄スムーズに」ホビット 竜に奪われた王国 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
テンポ良く進むストーリー展開で見飽きないでラスト迄スムーズに
正直、この手の作品は賛否が大きく分かれる作品なのだろうと思った。
原作がヒットした作品は原作重視のファンがいる。
そして映画を観て、映画を気に入った人にとっては、鑑賞した作品の出来栄えが素晴らしければ問題は多くはないものだ。
しかし、そこへシリーズ化すると、シリーズ作品としての繋がりや、それぞれの作品としての完成度の良し悪しや、好みの問題が出て来るので、作品に対する評価は千差万別になって来るので、ハッキリ言ってしまえば、この作品は自己の嗜好、感性にピタリとハマるか否かで、作品に対する評価が変化するのではないだろうか?と私は思うのだけれども、
みんなは、この映画をどう感じているのだろうか?
私の場合は、年齢的な問題なのか?はたまた嗜好の問題なのか定かではないが、この手のシリーズ物は、前作を観てから、1年2年と経過すると前作を大方失念しているし、元よりSF作品や、SFファンタジーなどは実写の映像で制作された作品には何となくリアリティーが実感出来ないので、シラケテしまうタイプの人間なので、結果次回作公開時迄に前作を記憶にしっかりと留めて置く事が出来ないのだ。
私は世代的には「スターウォーズ」大好き世代なのだが、それすら好きにはなれない。
しかし、本作はどうした事か、2時間以上のこの長編である作品を良く飽きもせずに、何故か楽しく観られた珍しい作品だった。
だが一言だけ苦言を呈するなら、どうしても必ずラブストーリーの要素を無理矢理押し込めると言う点が何だかアドベンチャー作品としての全体のテンポやカラーを失速させてしまう様で、道が逸れる感じがして馴染めないのだが、他の人は気にならずに観る事が出来たのだろうか?
そして今回は、この映画をシリーズとして考え無くても単体の映画として観てもそんなに理解不能な作品では無い点も良い点だったと思うのだが、どうなのだろうか?
予想はしていたがこのラストはちょっと頂けない!
前篇後編と続けて上映される場合はこれでも問題はないだろうけれど、次回作完成迄に時間が有る場合は、この切り方は不親切な気がするが、この方が次回作への期待値が上昇するのだろうか?
なんだかんだと文句ばかり記載してしまったけれども、本当は結構この作品楽しめたので好きなのだけれど、普段はこの手の作品に惚れ込まないたちだからこそ、逆に楽しむ事が出来たのかも知れない。だが「ロード・オブザ・リング」や「ホビット」の前作を観ている人達にはやはり見逃して欲しく無い作品だよね!!?