「前作を見て行った方がいい」ホビット 竜に奪われた王国 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
前作を見て行った方がいい
前作のダイジェスト的な導入があるのかと思ったら全くそんな親切な作りではなく、一体何をしにこの人たちは旅をしているのか、すっかり忘れてしまっていた。種族がどうだとか、そういうのもあんまり記憶になかったため、何がどうだかよく分からないまま見ていた。
それに時間がとても長くて最終的に龍が大暴れしているのに眠くなってしまった。早く終わらないかな~と思いながら見ていた。
エルフがやたらと強くて、オークが見かけ倒しすぎて、顔が怖いだけで全然強くなく、雑魚にもほどがあった。人間も同じ世界に同居していることが分かってびっくりした。
前作は主人公が勇気を振り絞るところに感動したものだが、今回はそれほど心に残るものはなかった。とにかく前作をちゃんと復習して見ればもっと印象は違うはずだ。3作目の前には1、2作目をちゃんと見返して見に行きたい。
(追記)
『決戦のゆくえ』を見に行くに当たって、『思いがけない冒険』からDVDで続けて見返したら、腰が抜けるほど面白くてびっくりした。このような形式の映画は3作期間を開けずに連続して上映するか、同時に公開して欲しい。星3つだったのを4つに修正しました。
しまおまほさんが『ギャラクシー・クエスト』には旅情が足りなくてあまり楽しめなかったと言っていたのだが、この映画には旅情がたっぷりだった。自分が行ったことないのに、本当に行ったような気分になる。恐ろしい場所ばかりなので、全然行きたくないけど、それが冒険と言うものだ。
とにかくギリギリ感がたっぷりで、オレがその場所でそのタイミングなら全部死んでしまっているだろうところをギリギリとどまったり避けたりしている感じがすごくハラハラする。下手な作家が表現すると、当たり前みたいな感じになって、ハラハラしなくなるのだが、この映画はちゃんとハラハラした。
しかし、ただあまりに長いので途中何度も眠くなって中断して見た。面白いけど飽きたり眠くなるのは否めない。