「何と言ってもスマウグ!」ホビット 竜に奪われた王国 ゴラムさんの映画レビュー(感想・評価)
何と言ってもスマウグ!
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前作から一年、待ちに待った本作を早速鑑賞してきました。 まず、原作で描かれていない部分のピータージャクソン流の補完がされていて、これが非常に良かった。冒頭、ブリー村が出てきた時点からテンションが上がりっぱなしで、一気にラストまで引き込まれた。原作では細かい描写がなかった湖の町やバルドの人物像も掘り下げられていてファンには嬉しいところ。
樽での川下りやサウロンの復活等、この作品には見どころがたくさんあるが、何と言っても最大のウリはスマウグだろう。未だかつてこれほどまでに圧倒的な迫力、畏怖される存在として描かれたドラゴンがいるだろうか。西洋の伝説を元に生み出され、現代最高峰の技術で描かれるこの邪竜とドワーフ達の戦いは、どこか往年の怪獣映画の様な空気感があった。「パシフィックリム」の監督がそうであるように、PJもまた、少年の心を持った大作家と言える。 実は、原作を読んだ時、スマウグがあっさりやられてしまって、少し拍子抜けしたのだが、映画版の奴はちょっとやそっとじゃ死ななそうだ。また、一年間、次作を待つ日々を楽しもうと思う。
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