「幼稚化に歯止めが利かぬ映画ドラえもん」映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
幼稚化に歯止めが利かぬ映画ドラえもん
映画ドラえもんが年々幼稚化してきている。
元々子供向けの作品なんだけど、藤子・F・不二雄氏が携わっていた頃の映画は大人もワクワク楽しめた気がするのだが…。
今回の舞台は絶滅動物が住む不思議な島。
島を訪れた一行は、一人の少年ダッケと出会う。
実はこの少年、タイムトラベルで迷い込んで来たのび太のパパ。
そうとは知らずのび太たちは、ダッケや島の人々と共に、島の守り神である黄金のカブトムシ=ゴールデンヘラクレスを狙う悪漢と戦う。
のび太が実父と頑張ったり、のび太たちが家族への思いを告白したりと、”家族の絆“が描かれる。
「家族を思うと、ここ(胸)があったかくなる」など、子供には分かり易いけど、何度も何度もこういうのを見てきている者にとっては新鮮味ナシ&ストレート過ぎてこっ恥ずかしい。
(決して作品が悪いのではなく、自分の不覚ゆえ)
絶滅動物が登場するんだけど、絶滅動物の保護とか自然を守ろう!というメッセージは低め。
話はゴールデンヘラクレスがメインとなるのだが、そもそも絶滅動物の島の守り神が何故にカブトムシ?
何だかちぐはぐな印象を受けた今回の映画だった。
それでも、無難には楽しめる。
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kossyさんのコメント
2020年4月12日
近大さん、毎度どうもです。
絶滅種モアが出てきたところで只者じゃない!と感じてしまいました。ヤコペッティ監督『世界残酷物語』(1962)は凄い映画でしたが、テーマ曲「モア」は美しいメロディでうっとりさせてくれます。つい思い出してしまって・・・