人喰猪、公民館襲撃す!のレビュー・感想・評価
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『CGI頑張ってます』
自宅(CS放送)にて、己亥の年に猪の作品を観る。韓国製。無意味に思える登場人物が多く、冗長気味に写る展開も散見出来た。肝となるモンスター、その全身が動くシーンでは固い剛毛に色味もあり、亀の子たわしっぽかったが、頭部の表情や造形はよく出来ており、特に短い荒息や咆哮が佳かった。それ程、気にはならなかったが、作中ではそもそもこの元凶を作ったのは日本人とされていた。全篇に亘り、スラップスティックな印象で、コメディとしては微妙で余り笑えず、エンドロール中に挟まれるシーケンスもやや諄く、締まりが悪い。60/100点。
・土地の有力者に解禁を迫られる中、腕利きのハンターは誤った犯人を仕留め、これに気附き立ち向かうのは学者とベテランハンター、地元警察からなる弱小チームと、『ジョーズ('75)』を思わせる。邦題や宣材等等ではネタバレしているが、自然に囲まれた田舎町を舞台に襲撃者の正体を明かさないミステリー仕立てな演出もそれっぽく、恐らくS.スピルバーグによる件の作を手本としたのであろう。
・脚本を兼ねた監督によると、生態系破壊等の環境問題を隠し味にアリゲーターやアナコンダと云った田舎では比較的身近な動物が巨大モンスター化し、暴れ回る有り勝ちなパニック映画が着想の礎になったと云う。過去に作られて来たこのジャンルの中で山や森、藪で暴れる既知の生物と云えば、グリズリーが直ぐに浮かぶが、猪は確かに珍しい。その正体や色味、細部の造形等を除き、外観の印象は『ジェヴォーダンの獣('01)』で描かれていたのに似た印象を持った。
・原題の"차우(英題"Chaw")"とは、舞台となる韓国忠清道方言で「罠」を意味するらしい。
・オム・テウン演じる“キム・ガンス”巡査の夢見のシーンが多く、全篇を振り返った際、リズム的に中途半端でテンポを崩し、ややダレ気味な印象を残してしまったのがマイナス面である。ただエンドロール前のキャストを紹介するシーンでは、血まみれの犠牲者や金権主義な町の有力者を含め、みんなが微笑んでいたのがほっこりした後味を残した。
・韓流や華流の方々は、英字表記や漢字・ハングルも読めないし、未だに顔と名前が一致しない人が多過ぎ、てっきり“ユ”派出所所長役のイ・サンヒは、ユ・ヘジンだとばかり思ってた。パク・チャンイの“トック”を育てる謎の女を演じたコ・ソヒが妖艶で佳かった。
・鑑賞日:2019年1月8日(火)
村長、ちゃんと仕事を・・・
なんだか流行のハンディカメラによる映像かと思えば、そうでもなく、最後はハリウッド風アクション映画のような展開。それでも好感が持てるといえば、笑えるブラックユーモアが多いところだろうか。
そして、繰り返される…
ショボいかと思いきや、なかなか。韓国ということでグエムルを彷彿って感じ。ちゃんと環境問題とかもベースにある。
登場人物に何人も、キーパーソンになりそうなキャラがいて、伏線と、最後のオチとか、ついつい期待せずにいられない割に何でもなかったりして、その辺がイマイチ物足りない感が残った。
でも低予算の割には頑張ってると思った。
父さん猪も当然怖いけど、ラストごろに出てきたうり坊の目が一番怖いかも。
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