「誰かを守るということ」ウルトラマンサーガ ごめんさいさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かを守るということ
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本作は、とにかく「誰かを守る」というテーマが全面に押し出されています。
大人が子供達を守り、そして、ウルトラマンが人間達を守る。ウルトラマンが人間を守るのは大人が子供を守るのと同じ、ということも伝わってきていて愛に溢れた感動作です。さて、映画の技術面の話に移りましょう。まず、この作品の主人公はDAIGO演じるタイガで、こいつが作品の本筋を通してヒーローに変化していく物語です。主人公に変化には、しっかり2つの葛藤が段階的に仕込まれています。ひとつめの成長葛藤は地球防衛隊チームU、本作のキーマンである少年、主人公タイガ、3つの過去が重なるとても重厚な物になっています。ここまで上手く描く映画はそう多くないでしょう。
しかし、ふたつめの破滅葛藤がちょっと弱いと感じます。3人のヒーローが敗れ、戦えるウルトラマンがいなくなるという絶望的な状況にはなるのですがそこからの立ち直りが早すぎます。もう少し主人公の感情の吐露があるとよかったです。
それから音楽。サントラには場面活かすため、敢えて捨てた音楽あると書いてありましたが今回はラストバトルが終わるまで人間ドラマが平行して動いているので終盤はガンガンBGMを付けて感情を焚き付けてほしかったです。作品中に付いている音楽は最高でした。
人によりポイントは違えど3回泣けるというのがこの映画だそうですが僕は後半終始感動しっぱなしでそのうち2回が涙になりました。
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