「映画史に残るSFゴシックホラーの傑作!!」エイリアン ディレクターズ・カット Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
映画史に残るSFゴシックホラーの傑作!!
半世紀ちかく続く“エイリアン・サーガ”の第1作目
映像、ストーリーの作り込み共に今観ても全く古さを感じず、半世紀ちかく前の作品とは思えないほどの完成度の高さ
H・R・ギーガーさんのクリーチャーデザインが素晴らしいのは当たり前だけど、加えて本作は美術も素晴らしく、特にノストロモ号の船内のセット、無駄に数の多いスイッチやモニター、有機体の内臓を連想させる狭く薄暗い連環デザインの通路、真っ白にライトアップされた無機質な部屋など、これぞ正に“ザ・SF映画”と思わせる風格をまとい、見ているだけで惚れ惚れします
主人公リプリーを演じるシガニー・ウィーバーさんをはじめ、トム・スケリットさん、ジョン・ハートさん、イアン・ホルムさんなど名だたる名優たちの若かりし日の演技が新鮮かつ見応えがありました
フェイスハガーやチェストバスターも含めエイリアンの登場シーンが今観ると少なく、動きも遅いな〜と感じるも、それもご愛嬌ですね
敢えて1点ストーリー面で腑に落ちないのは、ウェイランド社がなぜイアン・ホルムさん演じるアンドロイドのアッシュにエイリアンの完全捕獲と持ち帰りを最優先事項のミッションとしてプログラミングしていたか、というところ
これはやはり凍結となっている「エイリアン:コヴェナント(2017)」の続編でうまく繋いでほしいところです
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