エイリアンのレビュー・感想・評価
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ネコだけ助けて満足?
地球から遠く離れた宇宙で就業していた宇宙船ノストロモ号は、ほかの宇宙船からの救難信号を受けて、未知の惑星に降りたった。そこには異星人の宇宙船があり、船内には卵のような物体があった。その卵の中から奇怪な生き物が出てきて乗組員に寄生し、やがてそれは腹を食い破り、ノストロモ号内に潜伏した。その後、成長した宇宙生物は乗組員をひとりひとりと殺していき、生き残った女性航海士のリプリーは、閉鎖された宇宙船内で、たったひとりで戦い・・・さてどうなる!という話。
午前十時の映画祭15にて鑑賞。
エイリアンの造形など、その後の作品に及ぼした影響を考えると名作なんだろうけど、ストーリー的にネコだけ助けて満足なのだろうか?と疑問に思った。
大切な資源を地球に持ち帰るという任務は放棄だよね。
エイリアンを地球に持ち帰って対策のための研究をした方がよっぽど良い様な気がしたが。
隊員にロボットがいた事も驚きだった。
原点!
愚かな人間たちが完璧な生命体に無惨にやられる姿に不思議な爽快感
ギーガーの気色悪いデザインとか、シガニー・ウィーバーの主演作とか、AIやロボットが人間をコマとして扱うとか、1979年の公開当時としてはやはり時代を先取りしている感がありました。
ただ、本作の残念な点は盛り上がりが最初にあってあとはダラダラ盛り下がっていく構成にあります。
でかくて暗い宇宙船の中で、一匹のエイリアンと6人の乗組員たちが命をかけたかくれんぼをするわけですが、一番びっくりかつイヤーな殺され方をするのが一番最初の人です。その後の犠牲者はフツーの死に様ですので観ていてそんなにアガりません。ああ、やられちゃった、くらいです。最初がピークで、あとはどうしてもダラダラかくれんぼしてるようにしか見えません。しかも船内は暗いし広いし散らかってるしライトはチカチカしてるしで、見えづらい上に火炎放射器とか電気ショックとか生体反応機なんてちゃちな武器持ってても勝てっこありません。ハラハラ要素は乏しい作りになってしまいました。美術に全振りしててストーリーは二の次です。
アンドロイドのアッシュを破壊したあとに無理やり再起動させますが、大した意味はありません。
オペのシーンでサージカルマスクじゃ顔が見えないので酸素マスクで代用って、安っぽい。
7人全員で未知の小惑星へ向かいますが、事故ったら全滅です。2,3人は母船に残ったほうがよかったのでは。
脱出前に冷却剤取ってきてと頼まれた二人は犬死にです。
リプリーが飼い猫救出に必死になるのもなんだか滑稽。
なにしろ登場人物たちの行動一つ一つが場当たり的で残念。ことごとく選択を誤っていきます。そんな愚かな人間たちが完璧な生命体に無惨にやられる姿に不思議な爽快感を覚えてしまいました。そらしょうがないよ、としか言えませんでした。
今更ながら初見でした!
リドリー・スコット監督によるSFホラーの金字塔。
実はこの第1作を見ずにジェームズ・キャメロン監督の第2作を見て大変面白かった記憶があります。アクション映画になってたような記憶が…
第3作も見たと思います。あまり内容が思い出せませんが…
ではなぜこの第1作を見ていなかったのか?
それは私が映画にはまったのが1984年だからです。
基本、映画は映画館で見る派なのでビデオでもDVDでもテレビでも見てこなかったです。
まあ、ホラーがあまり得意でない私にそれほど積極的に見たいという思いがなかったのも事実なのですが…^^;
なので、今回午前十時の映画祭でようやく見ることができた次第です。
1979年作という割にやはり名作は色褪せないというか、さすが名作と言われるだけのことはあるなあと感心しました。
エイリアンの造形美術、気味悪さ、逃げ場のない宇宙空間でクルーが一人また一人とエイリアンに殺されていく恐怖。
じっくりとエイリアンを映すことはせず、カメラを動かしながら一瞬の姿をとらえる。
あんなにグロテスクでありながら、意外と知能犯なのも怖い。
人型ロボットも結構怖かったし、クライマックスにかけての緊迫感はさすがでした。
あのしつこさはターミネーター並みに怖い。
家に帰って改めてネットで調べると、「パリ、テキサス」のハリー・ディーン・スタントンがクルーで出演されていてびっくりしました。
好奇心も結構ですが、気味悪いものには近づかないこと!という教訓をえた映画でした。
最後、リプリー(シガニー・ウィーバー)のパンティ小さすぎないか!?半分見えてるやん!と思ったのは秘密です。
高品質なパニックホラー
ラストまでなかなか全身像を現わさないエイリアン。狭い船内でジリジリと緊張感を高めるソリッド・シチュエーション、ホラーサスペンスとしても秀逸。
今年はリクエスト結果をもとに選定された「午前十時の映画祭15」。
今週はSFホラージャンルを創出、確立、以後のSF映画に多大なる影響を与えたリドリー・スコット監督『エイリアン』を鑑賞。
『エイリアン』(1979年/劇場公開版117分)
もはや説明不要。
今でもフランチャイズ展開が続くリドリー・スコット監督のSFホラーの古典にして最高傑作。
映画館での鑑賞は初でしたが、宇宙貨物船ノストロモ号船内のセットデザインがネジの一本一本まで細部に渡って丁寧に表現、暗闇に差し込む採光を上手くコントロールしたライティングによる光の闇のコントラスト、ダストやスモッグにいたるまで徹底されており、美術セットの美しさ、1カット1カットの情報密度の高さに圧倒、驚かされます。
すっかり地球外生物といえば本作でH・R・ギーガーがデザインしたエイリアンを想起させますが、本作ではラストまでなかなか全身像を現わさず、狭い船内でジリジリと緊張感を高めるソリッド・シチュエーション、ホラーサスペンスとしても秀逸ですね。
音楽面も漆黒の宇宙空間の静寂と船内のパニックの緩急をジェリー・ゴールドスミスが見事に判断、緊張感をさらに高めています。
そして最後はキャスティグ。
脚本のダン・オバノンも船員のキャスティグが決まるまで登場人物の男女別をつけていなかったそうですが、リプリー役を女性、さらにシガニー・ウィーバーにキャスティングしたことは大正解。
知性を漂わせながらも、彼女の射るような強い眼差しは、当時まだ珍しかった戦う女性としては適役、女性がアクション映画の主役に抜擢される端緒になりましたね。
SFホラーの金字塔
【追記】2025.8.23
"午前十時の映画祭15"の『エイリアン』のリバイバル上映を観て来た。映画館で観るのは46年振りである。4Kでレストアされた事により画像が素晴らしく綺麗なのだ。先ずオープニングの"ALIEN"のタイトルが少しづつ浮き上がって来る。←このセンス! とてもこの作品が半世紀近く前のものには全く見えない。当時から何と言うハイクオリティか!唯一古臭いのはパソコン画面とメインコンピュータの"マザー"のある部屋ぐらいだろう⁉︎しかし今となっては其れすらもクラシック的で味わいがあると言える。
この映画以前は米国の空港の外国人専用を表すのは"ALIEN"の表示であったがあまりにこの作品が有名になり表示が"ALIEN"→"FOREIGNER"に全面的に変わったのだ。これは有名な話しだ。映像、撮影、デザイン、セット、美術、脚本、ストーリー、音楽から小道具に至る迄全てが素晴らしい出来栄えなのだ。SFホラーの原点であり最高峰である。申し訳ないがその後の続編は惰性でしかない。此れを超えられる作品は未だに無い。
【レビュー】2024.8.10
この映画との出会いは、むかし久々に幼馴染みの友と会い、無料券貰ったからと何も知らないまま田舎の映画館に連れて行かれ、かなり前よりの席に座って観せられた…
余りに怖くて恐ろしくて忘れられない作品となった
ある意味トラウマ級でそれ以前に観た「悪魔のいけにえ」や「ジョーズ」「エクソシスト」に匹敵した
その後、前よりの席で鑑賞するようなってしまった
リドリーはこの後ヒットメーカーの巨匠となって行く
この過程は「ターミネーター」を作成しこの後の「エイリアン2」の監督となったキャメロンにも受け継げられている
この作品を映画館でオンタイムに鑑賞出来た幸運に感謝すると共にこの様な映画体験が中毒となってしまった
しかしそれらを観てしまった為、最近の米国映画のつまらない事くだらない事
嘆くばかりである
エレン・リプリー第一の戦い
1979年の作品である。デジタル修復はされているものの基本的にはフィルム撮影とアナログ編集された作品であり古めかしいが今観るとかえって新鮮に見えるところが面白い。
撮影以外にも美術が面白い。有名なギーガーの手によるのはクリーチャーのデザインだけで、他のセットや宇宙船のミニチュアは寄せ集めの美術スタッフによって創り出された。だから、ゴシック建築的な母船ノストロモ号とスター・ウォーズ的な連絡艇のデザインはチグハグだし、船内も操舵室やコールドスリープ室は「2001年」ぽい未来的イメージなのに、マザーと会話をする部屋は妙にポップなデザインだったり、タイタニックに出てきそうな貨物室があったりする。
乗員たちも、宇宙船のそれというよりも、いかにも貨物船の乗員ですという素朴なところがある。
つまりとても人間的なんですね。それだけにエイリアンとの肉弾戦はリアルであり今観ても迫力がある。
当時はCGがない時代なので、ウジャウジャとクリーチャーが登場するというつくりにはできない。エイリアンは進化するのだけどこの映画の「エッグチェンバー」も「フェイスハガー」も「チェストバスター」も「ゼノモーフ」も同一個体です。(基本、ミニチュアが一体ずつということ)最終的にはこの個体とエレン・リプリーの一対一の戦いになるのだけど。
そしてエイリアンはこのあと「2」「3」「4」まで制作されてシガニー・ウィーバーは20年続けてシリーズに出演し、映画の時制によれば300年くらいエレンとして戦い続けることとなります。いやそれって映画の設定としても出演者としてもすごいよね。
リドリー・スコットの第1作はやっぱり違うねぇ
ホラー?
今見ても素晴らしい物語
BSテレ東京 録画して見た。
当時は中学生だったように思うが、あの恐怖は強く覚えている。
そんな昔の作品だが、いま見ても細部の作りこみは素晴らしかった。
何よりもシガニー・ウィーバーが若く美しい。
これより11年も前に作られたのが「2001年宇宙の旅」
そこにあったのが命令という絶対的なプログラム
そしてこの「エイリアン」にもそれが踏襲されていた。
アッシュという「ロボット」
しかし、マザーボードというように、メイン基板に「マザー」という概念を持つ欧米人
その日本語訳が「おふくろさん」
当時もこの翻訳に悩んだようだが、「マザー」でよかったんじゃないかなと思ってしまう。
さて、
昨今よりAIに意識が芽生えるような話があるが、私は非常に懐疑的だ。
実際はその逆で、人間が機械に合わせるようになっているだけだと思う。
脳医学博士の養老孟子先生は、昔はギターの流しというのがいて彼の伴奏に合わせて歌うのがカラオケだった。同じ曲でも歌い手によって調子が異なる。流しはその人の調子に合わせてギターを弾く。しかし今では機械により合わせなければならない。機械が人間に合わせるんじゃなく、人間が機械に合わせる世の中になってきた。
このように警告している。
2001年もエイリアンも、実はこのことを我々に伝えているのではないだろうか?
最近では誰もが使えるチャットGPTやCopilotなど様々な「AI風」なものがあるが、ネット検索を他人に依頼するのと違いはなく、プログラムによる制限があからさまにあって、人間の自由意志を暗に規制している。
プログラムが絶対である限り、意識など生まれるはずがないように思う。
このように、物語のように、想像は無限に広がる。
しかしながら、この自由意志はプロメテウスとコヴェナントで表現された。
「創造」に対するデビッドの挑戦
もしこんなことが起きれば、意識が生まれたと考えていいのだろう。
「2001年」でサルが食べた動物の骨をこん棒にして他のグループのサルを倒すシーンがある。
これとコヴェナントの最後のデヴィッドの行為はとても似ている。
もしここが真実の核心であるならば、戦争が繰り返されるのも理解したくないが、せざるを得ないように思う。
負のループの根幹部分
命令権者が本当のことを言わないというロジックを様々な作品が描くのは、それこそが事実だからだろう。
ダブルスタンダード
さて、、
この作品は物語そのものが面白いのは言うまでもないが、背景の作りこみが実に奥深い。
人類が初めて出会った「有機生物」
その検体を持ち帰ることこそが本当の目的だった
そのためには乗組員の犠牲はいとわない。
UFOと化石化した巨人
腹の破裂根
床に広がるエイリアンの巣
その後のシリーズではそこについてはまったく触れられることがなかった。
そうしてやっとプロメテウスとコヴェナントが描いた世界観が、ロムルスでは1と2の間を舞台にしており、その続きが描かれなかったのは残念だった。
デヴィッドは、「エンジニア」たちが想像した人類が何らかの理由で失敗だったと考え人類を滅ぼす計画を知った。
彼は彼の自由意志により、彼が目指す創造への挑戦をこの機会に合わせ、エンジニアの惑星をエイリアンによって滅ぼすが、彼の目的こそ「完璧なる生命体」
エンジニアたちがなぜ人類が失敗作だったのかを結論付けた理由を知りたい。
しかしそこを明確にすれば、物語が完全終了してしまう。
そう考えれば、ロムルスは出し惜しみだったのかもしれない。
「エイリアン」第一作で生まれたのはモンスターだけじゃない! 女性ヒロインの先駆け映画を深堀りしてみる。
物語について
映画ファンで「エイリアン」を知らない人はいないだろう。
念のため、ざっくりおさらいしておくと、
物語は貨物船ノストロモ号の乗組員が冷凍睡眠から目覚めるところからはじまる。地球に向かっていたはずが、大幅に航路を外れている。
とある惑星から、発信者不明の信号を傍受したという。
乗組員は渋るが、知的生命体からの信号を傍受した際には調査するという契約がある。
未知の惑星に降り立ち、謎の宇宙船と化石化した宇宙人を発見する。
さらに調査を進めると、一等航海士のケインは生物の卵を発見する。近づくと、卵から飛び出した物体に飛びつかれる。
調査隊の一行はケインをつれて船内に戻る。それが惨劇の始まりだった。
ストーリーは「ジョーズ」によく似ている。
監督のリドリー・スコットも20世紀フォックスに「エイリアン」を売るときに「これは宇宙のジョーズだ」とプレゼンしている。
「ジョーズ」は1975年に公開されて大ヒットした。リドリー・スコットはその大枠を流用して「エイリアン」の予算を獲得したというわけだ。
では、「エイリアン」は「ジョーズ」の舞台を変えて焼き直しただけなのか? だとしたら、現代にも続くフランチャイズにはならなかっただろう。
他作品との類似という点では、本作は「スターウォーズ」(1977年)をかなり意識している。
貨物船ノストロモ号だ。「スターウォーズ」とは全然デザインが違うが、下からのショットが多い。これはジョージ・ルーカスが「スターウォーズ」ではじめたショットだ。
リドリー・スコットは、宇宙船を下から撮るショットが好きなのか、惑星に着陸する際にも下からのショットだ。「ブレードランナー」の冒頭でデッカードを乗せた警察車両が上空に浮上していくショットも同じだ。
では逆にオリジナリティについて。
「エイリアン」のオリジナリティのひとつは、戦う女性ヒーローの先駆けという点にある。リプリーのように戦うヒロインはいなかった。他に戦うヒロインといえば「ターミネーター」(1985年)のサラ・コナーも有名だ。つけくわえるならば、彼女たちはSF映画のヒロインで、現実離れしている。地に足がついた女性ヒロインは「羊たちの沈黙」(1991年)のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)あたりからだろう。
エイリアンの見せかたが巧い
やっぱ面白い
ロムルスを観てプロメテウスとコべナントも観なきゃって
思ったから観たら無印見直さなきゃって!
まずは声を大にして言いたい!
シガニー・ウィーバー若い!
きわどいパンツ!
以上!!!!
失礼しました。
まあ、プロメテウス、コべナントを観たからって
何が変わるわけでもなく。
(コアなファンの方は違うのでしょうが...)
無印よりも前の時代の宇宙船の方がとてつもなくお洒落でとてつもなく
ハイテク感満載なの...ナ~ゼェ~...w
でもね、1979年にこれだけのものが作れる。
1970年代はスターウォーズ、スタートレック、宇宙からのメッセージなどなど?
SF作品一杯でMr.Booインベーダー作戦なんてのもありましたね(SFデハナイ)。
宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない。
キャッチに嘘偽りないですな。
ピッタリです。
全体暗い画面の連続で湿気が半端なくてしまいには粘り気まで追加されちゃうし
ジャンプスケアだけでないおどろおどろしい感じ。
兎に角話に無駄がない。
SFホラーの金字塔。(イイスギ?)
くだらないことをだらだらと綴ってきましたが
絶対に観て損のない作品ですね。
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