「期待を裏切らないピクサームービー」モンスターズ・ユニバーシティ もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
期待を裏切らないピクサームービー
前作の面白さに正直そこまで期待はしていなかったのですが…本当に期待を裏切らないですね!
オープニングのショートムービーにまずぐっときました。
雨樋、側溝、信号機…雨音のリズムが素敵な曲になり、傘の大冒険に。一度飛ばされて、一目惚れのあの娘のそばに辿り着きながらも、道路に放り出されるシーンにはでは、様々な街の建物、設備に助けられながら…最後はほっこり、さすがのショートムービーでした。
少し心が満ちてからの本編開始。明るく、楽しいスタートかと思いきや、おなじみワゾウスキの切なくも悲しい幼少時代からの始まりてそれでも、誰を恨むことなく、モンスターズIncの見学でさらに夢を膨らませるワゾウスキにとても好感を覚えました。
それからは、ワゾウスキのモンスターを思いやる心、折れない向上心、勤勉な姿勢、純粋な気持ちが多くの事を覆していく、ある意味でのヒューマンドラマだなっと、とても心が温まりました。そしてそんな彼でも、途中慢心で天狗になり、仲間とうまくいかないところも、いいとこついてるなーって感じました。
また、サリバンとの友情の深まり方も王道ではありますが、二人で切磋琢磨して、ぶつかり合いながら前作に戻る…みたいなのがとてもよかったです。
怖がらせ大会のサリバンとワゾウスキの決裂、みんなの失望、ワゾウスキの意地とそこで積み上げてきたすべてを失いながらも、サリバンと切り抜ける友情の強さ。最後の学生新聞から、モンスターズIncへの就職、そして前作へ…この展開もとてもよかったです。
と、言いながらも…見ている間はそんな事を考える暇もなく、常にのめり込んで、ようやく振り返って…という風にレビューを書いています。ピクサーの魔法にまんまとかかりました。
難しいことは考えずとも、勇気、友情…それでいいのかな…と。
映像の凄さも改めて実感。サリバンがめちゃめちゃフサフサでした!最初の学長が飛ぶシーンもびっくりしましたしね。
屁理屈言わず、入れるか入れないかで十分な映画で、僕はどっぷりいった分、あっという間の映画でした。