フランケンウィニーのレビュー・感想・評価
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久々に面白いティム・バートン
なめらかな動きのCGアニメに慣れた目に、ストップモーションアニメのギクシャクした動きが逆に新鮮だ。科学のジクルスキ先生の口の動きなどは最近のアニメにはない動きで楽しい。また、そのレトロ感が現実と空想の境目を曖昧にし、不思議な世界を醸しだす。モノクロ画面で怪しく動く影や光り轟く稲妻は、マッドサイエンス的な狂気とおどろおどろしさを演出する。だが、あくまでもテイストはコミカルだ。
登場する人物も動物も皆、怪しげで個性的なキャラクターばかり。ここで詳しく話すのは、これから映画を観る人の楽しみを奪ってしまうのでやめておくが、この作品はストーリーよりも登場人物の個性を楽しむ映画だ。
それでもきっちり3つの教訓を残す。
秘密が秘密にはならない
自然の摂理に逆らう行為は愚かで危険をはらむ
科学も心を込めることが大事
コミカルな映像の裏で、人間が持つ哀しさと慈愛を漂わすあたり、ティム・バートンらしい。
スパーキーは、めちゃくちゃ可愛い!!
白黒・3Dのストップモーション・アニメ。
「コープス・ブライド」のヴィクター君が10歳の時の事。
科学と映画作りが大好きで、友達は愛犬のスパーキーだけという。
学校の同級生や登場人物は、変わった人達が多い。
奇妙で、ちょっと変で、ちょっと不気味で・・・
でも、可愛い。
そんなキモカワな登場人物を描くのは、バートン監督の得意とするところだろう。
交通事故で突然亡くなったスパーキーを、悲しみのあまり、ヴィクター君は蘇らせてしまった。
犬って本当に可愛い。
我が家のワンコもそうだけど、無条件で尻尾を振って寄ってくる。
ただ喋れないだけで、すべてわかっているんじゃないの?!と思うことは、多々ある。
スパーキーを見ながら、我が家のワンコのことを思った。
「することは、一緒だね~」
「りりー(ワンコの名前)には無理。ビビリ―犬だしね」
「う~~。りりーはしなくて良い。」
「抱っこ!抱っこ!と言って、抱かれていなさい」
など、スパーキーのすること、なすことに、一々反応してしまった。
犬好きには、たまらない作品だ。
クライマックスのシーンは、「フランケンシュタイン」と同じ、また、スパーキーの彼女犬の髪型も「フランケンシュタインの花嫁」と同じだそうだ。
ヴィクター君の名字は、「フランケンシュタイン」だものね。
バートン監督の思いが込められている。
ラストは、賛否両論あることでしょう。
私は、「あっち」の方かなと思った。
でも、「こっち」の方だった。
どちらにも良い所があるので、これはもう、好みでしょうか。
ぽろぽろ涙がこぼれ落ちてきて、悲しくも楽しくて、愛しい気持ちがいっぱい溢れる不思議な作品だ。
ヴィクター君って、バートン監督自身のことなのかな。
可愛いっ。
実験の成功例が盛り沢山。w
モノクロ3Dの奥行き立体がフィギュア感を際立たせて
「トイストーリー」に通じる愛着効果を発揮。
"亡くした存在を生き返らせたい"
その無垢な思いのみで突っ走る独創的な世界がめっちゃ楽しい。
実験の楽しさと、古典ホラーのオマージュを散りばめ、
手作りの温もりがビリビリ響くストップモーションアニメ。
仕種のすべてが可愛い愛犬スパーキーとの交流をもっと見たかった気もするが、
喪失感を抱えながらのヴィクターの成長に共感。
微笑ましいラストシーンが嬉しい。
コミカルでちょっと不気味、悲哀と異形の者への愛情溢れる、これぞバートン映画!
ここ最近の「ダーク・シャドウ」「アリス・イン・ワンダーランド」はティム・バートン好きの僕にとって大いに不満が残る作品だった。
「ダーク・シャドウ」「アリス・イン・ワンダーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のような“風変わりなキャラクターが登場する奇想天外ワールド”を、これぞバートン!として日本の観客(特にジョニー・デップのファン)は歓迎しているようだが、声を大にして反論したい。
バートンの作品はいつだって、“コミカルながらダークで、悲哀と異形の者への愛情滲む”作品なのだ。
それが即ち、「シザーハンズ」や「バットマン・リターンズ」や「スウィーニー・トッド」だった。同じストップモーション・アニメの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」もそう。
本作はその流れを汲んでいる。
往年のホラー映画へのオマージュを散りばめ、騒動はコミカルだけど不気味さたっぷり、スパーキーを失ったヴィクターの悲しみ、蘇ったが周囲に理解されない哀しみ、そして何よりヴィクターとスパーキーの絆、スパーキーへの愛情に満ち溢れている。
冒頭のスパーキーを主役にした自主怪獣映画には目頭が熱くなり、ガ○ラのそっくりさんの登場にはニンマリ。
心行くまで堪能出来るバートン映画!
ストップモーションアニメですごく楽しめた!
ティムバートンのダークな世界と白黒の世界観が見事の調和していました。
好きです、こういうの。
愛犬のスパーキーしか気の許せる友達がいない主人公のヴィクターはじめ、子供の気持ちを最優先に優しく見守るパパとママ、意地悪な友達やちょっと変わった女友達、それにスパーキーの友達の犬猫仲間、いろいろ出てくるモンスターたちどれもこれも見ていて魅力的。
フランケンシュタインは当然ながら、ドラキュラやせむし男などなど…ユニバーサルホラー主人公をモチーフにしたモンスタ達ーも魅力的。
フランケンシュタインと話に、ベースも結末も似ているけど、ラストだけはチョット同感できなかったなぁ〜。
自分的には真逆のラストにしたほうが命の大切さがクッキリ出てよかったと思うんだけど‥。
けど、全編通して傷だらけにも関わらずスパーキーがムチャクチャ可愛くてよかったです。
スパーキーがとっても可愛い
なにかとひねりが多いティム・バートン監督作品。 個人的に苦手イメージが強いのですが、本作品は割と理解しやすい。 ペット・ロスを経験した者としては すっと感情移入できて 思いがけず号泣。
『コープスブライド(2005)』や『ナイトメア・ビフォアー・クリスマス(1993)』と同じく“キモ可愛いキャラクター”で溢れていますが、ひとつ違う点は モノクロ作品であること。 ストーリーが理解できる小学生くらいならいいと思いますが、小さなお子さんには(色が無くて)退屈に感じるようです(場内、ちょっと騒がしかったです)。
声出も個性的&バートン監督お気に入りメンバー。 主人公のヴィクターを演じたチャーリー・ターハン(『きみがくれた未来(2010)』でザック・エフロンの弟を好演)、隣に住んでいるエルサを演じた ウィノナ・ライダー(『シザー・ハンズ(1990)』)、ヴィクターのママを演じた キャサリン・オハラ(『ホーム・アローン(1991)』のママ)、科学の先生を演じた マーティン・ランドー(『やさしい嘘と贈り物(2008)』などなど、ソフトな喋りと独特の間合いで キャラクターに命を吹き込みます。
後半は コピペのような見たことがあるような苦笑いしてしまうシーンもありますが、そこも狙いだと言うならご愛敬ですね。 画的には普通なんですが、スパーキーがとっても可愛い。 今回は2D鑑賞だったので、3Dもぜひ観たいです。 プロローグの“モノクロ・シンデレラ城”もお見逃しなく!
P.S. 作品プレビューはネタバレに近いと思うので、(鑑賞前に)見ない方がいいと思います。
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