「何より丁寧な映画」フランケンウィニー チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
何より丁寧な映画
スパーキーが復活する、電気ビカビカのシーン、そしてラストの風車のシーン! これだけ見るだけで、『フランケンシュタイン』を確実に思い出させてくれて、それでもって『フランケンシュタイン』の何をティム・バートンが好きなのか、すごくよく分かる感じでしたね。うまく言えませんが、ゴゴゴゴっって感じで、緊張が高まっていく感じなんですよね。おそらくは、たとえば復活シーンなんかは、周りの電気ビカビカが次第に高まっていったり、そこでの緊張の高まりを変にヴィクターの表情とかで表そうとせずに、丁寧に周りの電気機器を映していく感じなんかが、そうした印象を形成しているんだろうと思います。
あと、変にグロテスクに過ぎない慎ましさも、何とも好ましかったですよね。グロテスクさとかいった分かりやすい驚かせ方でなく、慎ましくも興奮をもたらす演出というかね。
いやぁ、ティム・バートン監督の慎ましさと丁寧さに感服いたしましたです。
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