「久々に面白いティム・バートン」フランケンウィニー マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
久々に面白いティム・バートン
なめらかな動きのCGアニメに慣れた目に、ストップモーションアニメのギクシャクした動きが逆に新鮮だ。科学のジクルスキ先生の口の動きなどは最近のアニメにはない動きで楽しい。また、そのレトロ感が現実と空想の境目を曖昧にし、不思議な世界を醸しだす。モノクロ画面で怪しく動く影や光り轟く稲妻は、マッドサイエンス的な狂気とおどろおどろしさを演出する。だが、あくまでもテイストはコミカルだ。
登場する人物も動物も皆、怪しげで個性的なキャラクターばかり。ここで詳しく話すのは、これから映画を観る人の楽しみを奪ってしまうのでやめておくが、この作品はストーリーよりも登場人物の個性を楽しむ映画だ。
それでもきっちり3つの教訓を残す。
秘密が秘密にはならない
自然の摂理に逆らう行為は愚かで危険をはらむ
科学も心を込めることが大事
コミカルな映像の裏で、人間が持つ哀しさと慈愛を漂わすあたり、ティム・バートンらしい。
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