「だっちゅーの」劇場版 SPEC 天 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
だっちゅーの
TVシリーズの劇場版。ある程度の予習が必要な映画ではあるが、SFを基調としたコメディだと思えば何てことはない。“ファティマの予言”というテーマも提示されるが、『X-MEN』シリーズのように普通の人間とミュータント(ここではスペックホルダー)という人種の共存もしくは抹殺といったものがテーマなのだろう・・・しかし、そうした新人類の問題や、権力者と搾取される者といった深刻なテーマは茶化されて、テロは悪い!といった問題解決法は面白くない。
『トリック』シリーズのようなコメディ部分は楽しめる。特に浅野ゆう子が登場したときに放つ懐かしアイドルの名前とか、妖艶さよりもコメディエンヌにまでやらされるというギャップの方が魅力ある。浅野ゆう子以上に面白かったのが栗山千明の台詞。彼女には何度も笑わせてもらったし、昭和世代にしか通じない一発ギャグの応酬。そして、何とか最後まで観ることができたのは戸田恵梨香の魅力だろうか・・・
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