「ウソから出たマコト」ロボジー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ウソから出たマコト
オーディションにて選ばれてしまったのが鈴木老人(五十嵐)。認知症の心配をする娘(和久井映見)夫婦から「趣味もないんだから働いてみたら?」という言葉と、日当3万円というチラシによってフラフラと会場へと向かったのだ。普通のじいちゃんのようだが、五十嵐信次郎はミッキー・カーチスの別名だ。
社名を売るために5分くらい二足歩行しさえすれば良かったのに、ついつい踊ってしまったり、女子学生葉子(吉高)を倒れる柱から助けてしまったことによって観客の目を惹いてしまった。葉子をはじめ、日本中から注目されるようになった“ニュー潮風”。元々白物家電のメーカーだったから洗濯機ぽいネーミングだ(笑)。
その後はあちこちのイベントに駆り出され、子供たちから絶大な人気を得る。引っ込みがつかなくなったダメ社員3人組。わがままな鈴木老人に自腹で支払うバイト代や経費がかさんでも偽物とバレて会社をクビになるよりはいい。やがて葉子の通う大学の理工学部の講演会に勘違いして参加・・・専門的な質問を浴びせられても誤魔化すテクニックも身に付けていくようになった・・・
高度すぎる動きのロボットを専門外のメーカーがどうして作れるのか?という疑問は最初は誰も疑わなかった。これも実際にロボット技術が発達しているためなんだろうけど、嘘が本当になっていく過程をみごとに映像化している。
普通の物語としては、最後に嘘がバレて謝罪をするなり、苦労話を語って平和的に解決すると想像できる。しかし、本作はそんな予想を覆し、嘘がそのまま本当として通ってしまう。真偽を問われる記者会見にて2階から落ちたロボジー。観客はじいちゃんが怪我をする!とショックを受けそうだが、見事なすり替えで機械のつまった潮風が落ちて壊れたのだ。
ロボットオタクの女子学生でもある葉子が木村電器に就職し、今度こそは本当のロボット制作に携わってゆくのだ。だけど、二転三転。またしても発表前に壊れてしまうというオチがついた(笑)
おはようございます。
Kossyさん、ロボットブームでしょうか?『ロボコップ』からの『ロボジー』
矢口史靖監督作品は、全て好きなのですが(どれだけ、好きな監督がいるんだ!ハイ、100人程でございます・・。)今作、吉高さんのロボットオタクの女子大生のブツブツニキビ(全部、メーキャップしたとか)や、着ぐるみロボットを着たミッキー・カーチスの飄々とした姿は、良く覚えていますね。
では。