メリダとおそろしの森のレビュー・感想・評価
全13件を表示
決してつまらなくはない
つまらなくはないけど、傑作!という程でもない、普通に面白い作品。
ピクサーは全体的にレベルが高いのでピクサーにしては普通かなという感じ。
10年前の映画とは思えない程映像は綺麗!
ストーリーは面白いけど全体的に盛り上がりにかける部分があるのでちょっともったいないという印象。
いまいち
ストーリーテリングが下手くそだな、と言うのが最初の感想。
まず、話の大きな土台になっているはずの、過去の王国の物語が作中でほとんど語られないのはどうなんだろうか?
自分が知らないだけで、海外の人には馴染みのある話だから、あえて詳しく語る必要が無いのかな、と思ってしまうくらい説明不足です。
おまけコンテンツで見る事が出来ますけど、これを作中でやらない判断は無いでしょう。
また、メリダと母親の関係もちょっと定型的過ぎて、親身になれなかったです。
何かもっと特徴的なエピソードが一つか二つ有れば良いと思うんですけど。
話の内容としては、慣例や伝統を重んじ過ぎて、娘の意思を汲まない母親と、わがままで自由を求める娘が喧嘩して仲直りする、というものですがキャラクターが両方とも立っていないため、全然のめり込めませんでした。
そう、キャラクターが全然立ってないんですよね。製作秘話を見て納得しましたが、北欧の世界観とか風景を再現する事に熱心で、登場人物には余り気が回ってないって事でしょう。
そのため、母親が娘を思うシーンとか、娘が母を思うシーンが出てきても、真実味が感じられませんでした。
母親が熊になる意味も、その呪いが解けるための行為もあんまり必然性が感じられず、だから結末を迎えても盛り上がりが無いです。
全体的に練りこみが足りず、非常に残念な出来と言わざるを得ません。
見る前はあまり期待していなかったけど…
最初と最後では親子の関係がまるでちがうし。
それぞれの価値観を分かち合うような終わり方でよかった。
一番好きなシーンは、終盤のメリダのスピーチに聞き入っている母親(クマ)のところです。
予告別もの
邦題から少女が森で奇妙なクリーチャーと戦ったり、あるいは仲良くなって何かを成し遂げる系かと思ってみたら全然違った。
クマの毛やメリダの赤毛の質感など、相変わらずのピクサークオリティだった。
クマになってからの母親の眼差しが人間の時より優しさに溢れてて泣けた。まどろっこしい姿は可愛かったけど、ふとした時に寂しげだった。
メリダがクマになったら母親に、お前どのツラ下げてそんなこと言えたもんだな感はハンパなかった
母娘の絆
ブルーレイで見ました。
<ストーリー ☆>
特に惹きつけられなかったので星1つ。終わり方はやはりディズニーです。いつもはツッコミを入れてしまうんですが、今回は無理なくハッピーエンドを受け入れられました。
<キャスティング ☆>
AKB48の大島優子さん、頑張ったんですねと思ったくらいで他は何も思わなかったので星1つ。
<キャラクター ☆>
対照的な母娘の関係を明確に描いていたのがわかりやすく物語に入っていけました。個人的には三つ子ちゃんが悪ガキすぎて、印象に残りました。
<映像 ☆☆>
アニメーションとは思えないほど自然をリアルに描いています。熊もリアルな熊でした。ピクサーはこれからも進化していくんでしょうね、と期待を抱きます。
以上を平均して3.0点です。
娘と母親の小さな冒険
ピクサー初の女性が主人公、という点をみんながやたらと持ち上げる本作。人物のモデリングも従来とはかなり違い、不安と期待が入り交じる中見に行ってみた。
まずは映像面から。相変わらずCGのできは素晴らしい。特に髪の毛のような細い線を描く技術が向上したように思う。薄暗い森の中に生える草木、メリダの縮れた赤毛、縫い物の糸。3D効果も良いと思う。残念ながらメリダが馬に乗って森を走り抜けるシーンではさほど活かされていない。その代わり、森をさまようシーンでは奥行きが十分に出ていて、「おそろし」さに貢献している。
ストーリー自体はある意味、驚かされるだろう。あらすじにも書いてある通り、「自由になりたかった王女が魔女の魔法を使ったせいで、王国が崩壊を始める」というどこかで見たようなストーリー。・・・ではないのだ。一応物語の重要な部分なので秘密にしておくが、これはありそうでなかった。一つだけ言えるのは、母親が粗野な娘に頼る羽目になる、ということだ。これがなかなか痛快で、普段から親をやり込めたいと思っている子供であればクスッと笑えるだろう。
しかしその後の展開は普通だ。王国の歴史に深く切り込むわけでもなく、強大な敵に真っ向から挑むわけでもなく、深かった母娘の溝が埋まるのも割とあっさりだ(本当にすぐ仲直りする)。せっかくメリダが弓矢の使い手なのに、それが全然活かされていないのも残念。元々の題名が"The Bear and The Bow"なのだが、"The Bow"がそんなに目立ってないことに気づいて、今の"Brave"に変えたに違いない。
全体的なトーンは嫌いじゃない。どことなくファンタジックな世界観も、あくまで「王女の2日間の冒険」として描くことに徹しているのも評価できる。だがこの映画を作ったのは親会社のディズニーではなくピクサーだ。彼らならもっとやれるはず、という期待感がこの映画の評価を下げている。実際もっとスペクタルのある映画には仕上げられただろう。
私はこの映画を他のピクサーのように何度も繰り返し見ようとは思わない。でももしこのレビューを見ている人が女性で、かつ娘または母親がいるなら一緒に見に行って欲しい。母親と娘の愛情を描いた作品ではここまで優れたものはそう見当たらないから。
ちなみに今回は本編の前に短編が2本上映された。
1本目「ニセものバズがやって来た」はトイ・ストーリーの短編。前の「ハワイアン・バケーション」よりもグッとクオリティーが上がっている。いつもの冒険を短編用に短く仕上げたテイストだ。お気に入りはバズがファーストフードのおまけたちとカウンセリングを受けさせられるシーン。ピクサーらしい大人っぽい皮肉が込められていて、見ていてとても楽しい。
2本目「月と少年」は”月の掃除”をする父親と祖父に連れられて、少年が初めて仕事をする話。こちらはファンタジックで童話的な要素がたっぷりだ。昔絵本で読んだような、素朴だがじんわりくるストーリーが素晴らしい。見た後の後味の良さは格別だ。
短編の方が楽しんでたりして・・・。
(2012年8月16日鑑賞)
短編に負けてる。
ディズニー&ピクサー初の試みだという、女性を主人公に
迎えたファンタジー。メリダのカーリーへアの凝り具合といい、
さすがピクサーと思える映像には確かに目を見張るのだが…
いや~悪いけど面白くなかった。(スイマセン)
アイディアは悪くない。母娘の葛藤をテーマに置き、王国の
慣習に逆らい、自らの運命を切り開こうとする王女メリダの
奮闘記が描かれているんだけど、どこぞやでお見かけした
設定が多い(これは仕方ないとしても)うえに、胸躍るような
ドキドキワクワクする展開が少なく、どの場面も尻切れトンボ
的にサラリと流されてしまう。そして映像の豊かさに違わず、
なんだか森が全然恐ろしく感じなかった。タイトルと違うなぁ^^;
個人的に自分と母親の関係に少なからず似ており(爆)
思い出し苦笑いとそれ見たことか的展開にはけっこう笑えた。
おそらく根底の部分で似ていながら(血筋でね)、このメリダは
自立心が強いのだ。誰かに支配などされたくない。もっと自由に
自分の運命を切り拓いていきたいが、横で母親があーだこーだ
と意見する(当たり前だけどね、王女なんだもの)この対立がね^^;
自由には大いなる責任が伴うことを、まだまだこのお嬢ちゃんは
分からないから、ここでひとつ大事件を起こしてみましょう!と
いうことで鬼火…森の魔女…魔法…となるんだけど、なんだか
この部分の神秘性と恐怖感がまるでない。まぁディズニーだから
ホラーにすることはできないだろうけど、ここでメリダと母親の
思いの丈をグッと詰められなかったかなぁ…と思い非常に残念。
母娘の関係性を冒頭からグイグイ突っ込んで描いていけば、
メリダが今後どうしたいのか、その思いに母親がどう応えるのか、
(おそらくこの二人は今後も何かと対立し続けると思うけど^^;)
のちに王国の指揮をとるのは娘になるのだから、親もどこかで
容認する必要が出てくる。同時に娘も母の忍耐が身に沁みるのだ。
女性監督ならではの着眼点は鋭いものの、
深い感動に繋がっていかないのは掘り下げ方が足りないからか?
いやぁ~しかしメリダ姫、よく頑張りましたねぇ。
声優のAKB、まずまずだけどもっと声に強さがあると良かったか。
三つ子の弟(どう見てもトンチンカンを思い出す^^;)
お母さんと比べて、ずいぶん簡単に元に戻った気もするけど…(爆)
力は強いけど、妻にめっぽう頭の上がらないって国王のお父さんも、
現代のお父さんぽくてけっこう面白かった。
ピクサーの次の挑戦は、女性目線で物語に感動を紡ぐというお題を、
どう描きこんでいくか…になるのかな。
ちなみに短編二本は、かなりの出来映え。
トイストーリーは今回も素晴らしい。これに1800円(はチト高いか)を
出すのは納得がいく、というのがこれまた皮肉^^;
(似たくないと思えば思うほど…親にはどんどん似てしまうもので…)
アメリカっぽい〜
ディズニー、ピクサーは本当に安心して見れますね。
ヒロインはアメリカらしい女の子でした。
主人公のお姫様は我が強くてキュートで活発な女の子。自分を締め付けるお母様に反発して魔女に頼んでお母様をクマに変えてしまいます。
くまになるとはしらずに魔女に頼んだとはいえ、悪いのは自分にかかわらず、あくまでも他人のせいにしつずけるお姫様。
その後いろいろ重ねて自分の立場、責任に目覚めて母親を元に戻してあげるのでした…。
ストーリーに新鮮味が欠けるかな〜。
オマケの短編2本もよかったです。
『カールじいさん…』に継ぐ、ガッカリピクサー作品
あちゃ~、まさか『カールじいさん…』に継ぐハズレピクサーだとは。
予告観て想像したドキドキハラハラは皆無!
ドタバタ劇でやや強引めに展開。
スピリチュアルな“指針”とか“指標”と思しき鬼火も、実はただの方向指示器。
王女やお姫様の冒険・成長モノって、
日本人には長く、馴染み深いモノだと思うんです。別な言い方をすると「目が肥えてる」
メリダ程度では、ぜんぜん感心も、強い共感もできんですよ?
所詮、ナウシカやクラリスなどには敵わんのです。
ピクサーのベストではないが、素直に楽しめる良作
ピクサー作品にしては珍しく、前作「カーズ2」は興味惹かれず劇場にも観に行かなかったが、本作はいつも通り興味惹かれ劇場に観に行った。やっぱりピクサーはオリジナル作品がイイ。
ピクサー初の中世が舞台、そして女性が主人公。
ピクサー自身不安もあったそうだが、さて…?
ズバリ言うと、素直に面白かった。
満足度、楽しさ、エンターテイメント性はほぼ完璧。そこはさすが、世界トップクラスの映画会社。
面白かったが、特別心に残るというわけでもなかった。
少々ストーリーに“?”や物足りなさも感じた。
結局王妃が熊に姿を変えられたのはメリダのせいで、冒険を通じてあっさり和解したり、その2人が和解する心情をもっと細やかに描いて欲しかった…等々。
分かり易く描かれているとすれば、メインの母子ドラマは特に女性の方は共感出来るだろうし、ピクサーの醍醐味である魅力的なキャラクター、スリルと冒険と感動溢れる物語は健在。
大島優子の吹き替えも、「TIME」の篠田麻里子の吹き替えと比べれば全然イイ。(脇のベテラン声優陣が随分支えてくれていたと思う)
見て損は無い。
それにしても、今年のアニメ映画は、“母子”がキーワードなのだろうか?
本作は勿論、「ももへの手紙」「おおかみこどもの雨と雪」…
恒例の短編も良かった。
特に「月と少年」はユニークなイマジネーション溢れ、必見。
全13件を表示