「佐藤健さんのハマり役です!!!」るろうに剣心 コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
佐藤健さんのハマり役です!!!
連載開始当時ジャンプを読んでいたはずですが、絵柄が好みじゃなく飛ばしてた記憶があります。あれよあれよという間に人気作になったのを横目に、アニメ化された旧作もあえてスルーしてました。2度目のアニメ化で初めて娘と一緒に観ることとなり、やっぱ人気が出る作品はおもしろいと今更ながら確認、2期まで全部観たあとついに実写映画に手を付けた次第です。
公開当時は中身を全然知らなかったものの、主人公緋村剣心を佐藤健さんが演じると聞いた時イメージだけですがピッタリだと思いました。
佐藤健さんと言えば数ある仮面ライダーシリーズのうち私が大好きなシリーズ3本の指に入る『仮面ライダー電王』の主人公野上良太郎役、いろんなキャラが憑依するという難しい役にもかかわらず新人とは思えぬ見事な演じ分けとアクションやダンスのシーンで垣間見えた運動神経の良さで、本作でもカッコいいアクションと、剣心と抜刀斎との演じ分けを魅せてくれています。
10年以上前の作品ながら一切古さも感じさせず、若手・ベテランともにキャストも豪華で2時間以上の作品ですがそう感じないほど一気に観れました。
いくら食堂で闘っているとは言え左之助が途中にメシ食ったり、それを敵にもわけてやったり、酒を飲んだりとか、鵜堂刃衛が十分強いくせに無駄に卑怯な真似をしたり決着の仕方もスッキリしなかったり、原作にあるのかも知れませんが「そこいる?」みたいなシーンがありますが、香川照之さんの憎たらしさを際立たせる怪演ぶり、全編通して殺陣の速さ、アクションの激しさ、それらをひっくるめたカッコ良さは観る価値があります。
これも原作通りなのかも知れませんが雨のシーンが効果的に使われている印象を受けました。
人気コミックの実写化が難しいのは古今東西定説ですし、実際コケた作品も少なからずありますが、本作は見事な実写化と言えるのではないでしょうか?
続編を観るのが楽しみです。