私だけのハッピー・エンディングのレビュー・感想・評価
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邦題の意味は??
死ぬ、死ぬ、と言いながら結構最後のほうまで健康そうな主人公。運命の人に巡り合った、という割にはそんなにイケてるとは思えない相手。3つの願いのうちの2つの願いはかなうのだけど、死ぬのがわかってて心から楽しめるものではないだろう。願いというのは叶わないからこそ良いのであって手に入ってしまっては面白くないし、友達の子供と散歩に行ったり、仲の良い友達と食事に行ったりしている何でもないことこそが本当の幸せだろう。ラスト、ノリノリの葬式、本当に楽しんでたら変だろう、と思うのは私だけ??湿っぽく終わりたくないのはわかるけど。テーマはわかるけどいまいち入り込めなかった。
最期に一番欲しかったものを
末期の大腸癌を宣告されるMarley。
彼女のキャラが他作品と被りました。
シリアスな交際を求めないで、下ネタ好きの所は"SATC"のSamanthaみたいだし(癌の転帰は違うけど)、告知後も自分らしさを貫こうとする姿は"Miss You Already"のMillyみたいです。距離感は真逆ですが、親友が妊婦という設定も似ています。
臨終姿までふっくらしているKate Hudson(^_^;)。患者の最期を見事に演じきったことに関してはMilly役のToni Colletteに軍配が上がりますね。
New OrleansならTulane系のはず。厳しい選抜を勝ち抜いて選ばれたresident(かな?)、あんなに遊ぶ時間はない(¬_¬)。何より(ひと際目立つ患者が)治験から外れたことを知らない主治医なんてあり得ない。
死の訪れがはっきりした時、残された時間をどう使うか。心を開いて自分自身を見つめ、周囲と向き合って、思い残すことのない、良いお別れの準備。鼓動が止まる数秒前に、一番好きな言葉を最愛の人から言われる幸せ。
お葬式もMarleyらしさが出ていました。お迎えがWhoopiならちょっとワクワクするかな(^_^)。
"You never know when time stops hanging out♫"
私の次の著書「恋愛は最低」を読んで
映画「私だけのハッピー・エンディング」
(ニコール・カッセル監督)から。
物語としては、予想どおりの展開で、ちょっと物足りないが、
主人公・マーリーと主治医の恋人ジュリアを始めとした
「ジョーク」を入れながらの会話がカバーしていた。
彼「ジョーク聞く?」彼女「笑えるのにして」
ジョークの苦手な彼に「このネタあげる・・使って」
「検診は受けてる?」「健康番組は見てる」
「独り?」「相手したい?」・「気分は?」「大笑いしたい気分」等、
テンポがよく、メモもしやすかった。
その中で私が選んだのは、今までの恋愛歴を訊かれ
「私の次の著書『恋愛は最低』を読んで」というフレーズ。
この発想に、脱帽であるが、これって応用が効きそうだ。
「私の次の著書『○○○○○』を読んで」
今の気持ちを「書籍名」にすることで、ワンクッションおく表現。
覚えておきたいフレーズである。
明るい病人。
そもそもK・ハドソンと難病というのが結びつかない^^;
母親G・ホーン譲りの豪快な明るさと愛らしさ、そして下ネタ(爆)
満載なジョークの数々。。彼女らしさをどう物語に活かすのかと
蓋を開けてみれば、愉快なほど彼女が病人化していなかった^^;
あれで痩せたのか?(ゴメンね)と思えるくらい、元気いっぱい!!
でもどうだろう、こんな病人、いないともいえないじゃないか。
ふつう末期の大腸がんともなれば、それなりの兆候があったはず。
仕事にオトコ遊び(ホントゴメンね)にと、飛び回っていた彼女には
その変化や痛みが通じなかったのだろうか。ウーピーもビックリね。
だから後半の(ほぼラストの)彼女のやつれ具合に思うのだ。
なにをどう想っても頑張っても、病は確実に患者から元気を奪う。
笑わない(笑えない)彼女、動けない彼女、それでも話をする彼女。
本当に運命は残酷だと思うのだが(こんな若い娘を)
神様を演じるウーピーは平然と言う^^;
「だって人間はいつかは死ぬのよ。しかもひとりでね。」
大好きな女優顔の神様に逢えて(爆)ひたすら喜ぶマーリー(ケイト)
だったが、運命は変わらないのよ、というのが胸に突き刺さる。
ともなれば、あとはどう生きるかに絞られるのだが…。
本当の恋愛をするのが怖い(両親の関係を見て育ったため)彼女が、
医師のジュリアン(ガエル)と絆を結んでいくのが微笑ましい本作だが、
やはりこの物語は先日観た「50/50」同様に、周囲の人間関係が
モノをいう、それを改めて考えさせられる作品だった。
不仲の両親、身重の親友、アパートの住人、職場の同僚、今まで
見落としていた(言い方悪いけど)全ての関係とその存在に感謝する
旅立つ前の主人公の心の変遷が素晴らしく、それを誘う共演陣の
素晴らしい演技に目を見張ってしまった。悲しいのは当然のことだが、
抑えて普通に振舞うことの、どれだけ難しいことか。切ないことか。
今思えばS・ローゲンは素晴らしい演技をしてたワケだな(今頃ゴメン)
そりゃ泣きたいし叫びたいだろうに(患者も周囲も)
本音と楽しい人生終焉の狭間でもがく、人間の感情が鮮やかである。
しかしあの父親ねぇ。。。泣けた、あそこは。
子供を大切に思わない親はいないんだけれど、素直に言えない。
「大好きだよ」とか「愛している」とか、ただそれだけで十分なのにね。
彼女が恋愛に本気になれなかったのは、そうやって愛された実感が
ないからで、本当は人一倍恋しがりやで愛したがりやだと分かる。
いい恋人に巡り合えて、幸せだったわよね。。(しかもガエルだし^^;)
ラストはさすがに泣けるが、その後もサラリと演奏が始まり、
ケイトに相応しいエンディング、お先に失礼♪が聞こえてきそうだ。
(しかしステキな風景ばかりだった。ロケ地はどこだったんだろう?)
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