チェイシング・レジェンドのレビュー・感想・評価
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美しい
映像がまず美しく、見てるだけでうっとり。
フランスの美しい景色を流れるような、隊列を組んだ魚のように走り抜けていく選手たち。
もうそれだけでずっと見てられる?
そしてツールに携わるいろいろな職種の人達のインタビューもおろしろかった。
選手だけでなく、みんなでツールを作り上げているんだとよくわかる。
カベンデイッシュは今年のツールでも大活躍。
スプリンターなのに息が長くてすごい。
日本では知る人ぞ知る、なスポーツだが、ヨーロッパの盛り上がりとその文化はオリンピックとかよりすごいんじゃないか?
いつかコロナが、収まったら見に行ってみたいものだ。(一瞬で通過しそうだが(笑))
美しいトレインの見納め
2009年のツール・ド・フランスで、ステージ優勝6回という素晴らしい成績を残した、チームコロンビア・ハイロード(当時のチーム名)の活躍ぶりをフィルムに納めたドキュメンタリー映画です。
ゴールに最初に飛び込むスプリンターがカヴェンディッシュということで、このチームでもっとも脚光を浴びるのは良くも悪くも彼であり、キャラも濃いので劇中でも一番フィーチャーされていた気もしますが、それ以上の見所は、このチームがスプリントステージで圧倒的な力を発揮した理由を、ドキュメンタリーとしてキレイにまとめていた点だと思います。1ステージで200キロ近い距離を、チームとしてレースをどうコントロールして、そのために誰がどのような役割を果たすか、戦略を徹底させて大会に挑みそして結果を残したチームの姿を、選手やスタッフのインタビューと、ツールのレース映像を見事に組み合わせて、素晴らしいドキュメンタリーに昇華させることができたのではないでしょうか。
※ 2009年時点のこのチームのトレインについては、以下のURLの記事を読むとより理解できるかも。
www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=11479
個人的に、この作品の舞台となった2009年のツールは、サイクルロードレースに興味をもった大会でもあったので、若干思い入れ補正も働いているかもしれませんが、レース観戦が趣味に至るような興奮や面白さのあった大会だったと思っています。当然、劇中はコロンビア・ハイロードの活躍が中心となってこの大会が描かれてはいますが、それとは別にツールの面白さも凝縮されていたんじゃないかな。サイクルロードレースにはまるきっかけとして、けっこう良い作品だと個人的には思うんですがね。
残念なこと、この作品が劇場公開された後に、今年いっぱいでチームHTC・ハイロードが解散になることが発表され、あの美しいトレインがもう観られなくなるのかと思うと、寂しい気持ちにもなってしまいますが、この作品を鑑賞することで、2009年前後にこんなに美しいトレインを組めるチームがあったんだと振り返るのにももってこいだと思いますw
もしも、カヴェンディッシュが嫌いだからこの作品をスルーした、という人がいたら、それはちょっともったいない気もするし、サイクルロードレース自体に興味がないからスルーしたのであれば、とりあえずだまされたと思って鑑賞してみて欲しいなぁ…。
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