「役者は巧いのにねぇ。」ボーン・レガシー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
役者は巧いのにねぇ。
ボーン三部作が大好きだった人からすれば、何だこのレガシーは?
っていうことになるのかもしれないが、私自身はそこまで思い入れが
ないため、まぁこれはこれなんだろうと思って観ていた。
ただ、正直つまらなかったことに変わりはない(ゴメンね)
それはこの作品を作った云々に対してではなく、主役のJ・レナーに
対してでもなく、脚本と演出はやはり違うものだよね?というところ。
大変申し訳ないが、今回の脚本がさほど面白くないため(スイマセン)
こうなったらあとは監督の力量でなんとか!となるはずのところを、
同じ人が仕切っちゃってるから(爆)もうどうしようもない状態なのね。
アクションはスゴイですよ!緊張感も持続してます!でもねぇ…
なんかつまんないの~。って片づけられてしまうのが勿体ない作品。
演じる俳優陣は巧いし、かなり気合い入ってるのにねぇ…。
何だろう、やっぱり前作と比べられちゃうから仕方ないかも?だけど
今回のアーロンって記憶も気力も失ってないからねぇ、
訓練キャンプ(この極寒が凄い)から始まって、非常に物分かりのいい
展開をしていくので、謎?がないし、確かに説明すらないのだけれど、
まぁあれだけE・ノートンの話を聞いてれば、これがどういう計画で、
何で彼が抹殺されなきゃならないのか?は容易に分かる。
つまらないのはどちらかというと、その単純なお話に少しはエッ!?
と思うような展開が待ち受けているんだろうと思いきや、ない!(爆)
そっちの方だったりしてね。
M・デイモンは役得だったんじゃないかと思える。似合ってたうえに、
設定も面白かったもの。そこいくとレナーは何だか不憫。巧いのにね。
R・ワイズも芸達者な女優さんだけど、今回はけっこう大変ですわね、
叫んだり、殴り合ったり、あんなに走り回ってヘロヘロかと思いきや、
すんげぇ踏ん張りを見せる女博士。研究室での乱射シーンは怖かった。
…と、かなり見せ場やアクションの多い(前作同様)作品なんだけど、
追いかけられている意味も謎も解けちゃっているもんだから(爆)
あとはフィリピン・チェイスで盛り上げるしかないのよね。もう今回は
そういう部分だけ見せといて、第二弾(あるのか?)で真相をね…って
いうことなんだろうけど、それってどうよ(爆)続きがあればいいけど。
あのキャストでこんな単調な展開では勿体ないでしょう。
ねぇギルロイさん、引き継ぐのは脚本だけにして監督譲りませんか?
(しかしCIA、またこういう話とは^^;生き残るは暗殺者。極秘感ゼロね)