「デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り、物足りないと思う。」デンジャラス・ラン Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り、物足りないと思う。
舞台がアメリカやヨーロッパでなく、南アフリカだったり、キャストもデンゼル・ワシントン以外は地味で、本当のCIAの人のようだった。
映像はCGのところはほとんどなく、ハンドカメラで一緒に動きながら撮っているようなシーンが多く、迫力があった。
デンゼル・ワシントンの演じている主人公トビン・フロストは、CIAの元トップエージェントで、心理操作の天才、なおかつ組織を裏切って追われているという設定。
これはすごく悪いやつで、ジェイソン・ボーンか、ゴルゴ13並の能力があり、その悪さと実力を発揮してくれるのだろうと思って期待していた。
しかし、最後まで見たが、まったく実力を発揮しないばかりか、最後はいい人でしたみたいな感じになり、お涙ちょうだい的なことになってしまった。
全体的にも、スパイ物にしては現実的な設定や演出で、最初は面白かったのだけれども、最後まで見たら、中身はどこかで見たようなスパイ物でした。
これはたぶんデンゼル・ワシントンのキャラクターと演技力頼みで、それを生かすため、なんとなくリアルなスパイ物にした、ということだろうと思う。
これでは、デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り物足りないはず。
アメリカではうけたのかもしれないけど、日本ではきついと思う。
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