劇場公開日 2012年9月7日

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「デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り、物足りないと思う。」デンジャラス・ラン Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り、物足りないと思う。

2014年7月19日
PCから投稿

悲しい

単純

興奮

舞台がアメリカやヨーロッパでなく、南アフリカだったり、キャストもデンゼル・ワシントン以外は地味で、本当のCIAの人のようだった。

映像はCGのところはほとんどなく、ハンドカメラで一緒に動きながら撮っているようなシーンが多く、迫力があった。

デンゼル・ワシントンの演じている主人公トビン・フロストは、CIAの元トップエージェントで、心理操作の天才、なおかつ組織を裏切って追われているという設定。

これはすごく悪いやつで、ジェイソン・ボーンか、ゴルゴ13並の能力があり、その悪さと実力を発揮してくれるのだろうと思って期待していた。

しかし、最後まで見たが、まったく実力を発揮しないばかりか、最後はいい人でしたみたいな感じになり、お涙ちょうだい的なことになってしまった。

全体的にも、スパイ物にしては現実的な設定や演出で、最初は面白かったのだけれども、最後まで見たら、中身はどこかで見たようなスパイ物でした。

これはたぶんデンゼル・ワシントンのキャラクターと演技力頼みで、それを生かすため、なんとなくリアルなスパイ物にした、ということだろうと思う。

これでは、デンゼル・ワシントンのかなりのファンでない限り物足りないはず。

アメリカではうけたのかもしれないけど、日本ではきついと思う。

Push6700