「『セーフ・ハウス』のままでいいと思います」デンジャラス・ラン Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
『セーフ・ハウス』のままでいいと思います
CIAの施設、重要人物(凶悪犯)を一時的に匿う(保護する)場所を 『セーフ・ハウス』と呼ぶ。 その施設は 至る所に点在し、新米の捜査官が配置されている。 そして その人物が運ばれてきた時、事件は起きる…という流れ。
新米CIA・ウェストンを演じた ライアン・レイノルズ。 イイ! 『グリーン・ランタン(2011)』なんかより、ずっとカッコよかった! 『リミット(2009)』で怯える男を演じていましたが、あの経験が生かされている演技でしたね。 大物俳優を相手に これだけ存在感を出せたら 立派です。 後半のスーツ姿で 上司と話すシーンがありますが、もう少し表情を研究してほしかったと思います。
容疑をかけられたCIA捜査官、トビン・フロストを演じた デンゼル・ワシントン。 いつ見ても 彼の演技には圧倒されます。 善人なのか 悪人なのか、最後まで観客を惑わすのが見どころ(『トレーニング・デイ(2001)』を思い起こさせます)。 アクションもまだまだこなす 57才。 いぶし銀。
その他、働く女性役が とても似合う ベラ・ファーミガ(『マイレージ、マイライフ(2009)』)、最初から ちょっと…ね ブレンダン・グリーソン(『ハリー・ポッター・シリーズ』)、『Warrior(2011)』(レビュー書いてます)にも 出てたね ジェイク・マクラフリン(イケメン!)など 面白い人選。 キャラクターと人物が合っていると思います。あと、後半に ケラー役でジョエル・キナマンという俳優さんが出てますが、ハンサム!です。
誰を信じるか、のるかそるか、ライアンの戸惑い顔と 常にクールなデンゼルの静かな演技。 激しい銃撃戦に カーチェイス、そして生死をかけた取っ組み合いも 盛りだくさんの内容。 舞台となる南アフリカの 繁華街、郊外、スラム街?などを垣間見るのも 興味深いです。
ちょっと気になること、原題の『セーフ・ハウス』のままで 十分ストーリーに合っていると思うのですが、なぜわざわざ 同じ英語でちがうタイトル(『デンジャラス・ラン』)にしたのでしょう? あと 作品トップの写真はライアンも写っているものにしてほしいです。