スノーホワイトのレビュー・感想・評価
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必見は女王ではなく小人さん達!
特筆すべき点はただひとつ!それは小人さん達の存在です。
いわゆる特撮マニアの方には、ぜったい観ていただきたい作品です。
こんなにスムーズに、違和感無く映像化できるのかと…正直声を上げて驚く寸前でした。
クリステン・スチュワートやクリス・ヘムズワースといった若干縦長なキャストも
うまく機能していると思います。演技もそこそこですし、間延びもしません。
内容自体は斬新な変更個所があるものの、「あ~白雪姫だねぇ」と素直に思えるモノ。
どことなく「もののけ姫」を思わせる場面もあり、日本人好みの作品だと思います。
美の土台。
この作品、
もともと「美」の土台が違うだろ~的な女優二人を比べて、
かたや姫で、かたや魔女だぞ、という話なんだけど^^;
どう見たってC・セロンの方が勝ってますよ感が拭えない(爆)
美しさに加えて今や貫録まで備わってしまった彼女、
K・スチュワートなど一蹴してやる(とは言ってないでしょうが)
くらいの勇ましさで画面を征服しているところなんか魔女以上。
まぁ…若さではベラ(と呼ばせて下さい)の方が勝ってますけどね、
私はどうもこの子の血圧低そうな顔立ちと不健康そうな表情、
半開きの口、やたら早口で聞き取り辛い台詞回しなど(ゴメンね)
あまり得意ではないのだ。演技はまずまずだと思うんだけど…。
だからね、やたら暗い森の映像とか、塔の幽閉問題とか、
小汚いシーン(重ねてゴメンね)ばかりが続くこの作品の中で、
一輪の花のように健気に咲き誇る姫が「美しい!」と言わしめる
ポジションであって欲しかった気がするんですよねぇ…^^;
どう見てもその花がセロン寄りになっちゃうんだもの、マズイわ。
…まぁアレですね、この先
美の鍛練と継続には、ベラちゃんの類まれなる努力が必要だと、
そういう事始め的なお話だったと、そんな解釈もアリなのかと。。
完全に話が逸れてますけど、
戦う白雪姫っていう、ダークな展開としてはけっこう好きなので、
お話自体はまぁまぁだったかな~という感じですが、
小人や狩人にひきかえ、王子の立ち位置の微妙さがまた気になる^^;
そもそもキスしたって姫が甦らない(爆)ってことは、
アンタじゃないのよ、本命は!っていう(やっぱりね)あきらめ感と、
お前だろ、お前だろ?っていう期待感高まるソー(と呼ばせて下さい)
のキス…によって姫は目を覚ますんだけど、この二人の距離感も
最後までしっかりと微妙…。ソー(このヒト似合うわね、こういう役)
とベラだと、ちょっとオジサンと娘みたいな^^;釣り合いになるかな。
どうでもいいけど、斧よりムジョルニア持たせればいいのに~♪
っていう、心の中はアベンジャーズに飛んでってる自分に呆れる。
…結局どうなのよ?という感想になってますが^^;
なんかそういう、どっちつかずの勿体なさと微妙な着地のさせ方が、
最後まで否めない作品、心に残るのは、頑張った小人たちの演技と
セロンの美~衰え~老~のインパクトだけが残る作品ということか。
(姫がリンゴ嫌いだったらどうするんですかね?皮付きはイヤとか)
ファンタージーとアクション 美と醜 清濁あわせ飲める
シャーリーズ・セロンが出てるから見ようと思った。
彼女の演技がすごい。鬼気迫るものがある。
2時間を超える映画だが、飽きさせることなくすごく楽しめた。
妖精の森の場面はアバターのオマージュっぽい感じで、好感がもてたぜ。
戦いの場面もそれなりに迫力があった。
白雪姫がどんな感じで甦るかと思ったが、ちょっと単純だったな。
スノーホワイト役のクリステン・スチュワート。知らなかったが、芸歴長いんですね。ちょっと、ミスキャストかなって、感じだけども、シャーリーズ・セロンの存在が大きすぎて、ちょっと、負けちゃったね。
クリステン・スチュワートがかわいい!
映像美と世界観、そしてクリステン・スチュワートがかわいかった!
それぐらいの印象しか残らなかったです^^;
何気に音楽がすきだったかなあ
僕はクリステン。スチュアートに尽きる映画でした、
女の子は逞しい
王子様を待っていられないお姫様は、タイマンで話を着けに行きましたとさ。
甲冑を着け馬を駆る姿はオルレアンの聖少女、ジャンヌダルクを。
全てが終わり王の玉座に座る姿は、エリザベス1世を彷彿とさせる。
美しいこと、純粋なこと、優しいこと。それはどれも大切だろうが、瑣末なことだ。彼女の価値は、最初から最後まで血と垢と泥に塗れ、黒く汚れた爪先にある。
強さは正義を内包する。いつまでも若くいたいなどとは醜悪な妄執で、成長こそ、その先にある老いこそが彼女らを最も美しくする。女子よどうかタフであれ。
アラサー、アラフォーになっても働き続け、気付くと婚期を逃している。あー私何やってんだろ? と嘆く現代女子への賛歌のようにもとれました。そういえばジャンヌダルクもエリザベスも処女だしな(便宜上は)。
とはいえ登場人物の行動やエピソードに必然性が薄く、アクションやら音楽が盛り上がっているのに観客置いてきぼり感があったようにも思えます。
たとえば女王が若さと美しさ、それに伴う魔力に固執する理由をもっと深掘りすれば、老いと若きを移ろう彼女の悲劇性が更に際立ったのではないでしょうか。今のままではただのヒステリー女でシャーリーズ・セロンが勿体ない。
CGの素晴らしさとシャーリーズ・セロンの怪演に助けられての2時間鑑賞でした。
映像は綺麗
映像は綺麗だけど、内容がいまひとつ。
作品の解説では、「王女の刺客として送り込まれた狩人から、様々な戦いの手段を学んで王女に対抗していく」という内容だと書かれているが、実際は大きく異なっている。戦いの手段など特に無く、狩人と意気投合し共に行動するようになった初期の頃に、ただ一言「お前は小柄だから、相手が懐に入ってきたところでナイフを刺せ。死ぬまで抜くな」の助言をされた以外は特に何もない。最終的に、王女をナイフで刺して倒すことになるので良いのかもしれないが、別に特別な技術を身に付けたわけでもなく圧倒的に強い王女に運よく勝てちゃったような終わり方(死ぬ前に抜いてるし)
CGや特殊メイクを駆使しているので映像はそれなりに楽しめるが、後に残るものが無い。また、王子のウィリアムの存在感が薄すぎるのではないか。作品冒頭で、二人の幼少期から入って仲の良い平和な世界が描かれている。白雪姫といえば、毒りんごで倒れた時に王子のキスで目覚めるシーンが印象深い物である。しかし、本作品ではキスされても無反応。その代わりに、希望の光が無くなり、この世界はもう終わりだと飲んだくれていた狩人が、キスすると涙を流しながら復活。もう王子の意味無いよ・・・。王子あの様子見ていたら絶対引籠もるよ・・・。
白雪姫に必要な要素は全て出されてはいるが、必要性があまりないにも関わらず出している為、無理やり感が否めなかったように思う。
CMは素晴らしい!
(吹き替え版鑑賞)
広告CMはその気にさせてくれた。
それがなければ守備範囲外のタイトル。
だから観に行った。しかし・・・。
①ここが問題、その1
女王の“シャリーズ・セロン”は良かった。合っていると思う。
しかし吹き替えが・・。第一声を聴いて「なんじゃこれ?」と
思わず心の中で叫んだ。間違いなく“名の売れた女優”が充てていることは想像できたが、誰かは分からず、それよりいかんせん酷い・・・。
はっきりいってここで台無し。(エンドクレジットで「〇雪」と判明、「はあ~」、とため息がもれる。
②ここが問題、その2
主人公の“スノーホワイト”が全く“きれいでない”。
これで完全に台無し。自分だけ?
「姫が自分で闘うことに必然性なし、むしろ闘わない方が良い」といった論評もあるが、まあ狙われている本人が闘うのはまあ良しとしても、とにかくかわいくなく、魅力的でない。
おおざっぱにいえば、“若いミラジョボビッチ”レベルにやってもらいたかった。
細かくいえば、小人の設定やストーリーの持って行き方、ラストのあっけなさetc、いろいろ突っ込みどころはあるが、そこはまあ素直に受け入れて観るとしても、上記2点は決定的である。
料金はともかく“視聴時間”は返して欲しい、と率直に思ってしまった。
観終わった後、何の感傷も残らなかった映画は久々である。
とにかくこれだけは言える・
「CMは素晴らしい」と。
戦う白雪姫
童話「白雪姫」に出てくるキャラやアイテムなど"まんま"白雪姫でした。
正直もっと斬新な何かがあればよかったかなと思う。
良く知ってるあの白雪姫にバトルさせているというだけで、特に真新しいものもなかった。
白雪姫が総大将になっちゃったら、ある意味独裁者になってしまう。
次作では独裁者になった白雪姫なんていうくらい斬新なアイデアがあってもいい。
本作は残念ながら、全てにおいて淡く薄味でした。
吹替版を観ましたが・・
映画の内容は、他のレビューと同じく以外に?面白かった。
ランチ後の鑑賞だったので眠気を心配しましたが、予想を反してのスピード感と迫力で画面に釘付けとなりました。
が、唯一つ苦言があります。
シャリーズ・セロン演ずる女王ラヴェンナの吹替えはミスキャストです。
最初のシーンから違和感を感じ、上映中ずっと誰が吹替えをしているのか気になっていました。
えっ!小雪さん?
ちゃんとした声優さんを使って欲しかった。
女王ラヴェンナは、主役級の重要な位置なのに・・(泣)
椎名桔平さんはさほど違和感は感じませんでしたが、小雪さんのその佇まいは認めますが女優としては少々キツイ感は歪めませんし、声だけの演技となると何故この人を起用したのか理解に苦しみます。
ついでで恐縮ですが「ラストサムライ」の演技も酷かった。
知名度を使っての話題作りが目的だったのか、と思うのは私だけではないでしょうね。
あと一歩なにかが足りない?
CM出身監督だけあり、映像は凝っていて、でも映像を見せることばかりに偏り過ぎず、ほどよいバランスではありました。アクションもなかなかあるし。思った以上にダークというか、暗い世界観ですね。
シャーリーズ・セロンの存在感はバッチリ。反面、タイトルにもなっているスノーホワイトと狩人(原題は「Snow White and the Huntsman」)が少し物足りないなあ…と感じた。もうちょっと彼ら自身の内面というか、湧き上がるなにかが見たかった。自分から動いているというより、物語にそって動かされている感じがした気がしました。
そう考えると、やっぱりこの作品の主役はシャーリーズ・セロン演じる女王のほうなんですかね…。
クリステン・スチュワートなら、スノーホワイトをもっと魅力的にできたはず…という期待があっただけに、そこがやや残念なところです。
毒りんごもあり、7人の小人もあり、大事な要素を抜かすことなく、あの有名な「白雪姫」をここまで作り変えたのは面白かったのですが、あと一歩なにかが足りない? 続編も決まったということで、どうなるのか楽しみです。
セロンの怖い顔が忘れられない
映画「スノーホワイト」原題「SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN」を観た。
1800年にグリム兄弟によって書かれた童話「白雪姫」のハリウッド バージョン。
「アリス イン ワンダーランド」を監督したルパード サンダースの作品。イギリスで撮影されたアメリカ映画、2時間10分の長編、アクションドラマ。「アリス イン ワンダーランド」と同じスタッフによって作られたそうだが、アリスのときは、アリスに、当時の結婚がすべてだった女の生き方を拒否させて、冒険魂をもった仕事する女として描いたところが とても斬新だった。今回も、同様、現代版白雪姫は 男には目もくれず、敵と戦い、自分の城と領地を守る戦う女として描かれている。肌の色が雪のように白いかどうかは、あまり問題ではないみたい。
キャスト
スノーホワイト :クリステイン スチュワート
悪の女王ラベンナ:シャーリーズ セロン
狩人エリック :クリス ヘムズワース
ウィリアム :サム クラフリン
ストーリーは
スノーホワイトは、王と王女に可愛がられて姫として育った。しかし王が病死した妻に代わって、ラベンナという女と再婚すると、ラベンナは王を殺し、城や領地を奪い、幼いスノーホワイトを城の牢獄に幽閉した。悪の女王ラベンナは 魔法の鏡を持っている。そしてこの鏡が宣言するこの世で一番美しい女王でありたいと、願っていた。牢獄につながれたスノーホワイトは冷たい石の監獄のなかでも日々、成長し美しくなっていた。ある日、魔法の鏡はこの世で一番美しいのはスノーホワイトだと言う。怒った女王は弟に スノーホワイトを連れてきて殺すように命令する。
スノーホワイトは 女王の弟が油断した隙を見て逃亡する。追っ手から逃れ、暗黒の森を彷徨ううち、スノーホワイトは、悪の女王がよこした狩人エリックに出会う。もともとエリックは自分の妻を悪の女王に殺されている。スノーホワイトを殺さなければならない理由はない。エリックは、スノーホワイトが持つ 邪悪な怪物を手なずけてしまう不思議な力に魅了されていた。追っ手から逃れながら、狩人エリックとスノーホワイトは、森の7人の小人の力を借りながら、暗黒の森を脱出する。遂に、殺された王の家臣たちが避難している城に到着。スノーホワイトは 騎士たちを組織化する。そして、戦士の先頭に立って、悪の女王が立て篭もる城を攻めて、落城させ、ついに女王ラベンナとスノーホワイトとの一騎打ちとなって、、、。
というお話。
ここでは、スノーホワイトは、父の仇を討つ戦う女で、全然色っぽくない。王の腹心の息子だったウィリアムとは幼馴染で、互いに魅かれあっていたが、スノーホワイトはウィリアムなしで成長し、再び出会った後は共に闘い、自力で女王の地位を奪取する。
追っ手だった狩人エリックとは、暗黒の森を脱出するための協力相手で、妻を失ったエリックに心を寄せるが、しょせん彼は狩人。スノーホワイトは、男に頼らない。最後にケリをつけるのは、スノーホワイト自身だ。
現代版白雪姫では、女の価値は 顔の美しさや若さからくる華やかさではない。信念を貫く、自分を曲げない強さが女の美しさだ、と映画は語っている。と思う。
大流行した「トワイライト」シリーズで、ずっと吸血鬼に恋をした女を演じた、クリステイン スチュワートは、確かにこの世で一番美しい女ではないが、戦う女の役を好演している。
さて、この世で一番美しくなくては気の済まないシャーリー セロンの怪演、、これはピカイチだ。36歳。この世で一番美しいモデルだ。そして、この人の演技力は秀逸だ。悪の女王が 若い女の首根っこを押さえて口を開けさせる。そして、自分もアゴが外れるほど口をシャー、、と開け、若さを吸い取るシーンなど、おばけの映画よりも怖い。ボロボロの肌が ツルツルとして若い女の肌になり、一方、見る見るうちに若い女が老女になっていく。CG技術もここまでできるようになった。迫力がある。
ところで、シャーリー セロンが主演した2本の映画が どちらも素晴らしく良くて忘れられない。ひとつは 「スタンドアップ」2006年、原作「NORTH COUNTRY」、ゴールデン グローブ賞受賞作で、全米で話題になった、実際にあった訴訟事件。
シャーリー セロンの美しい顔が 酔って暴力をふるう夫のために、見るも無残なアザだらけの変形した顔になったところから映画が始まる。女が夫の暴行に耐えられなくなって、16歳の息子を連れてミネソタの炭鉱の街にある実家にたどり着く。やっと見つかった仕事は炭鉱現場。男と肩を並べて働こうとすると、仕事を女なんかに奪われたくない男達が、徹底して嫌がらせをする。ここまで卑劣なことをやるか、と信じられないほどの暴力とえげつない虐め。しかし、彼女は訴訟を起こして 会社と組合員を相手に闘い勝利する。男の職場、炭鉱で女が働ける場を確保した と言う意味で画期的な事件で、実際にあったことを映画化したもの。もう彼女のいじめられ方がものすごくて、観ていて 何度も悲鳴をあげそうになった。
もうひとつの映画は、「モンスター」。これでシャーリー セロンは、2004年のアカデミー主演女優賞を受賞した。2002年に、実際あった連続殺人事件、アイリーン ロノスという娼婦が7人の男を殺した事件を映画化したもの。セロンは10数キロ体重を増やして、入れ歯を入れて、顔にシミを沢山つけて連続殺人犯を熱演した。これも、男の暴力に耐えかねて、まともに生きようとしても どんなにあがいても暴力から逃れられない。殺すことによってしか生き延びられない哀れな女の役で、私をたっぷり泣かせてくれた。本当に良い映画だった。
「スタンドアップ」も、「モンスター」も、「スノーホワイト」でも、セロンは、ものすごく壊れた怖い顔になったが、実際の顔が ゆがみひとつ無い完璧に美しい人だから ひどい顔になる役ばかり楽々とできるのだろう。南アフリカ生まれ。16歳のとき、アル中だった実父を実母が銃で撃ち殺す。自己防衛で無罪になった母親の力で バレエダンサーを夢見てニューヨークに出てくるが、膝の故障で断念。このころ母親の細々とした仕送りで生活していた彼女が、銀行でお金を引き出せない と言われ泣き喚いているところを、映画人に認められて、ハリウッドで成功することになったという。
実生活の様々な体験が、自分を捨てて役になりきることを求められる役者の実力をつけるための栄養素になっているに違いない。自由自在に変化する美しい顔の中にも 物語がたくさん秘められている、魅力のある女優だ。
リアル
言わずと知れた白雪姫のお話です。
といってもただの白雪姫ではありません!!
「アリス・イン・ワンダーランド」のスタッフが送る違う白雪姫です!!
アクションや特殊効果がやっぱり目立ちますね!!
このスタッフたちならわかりますが。。
途中の「黒い森」のところはとてもリアルでヤバかったです!!
悪の魔女も良い感じに悪役オーラが出てきて面白かったです。
個人的な感想なんですが、魔女の弟さんが可哀そう過ぎる(T_T)強いのに(*_*;
また、個人によって感想が異なる映画だと思います。
是非御覧ください!!
がんばれ継母!
この映画の最大の魅力は、欠点と背中合わせにある。それはシャーリーズ・セロン演じる継母が魅力的過ぎること。
お陰で白雪姫とその周りに人たちが幼稚に見えるばかりか感情移入も出来ないので、最後の継母が白雪姫のナイフで倒されるシーンでは、「負けるなセロン!」とさえ心の中で呟いてしまう。
それは監督さんも同じだったのだろう。
セロンのシーンはアップを多用し、実に丹念に撮っているのに対して、白雪姫を始めとする正義の仲間たちの方は、興味無いよと言う感じで実にあっさり。
幼女の時から幽閉されているのに武術に長けているは、狩人や小人たちとの絆も描写不足。
白雪姫が継母に立ち向かう理由は民のためではなく、個人的恨みから来るように感じてしまう。
CGアクションは迫力あるが、肝心の合戦シーンはチャンバラごっこに毛が生えた程度で、「クローンの攻撃」より酷い。クライマックスに至っては敵を打ち破った描写が全くないまま、兵力の劣る白雪姫の軍が勝っているのである。
でもやはりこの映画はシャーリーズ・セロン様の魅力で最後までグイグイ楽しめちゃうのだ。
ビックリしたことにヒットしたせいか、続編決定のニュースが飛び込んできた。白雪姫に続きの話なんてあるのか?それにしてもハリウッドの題材不足は深刻だなあ。
シャーリーズ・セロンが生き返るバカバカしい話なら観たいが。
「美しさ」曖昧で移ろうものを巡る戦い
評点に関わらず心惹かれるレビューが多くて、読んでいるうち観たくなりました。
次から次の見せ場に驚き、あっという間に時が過ぎました。「美しさ」という曖昧で移ろうものを巡るバトル、意外と深くて面白かったです。
なんといってもシャーリーズ・セロン演じる悪の女王に圧倒されます。美しい、恐ろしい、そして悲しい女性でした。つき従う弟も、美に惑わされる人間らしい愚かさが哀れです。
スノーホワイトが逃げ込んだ黒の森はとても恐かったです。そこまでダークに描かなくても。でもまぁ、ハンターの頼もしさがグッと引き立ったけど。
七人の小人にもう一回くらい見せ場があっても良かったな、何でもできそうなキャスティングでした。
バトルシーンでチラつく所がありました、効果的とも思いませんでした。
有名なお姫様役にクリステン・スチュワートはどうかなと思ってたら、なかなか良かったです。
現代的で普通のお嬢ちゃんぽい彼女が時折見せる、気高く無垢な心を秘めた、息を飲むような美しい表情。ずっと女王の風格で圧倒するシャーリーズ・セロンと対象的な持ち味で面白かったです。
衣装が個性を際立たせて素敵。特にハンター役のクリス・ヘムズワース、ヘビーな感じの皮製の衣装を軽々と着てカッコいい。帰り、ポスターにしばし足をとめました。
新旧アクション・ヒロイン女優の対決
多少のアレンジはあるものの、素材は誰もが知っているグリム童話の『白雪姫』だ。一般的なこの物語と大きく違うのは、王女のスノーホワイトが甲冑をつけて自ら邪悪の魔女に立ち向かうことだ。
このスノーホワイトを若手のクリステン・スチュワート、魔女をシャーリーズ・セロンが演じる。シャーリーズ自身も「イーオン・フラックス」(05)でアクション・ヒロインを演じたことがあり、いわば新旧ヒロイン女優の一騎打ちが楽しみのひとつだ。
アクション女優の筆頭アンジェリーナ・ジョリーら、シャーリーズと同年代でアクションもこなせる代表的な女優に共通しているのは、アカデミー賞を取れるほどの演技派だということ。けれどもヒロインを演じる上でのスタイルは、男を手玉に取るほどの強さを持ちながら、まだまだ男の観客に媚びたところがある。つまりお色気路線から抜け切れていない。
対してクリステンに代表される最近のヒロイン像は、男の観客を意識せず肩に力が入っていない。自然体の演技で同性からも支持を得ているのが特徴だ。もちろん、こういう体制が出来上がるのにはアンジーやシャーリーズ、ジョヴォビッチやジョディ・フォスターといった面々がスクリーンで強い女性像を築いてきたからだ。
女性を主人公にしたアクション映画が多くのヒットを生み出し、ここにきて新たなヒロイン像が確立されつつあるのが最近の風潮だ。クリステンはその先頭に立つ存在と言っていい。
そうして観ると、クリステンとシャーリーズはお互いの持ち味を存分にぶつけ合っていて、ただのお伽話で終わらない見応えと面白さがある。
ほかの役者も贅沢だ。
とくに小人たちの顔ぶれがよく、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の“黒ひげ”ことイアン・マクシェーンや、「宇宙人ポール」などの作品で知られるコメディアンのニック・フロスト、「シャーロック・ホームズ」シリーズの警部などでアクの強い顔のエディ・マーサンなど、どこかで見たことがあるという役者が顔を揃えて楽しい。
「◯◯でも歌おうか」「口笛はやめとけ」のやり取りは吹き出す。
追放された神「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースは、残念ながら本作では存分な力を発揮したとはいえない。だが、クリス演じる名もなき狩人は本作のキーパーソン的存在であり、その価値は終盤で大きく取り上げられる。続編でのさらなる活躍に期待したい。
長年、幽閉されていたプリンセスがどうやってあのような身体能力を身につけたか? そんなことを考えたらダメだ。スノーホワイトは特別な能力の持ち主なのだ。そう思って観よう。
シャーリーズ・セロンの美しさは格別。
大好きなシャーリーズの継母、ラヴェンナ。
男を惑わせる魅力に、文句なしの美しさ。
なぜ、そんな女になってしまったのか、その簡単な説明が真実味を持たせて、彼女を理解できる。
衣装もすごく良かった。
魅惑的な衣装。
強靭さを表した衣装。
魔力を表した衣装。
どれも良かった。
また、いくつかの王冠や指輪などのアクセサリーもね。
私がシャーリーズは好きだけど、クリスティンはいまいちだからか、スノーホワイトにはあまり魅力は感じなかった。
ストーリーは、童話をしっかりベースにしていて、登場人物もちゃんと出てきてわかりやすい。
けれど、スケールの大きさに比べ、スノーホワイトの成長劇としては、力不足。
≪あら、こんなところに、パイレーツ~4のメンバーが!!≫が、思いがけず楽しかった。
それにしても、映像の技術は、すごいね。
この監督は、絶対「もののけ姫」を見てるよな~と思えるシーンがある。
日本の良さを認めてもらえたような感覚と、パクられたな~という感覚が入り混じり、何だか複雑だった。
もう何年前の作品になるのだろう。
リプリーじゃなくて、え~と、シガニー・ウィーバーの継母も良かったという記憶があるのだけれど、シャーリーズも継母役を怪演。
きっと、楽しんで演じられたことでしょう。
それが、伝わってきた。
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