「面白さ炸裂のアクション映画では見られないトムの魅力が最高だ!」ロック・オブ・エイジズ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
面白さ炸裂のアクション映画では見られないトムの魅力が最高だ!
昨年の公開時に見逃してしまった事をこれ程後悔させられる作品も他に類をみない!
やはり、観終わって一番に思う事は、絶対に映画館の大スクリーンで、そして音響の良い環境でこそ、この作品は観るべきだったと、時間の調整が出来ない事を理由に、映画館で観るのを諦めてしまっていた事は大失敗だったと、只々悔やまれてならない。
私は個人的には、80年代に学生だったので、殆んど総ての曲を良く記憶していて、その楽曲を聞いただけで、あの当時の懐かしさが蘇り、胸がはち切れそうになった。
とは言え、学生時代の当時から、大の映画フリークだった私は、あまり洋楽関係にまでは造詣が深く無かったと言うより、より興味の中心が常に映画だったと言うのが正しいので、単なるBGMでしかない洋楽であったけれども、それでも友人達みんなが、TVでは小林克也がMCを務める「BEST・HIT・USA」をみんなが見聞きしていたので、自然にボン・ジョビや、フォーリナーズや、ジャニー、エアロ・スミス等々みんなで聴きまくっていたあの頃の感じがスッとタイムスリップしたように、心に広がったのだ。本当にあの時代の空気をこの映画は再現してくれていて、最高にご機嫌に楽しめる映画だった。
これ程までに、観終わった直後に満足出来る作品も、そう滅多に有るものでは無い。
最近では、「レミゼラブル」の記録的な大ヒットのお陰さまで、最近は滅多に観る機会が激減してしまっていたミュージカル映画が、また復活を遂げる事が出来た事は非常に、嬉しいのだが、この作品「ロック・オブ・エイジズ」が、昨年の秋に公開された事は、その後クリスマスに公開された「レミゼラブル」の大ヒットの為の映画良い意味で呼び水的な存在で有ったのではないか?と私は考えるのだが、あなたはどう考えるのだろうか?
しかし、全体の雰囲気が、あの名作ミュージカル映画の「ウエストサイド・ストーリー」に映画としての、風貌的にもピッタリとハマってそっくりの良さを反映している作品だと感じたのだ。
そしてトムさまが演じるステイシー・ジャックのあの王者としての風格と、その狂気性を表現出来る俳優は正にトムさまを置いて、他に出来る俳優など先ず存在しないだろうと改めて、彼のプロ魂の素晴らしさを痛感した!ハマリ役であったと思う。
ロックスターの王様を演じて、トムさまは俳優の王様へと登り詰めた様な演技で言う事無しだった。彼の歌と踊りを魅せてくれる時の迫力と言ったら、もうそれは本当のロックスターのオーラを放っているようだ!
私はこの映画は、トム・クルーズ無くしては成立不可能な作品であったと思うのだ!
しかし、今の時代に何故80年代の復活が起きているのやら、さっぱり訳が解らないでいたのだが、昨日「テッド」を観たらなるほど、今のアメリカが、80年代の古き良き時代としての80年代のスターを求めて止まないからなのだろう事が理解出来た。それは単に、60年代、70年代生れの業界トップ人達が、今では総ての発言権や、デカイ権限を持つ世代になったので、彼らの若い頃へのノスタルジーな気分で、この時代が注目され直しているのでは無い事が納得のいく素晴らしい作品だった。
一人でも多くの人達に観て頂きたい作品だった!
ブラボー!ブラボー!ブラボー! 私は決してこの作品を忘れない!