「ブレッソン流の愛」ラルジャン 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
ブレッソン流の愛
スクリーンで観なおし。
ギリギリまで切り詰めた映像や、編集、音声がとても良いです。
余計なものを排除し、人物よりも悪やお金といったことに集中して見る事ができます。
集中してみると、悪やお金のすぐそばには、愚かさや純粋さもあり、時に愛さえあったりもします。
そしてその愛さえも…
心理的な追い詰め方は、ベルイマンとは違えどキリスト教的な厳しさを感じます。
感情を刺激されてはいないはずなのに、ちょっとした何か(囚人の乾杯や、手紙の検閲など)でポロっと涙がこぼれてしまう。
稀有な作品です。
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