劇場公開日 2012年10月6日

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「たけし版「用心棒」×「乱」と言ったら大袈裟か。」アウトレイジ ビヨンド ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5たけし版「用心棒」×「乱」と言ったら大袈裟か。

2012年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

三浦友和が追い出されて門を出てくるところが仲代達矢にだぶりました。襲撃、殺戮のモンタージュ?が『乱』っぽかった。そうか、衣裳は黒澤和子なんだしな。小日向文世は『用心棒』の役回り、ただし悪党で。

そんなこんなですが、個人的には前作の方が好き。あっちは完全にエンタメ(B級の意味で)してたけど、今回は遊びが少ない。バイオレンスが控え目。あと、やっぱりたけしのたけしらしいところは芝居達者な人たちを集めることじゃないんだよな、と痛感。
今回はヒットを狙っての豪華配役、という目的のもとなので芝居できる連中が集まっちゃったんで啖呵切りまくりの映画になっちゃった、いつもやらないことをやってみた、という感じがした。けど、そのシーンは笑えるほどいい。特に塩見さん、最近やさしいお父さん役をよく見てたので久々シビれた。あと中野英雄、高橋克典、かっこ良かった。でもやっぱり、たけしの映画のいちばんドキリとするのは、決して芝居がうまいとかじゃないんだよな、と思った。せめて、桐谷、新井のところはもっと無名の若手でもよかったような気がする。悪くはないけど。

ONI