「わかりました。また課長とキャバクラへ」明日の記憶 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりました。また課長とキャバクラへ
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映画「明日の記憶」(堤幸彦監督)から。
主演・渡辺謙さん扮する広告会社の「佐伯部長」が、
「若年性アルツハイマー症」と診断され、
仕事にも影響し会社を退社することになるが、
香川照之さん扮する、取引相手の河村課長が電話で励ますシーン。
「負けちゃダメだよ。また営業部へ戻ってうちを担当してよ。
安藤君とキャパクラへ行っても面白くないんだよ、
もうあいつばっかりモテちゃってさ」と普段と同じように話す。
それに答えた佐伯部長の台詞が心に残ったので「気になる一言」。
「もうひと頑張り」より「もうひと勇気」というフレーズを
先日「気になる一言」で取り上げたが、同じような感覚。
「また一緒に仕事したいね」より
「また一緒にキャバクラ行こうよ」の方が表現が柔らかい。
「安藤じゃ駄目なんだよ、佐伯さんじゃなくちゃ」
そんな言い方も、ぐっときてしまった。
暗い話になりがちな病気がテーマの映画なのに、
なぜか、温かいものをいただいた気がする映画であった。
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