「タコ星人の愛」モンスターズ 地球外生命体 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
タコ星人の愛
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左手にケガをしていたサマンサ。アメリカまで連れていくことは簡単なように思われていたが、フェリーに乗るため5千ドルの大金をはたいたものの、一晩寝た女からパスポートや所持金を奪われてしまう。しょうがなく安全なフェリーのルートじゃなく、危険地帯の陸路を使ってアメリカへと向かうことになるのだが・・・
低予算なのに、怪獣そのものはちょい見せで冒険もののように描いているのが大正解。最初はCGが安っぽく感じられたのに、次第に違和感なくのめり込むのだ。墜落した飛行機の残骸や血まみれのボートなど廃墟の映像などもあるが、アメリカ国境が近づくにつれ、遺跡や運河の壮大な映像に感動も覚えるほど。タコみたいなモンスターより、その子孫繁栄のために木に卵を産み付けるとか、習性のほうが面白い。怪獣もそんなにうじゃうじゃいるわけじゃないのってのもいい。
婚約者のいるサマンサだが、旅を続けるとやはり二人にはロマンスの感情も。さらに、怪獣が発生した原因も軍隊や政府の行動によるものだと訴えているところがいい。
さすがに終盤では巨大なタコ星人も全貌を現すが、彼らも襲われそうになりながらも二匹のタコ星人が愛の交歓を始めると、破壊的な宇宙人ではないことに彼らも触発されてキスを交わす。結局は軍隊の攻撃により狂暴化していただけの宇宙人ということか・・・
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