「渋い、ハードボイルド・ステイサム」ブリッツ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
渋い、ハードボイルド・ステイサム
冒頭こそいつものジェイソン映画でしたが、それ以外はいつもとは一味違う、なかなか渋みのある刑事物に仕上がっていましたね。
逆に言えば刑事物バディ・ムービーとしては全く新味のない既視感ありありな映画とも言えるのですが、それをジェイソンが演じる・・・そこがある意味新鮮と言えなくもなく、まあ何だかんだで普通に楽しめた映画ではありました。
ジェイソンの代名詞でもあるキレキレのアクションはほとんどなしでしたので、どうしても地味さは否めなかったですけどね。
結構音楽で誤魔化してましたが、アクションらしいアクションと言えば冒頭のシーンと犯人を追っていたシーンぐらいでしたから、いつものを期待して見てしまえば、どこか物足りなさは感じてしまうかも。
まあ犯人も早い段階で分かってましたし、やや中盤は中だるみもあった印象で、もしジェイソン主演じゃなかったらどこまで楽しめたかは微妙だったかもですが、破天荒ながら人情派なステイサム刑事の魅力とラストの爽快感で、終わってみれば私は意外と満足感は得られましたけどね。
法で裁けない犯人にはどうするか、ステイサム流の結末がたまらなく気持ち良かった!
パディ・コンシダインが演じたゲイの相棒との共闘プレイも、見応えたっぷりでしたね。
ブリッツと名乗る犯人のチャラさ具合には本当にイライラさせられましたが、だからこそラストは爽快とも言えましたので、ある意味あのキャラは絶妙だったと言えるかも。
まあ作品そのものは普通レベルですが、ジェイソン好きなら見ても損はない映画かと。
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