「職人に徹し過ぎたカーペンター」ザ・ウォード 監禁病棟 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
職人に徹し過ぎたカーペンター
身に覚えのない放火の罪で精神病院に入れられた少女クリステン。そこには、精神を病んだ少女たちと、少女の亡霊が…。クリステンは脱走しようとするが…?
監督は、ジョン・カーペンター。
B級精神溢れるマニアックな作風でファンから熱狂的に支持されている知る人ぞ知る鬼才。
本作ではあちこちに意味深な描写を散りばめ、サスペンスでもありホラーでもあるトリッキーな作風を、驚きのラストまで緊迫感たっぷりに見せきっている。
先に軽く述べた通り、ネタバレ注意映画である。
実は少女たちは…。
少女の亡霊は…。
そしてクリステンは…。
これ以上は言えないが、敢えて一つ言えるとすれば、「シャッターアイランド」より先に見ていれば新鮮味があったかもしれない。
それでもカーペンターだったら何か遊び心を期待したい所だが、意外と真面目に職人演出に徹し、その結果、少々こぢんまりとした印象になってしまった感も拭えない。退屈する事なく見れるのだが。
アンバー・ハードは魅力的。
だけど、「ドライブ・アングリー」の時のようにもうちょっとセクシーさがあれば良かった(笑)
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