劇場公開日 2011年9月17日

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「巨匠の復活」ザ・ウォード 監禁病棟 MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5巨匠の復活

2018年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ややお騒がせアンバー・ハード主演のホラー。低予算のB級ホラーなのかもしれないが、監督はジョン・カーペンター。これ以降再び劇場用作品を手掛けてくれないのには残念だが、久しぶりの長編作品だ。ホラーファンならば観ないと損だろう。
不気味なオープニング後、裸足で走る少女が映される。そして家に火をつけた後、警察に連行、精神病院へ移送される。彼女に何があったのか、また、精神病棟の謎とは、そこでどんな恐怖が待っているのか。この一連のシーンでこれからの展開が気になり、引き込まれる。
精神病院の中でも厳重な警備となっている病棟こそウォード(監禁病棟)なのだが、そこには性格の違う明らかにヤバそうな雰囲気の患者がいる。そして夜中にもう一人、おぞましい顔のこの世のものではない存在がおり...と続くのだが、もちろんただの幽霊モノではない。霊の正体や、主人公の過去、それに合わせて明るみになる驚愕の真実。ジョン・カーペンターらしいと言えばらしいが、ありふれたホラーとは作品のクオリティが違う。世界観や雰囲気が良い割にテンポが微妙だが、オチも面白く、突っ込みどころも控えめで大変満足できる作品だった。

Mina