007 スカイフォールのレビュー・感想・評価
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自分が何処かは知ってるよ
Mが直接狙われる危機
正当ボンド映画を継承する素晴らしき出来栄え
もしも本作に対して「伝統的007映画ではない」と断ずる声があるならば、それこそ007の表面しか見てこなかったのではないか?と問いたい。
コネリー&ムーアの創り上げたボンドの伝統。フレミングが生み出した原作。そして、冷戦末期〜終焉後のリアリズム。
それらすべてに折り合いをつけるという非常に高難易度の課題を、このクレイグボンドは見事に成し遂げてくれたと思うのだ。
カジノロワイヤルで一旦脱ぎ捨てて見せたボンド映画の伝統。しかし、監督&脚本始め制作スタッフは過去作品を少しも侮ってはいない!
むしろ、21世紀に生まれ変わらせつつもどれだけ伝統を尊重出来るか、その限界に挑んでくれたと思う。
ブロスナン&クレイグで育った世代にとっても本作の秀逸さに異を唱える事は出来ないであろう。
コネリーボンドの女性対応は一見ただの「女好き」に見えてしまうが、それは同時に「女性に対する酷薄なまでの冷徹さ」も表している。決して心を許すことなく、あくまでひとときの彩りと割り切っているからこそ、軽く女性を口説けるのだ。コネリー&ムーアのボンドは実は女性に対して完全に一線を引いているのである。軽口は冷たさの裏返しでもあるのだ。
今回もコネリーよろしく、しっかりセヴリンやイヴとやる事はやっている。新旧のボンド像が見事に重なる。ただ、本作はそこをクローズアップしていない。敢えてカメラを向けていないというだけなのだ。
新生Qとのファーストコンタクトである美術館の絵画は「戦艦テレメール号」
海賊国家として成り上がった英国の黄昏を描く切ない作品だ。
21世紀における英国情報部とは所詮「腐っても鯛」に過ぎないのか?
否!断じてそんな事はない。
世界のデジタルテクノロジーがどれだけ進歩しようとも!
人間というのは、善と悪、白と黒の狭間を漂う存在だ。決して単純な二元論で割り切れやしない。1と0の間に身を潜め人知れず力を蓄えている敵に対抗するにはアナログかつアナクロな方法が有効な場合もあるのだ。
審問会のシーンは痛快だ。嫌味たっぷりの女性委員に糾弾される中、朗々とユリシーズを暗唱するM。
「来い!来い!シルヴァ!現実を知らぬ委員共に目にもの見せてやれ!」と思う間もなく、シルヴァ登場w
活躍するのはボンド1人ではない。ここまでは「出世して現役引退か?」と思わせていたマロリーがまだまだ腕が立つ事や熱いハートを持ち続けている事をチラ見せしつつ、舞台はボンドの生まれ故郷スコットランドへ。
Qが渡してくれた最新鋭指紋認証短銃はワルサーPPK !
(PPK/Sだけど、そこは許してね)
MI6公用車ジャグワァXJ(徳大寺か!w)から乗り換えるは、言うまでもなくアストンマーチンDB5 !
当然、機関銃は標準装備だ(笑)
ハイテクを駆使してMを執拗に追うシルヴァ。一方、ハイテク対応はQに任せてローテクで対抗するボンド。
Mが女王を頂く英国の象徴とすれば、シルヴァ(本名はティアゴ・ロドリゲスという設定あり)のいかにもなスペイン名は、かつての「太陽の沈まぬ国」7つの海の覇者スペイン無敵艦隊が、エリザベス1世の治世、キャプテン・ドレークやホーキンスらの英国艦隊に大敗を喫した歴史を思わせる。
ならば、ボンドはスコットランドが英国に帰順した暗喩でもあるのだろうか・・・。
Mからボンドへの贈り物は、ジョン・ブル・ブルドッグ?
故郷への執着を捨て去り、身も心も英国人としての再出発を認める証なのか。
本作のテーマは「復活」と「再生」であろうか。個人的にはタロットカードのNo20「審判」のイメージが本作に重なった。
新しいものを見事に取り込んでの、古きものの復活。
ラストシーン、往年ファンを泣かせてくれる。
見覚えのあるポールハンガー。ここはどう見ても例の秘書室。明かされるマネーペニーの名。
これまた見慣れた革張りの扉。そう、この奥にいる人物と言えば決まっている!
静かに流れる「ボンドのテーマ」
"With pleasure,M.With pleasure"の台詞と共に新しい任務を受け取るクレイグ・ボンド。
斯くして、原作では1917生まれのボンドは1968年生まれという新設定にシフトしながらもキレイな円環構成を完成させた。
そしてガンバレルと50thの文字。
カジノロワイヤル・慰めの報酬・スカイフォールの3作品が、ついに50年間、視聴者を悩ませた「007映画の伝統」と「原作やリアリティ重視」とのせめぎ合いに終止符を打ったのだ。
であれば、今後どれだけ007シリーズを続けていこうが、制作スタッフはこれまで程には苦慮せずに済むはずだ。
50周年記念作品に相応しい、見事な仕事をしてくれたと強く思う。
リアルとの融合
クレイグ版007を劇場で見始めたのは、本作から。
「ノータイムトゥーダイ」鑑賞後に、「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」を鑑賞する。
本作だけ感想を残していなかったようなので、取り急ぎメモ。
5作中、最もストーリーがシンプルで分かりやすい。
なので、物語の展開に気を取られない分、
作り込まれたシーンやショットの美しさを余裕をもって堪能。
ずっぽりのめり込める。
そこへもってして相反するような激しい物語が合わさったなら、
ただ殺伐とするに終わらず、ストイック、ハードボイルドにおける「美」を感じずにおれまい。
またインパクト大のキャラクターが目白押しで、
孤高のボンドもチーム戦、家族、絆の幕開けとなり、
これまでになかったワクワク感がいい。
にもかかわらず最後の最後で去ってしまうのがMなのだから、
憎い演出だ。
そうして一皮剥けたダニエルボンド。
リアルとの融合
(ダニエルグレイグに合わせて年をとる設定や、実際前作で脱臼した肩が被弾という古傷扱いとか)の臨場感も、
架空だが、どこかにジェームズボンドは存在しているような余韻を残しており
ただのハチャメチャスパイものに終わらないところがまたいい。
イギリスを楽しめる
最近、まとめて007を観ていると、ストーリーがごちゃごちゃになるので、自分の記憶のための記録。
公開当時、劇場で観ていたが、やはりほぼ忘れていた。
列車の上で、ボンドが撃たれたが、撃ったのが、まさかのマニーペニーとは!映画ラストのあたりで、秘書になる前の秘密がわかり、びっくり!
MI6の爆破シーンもインパクトがあった。
その後の新しい拠点も、イギリスらしいところで大好きな雰囲気だった。
あと、私のお気に入りのQが今回から登場している。美術館で初めてボンドと会ってたんだね、忘れてた。
そして、上海のシーン。
ビルに映るクラゲが幻想的で美しかった。
暗殺された人の部屋には絵画。
私の大好きな画家の1人、モディリアーニ。
『扇を持つ女(ルニア・チェホフスカ夫人の肖像)』(1919-1920)は、パリ市立近代美術館から2010年に盗まれたまま、現在も行方知れずのもの。調べると、007の第1作「ドクター・ノオ」でも、実際に盗難にあった絵画が出てくるらしい。そのオマージュなのか。
そして、そこで出会うセブリン。美しい女性。悲しい生い立ちみたいなんだけど、最後も殺されてしまう。ここは、助けて欲しかった。007って、生きていてほしい人が死んでしまうから、辛い。映画だから悲しいシーンもいるんだろうけど、わかっていても、幸せになってほしい…。
長崎の軍艦島の撮影もよかった。
ヘリがたくさん助けに来るところもスカッとするシーン。
あとは、ロンドンのシーン。
古めかしい歴史ある地下のMI6。イギリスっぽい。
昔住んだことのあるロンドンは大好きなので、地下鉄のシーンも楽しかった。
最後はスコットランドへ。
イギリスの大自然を見ることができたのは楽しかったけれど、なんで、そこに!って思ってしまうよ。
あそこに逃げなければ、M助かったんじゃないのー?って思ったけど、ジュディ・デンチもそろそろ年齢的にも引退なのか?その最後の終わり方としては、良いシーンだったのかもしれない。古典的な戦い方も、まぁまぁ面白かった。
全体的に、サスペンスのようなストーリー展開はとても楽しめた。ボンドもMも、悪役も、それぞれの人間らしいストーリーが垣間見れて、良い作品だったと思う。
そして、アデルの歌う「スカイフォール」最高だ。
ということで次のシリーズへ。
85位/490 2021.12.23現在
Qが好き!
ボンドはもちろん好きだけど
Qのカッコ良さに惚れる。
これを観てない人に
上手く伝えられない
自分の語彙力の無さが悲しい。
そして、アデルの歌が素晴らしい。
個人的に、このアプリで
ベストムービーってのがあるけど
それも色んなジャンルで
作れるようにして欲しいんだよね。
それで
主題歌の素晴らしい映画ランキングなら
この映画は必ずベスト10には入る!
あと、
家で待ってたおじいちゃん
あの人、粋だよねぇ。
たまらんセリフが2つ!
スコットランドへようこそ!
と、ボンドが
準備はいいか?って聞いた時に
お前が生まれる前から準備出来てる
ってセリフがかっこいい!
3人で家で戦うところ
なんか好きだなぁ。
そして、M、、、、
自分は最初M、あんま好きじゃなかった
でも、、ごめんなさい。
素晴らしい最後でした。
NO TIME TO DIEを観てから
面白すぎて
もう一回ダニエルボンドを
最初から観てるけど
何だろう、、、、
昔、観た時もおもしろかったけど
今回の方が10倍面白い。
まだ、ガキンチョで
渋さが理解出来てなかったのかな?
苦味が分かってきたのかも。
観に行ける時がないけど
もう1回劇場に
NO TIME TODIE観に行きたいなぁ
primeに出たら
速攻でまた観よう
以下
超個人的主観による駄文のためだけに
盛大にスルーしてください
(RG風)
スカイフォールのあるある言いたい♫
スカイフォールのあるある早く言いたい♬
スカイフォールのあるある今から言うよ♪
軍艦島行きたくなりがち♩
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→32歳
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→映画館
鑑賞回数→2回
記憶度→80%
マイ映画ランキング
2021年時点
全映画中→85位/490
洋画部門→68位/411
好きな映画主題歌女性部門→1位
最凶の敵!(007㉓)
タイトルなし(ネタバレ)
最初見た時は面白かったけど、今見たら、これって、ただのITセキュリティ事故なんじゃ。。と思ったら、微妙になりました。
ボンドにボンドらしさを戻しつつも、かつてない展開
6代目ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグの最終作がやっと公開されたので、彼の過去作を復習鑑賞(その3)。
完全オリジナルストーリーで、前作の直接的な続編ではないが、MI6内部に敵が潜入できるという前作が示した脆弱性を引き継いでいる。
ボンドガールがいない…とも、M(ジュディ・デンチ)が本作のボンドガールだ…とも言われているが、トルコの名もない女、敵の情婦(ベレニス・マーロウ)、そして恐らくエージェント=イブ(ナオミ・ハリス)の3人の女性とボンドは関係を持つ。
ヴェスパーのことは吹っ切れたようで、なによりだ。
シリーズ50周年記念作品として一大キャンペーンが張られた本作は、見事にシリーズの興収記録を更新した。
MI6の本部が襲われるという異色の設定で、Mのかつての部下シルヴァ(ハビエル・バルデム)が疑似母Mを逆怨みする強敵として現れる。前作の弱みだったヴィランに、本作では不気味さと怖さが戻った。
ボンドにもウィットが戻っていて、シリーズの原点へのオマージュも見られる。
サム・メンデス監督の画作りが美しく、アクションだけではなく芸術点も高い。
オープニングシークェンスは、味方から奪われた「リスト」を追ってイスタンブールの街中で派手なチェイスを繰り広げる。屋根の上をバイクで走るシーンはダニエル・クレイグがノースタントで演じているように見える。どういう仕掛けなのだろう。
敵のシルヴァとボンドはMを挟んで抗争関係となるのだが、ボンドと関係を持った情婦は無惨にもシルヴァの手によって殺されてしまう。
シルヴァは、間男のボンドを殺すのではなく女の方を殺すのだが、そこには「ボンドを寝盗った女」に報復するというホモセクシャルの匂いがする。
ボンドは、関係の深い女の死には感傷的になる一方で、そうでもない女には分かりやすいほどあっさりしている。かつて初期作品が女性蔑視だと糾弾されたことがあるが、それは当時の時代性を考慮して問題視されなかった。しかし、今の時代、これを「クール」と解釈するのだろうか…
わざと捕らえられたシルヴァは、レクター博士のように監禁された状態でMとの面会を果たす。
そしてシルヴァは簡単に脱出してしまうのだが、監視員たちが殺されているのにすぐ近くにいた職員たちは気づかなかったのだろうか。
それを追うボンドとの追跡劇がスリリングに展開し、地下鉄を使ったスペクタクルが前半の山場だろう。
「スカイフォール」とは何なのかよく分からないが、そこにボンドがかつて暮らしていた家があることは分かった。いわゆるボンドの故郷なのだろう。
初代ボンドから受け継いだ(という説明はないが)アストンマーティンを駆って、ボンドはMを連れて故郷に逃げ込む。そこでシルヴァを迎え撃つ算段だ。
初代のアストンマーティンだから、仕込み機関銃が活躍する。
荒野のポツンと一軒家での銃撃戦へとなだれ込むのだが、敵を迎え撃つのは管理人のジイサンとMとボンドの3人で、巻き込まれた管理人は気の毒だ。
戦いは長期化し、敵の大将シルヴァが登場する頃には辺りは暗くなっていく。
この、陽が落ちかけてから夜の暗闇に至る時間帯の映像が、特段に美しい。
そして、凍った湖(そんなに寒そうではなかったのに)を使ったスリルがあって、いよいよ決着の一騎打ち…となるが、意外とあっさりシルヴァを倒す。
また、このエピソードも悲劇で幕を閉じる。
そして後日譚でMが襲名制であることが判るのだった。
新たな姿を見せてくれた007に乾杯。
カジノロワイヤル、慰めの報酬とはまた違った007。何が違うって、ボンドが全盛期の彼ではなくなってしまったってこと。そんな一度は地に落ちたボンドが、信念を胸に這い上がってくるのは、彼が007である所以だからなのでしょう。
シリーズ最高傑作といわれているだけありましたね!素晴らしいカメラワークから映し出されるアクションシーンも最高。またとっても豪華なキャスト陣でした。
そしてMとの絆。互いを信頼しあっていた、2人の関係を描いた作品でもありましたね。
ダニエル・ボンド:新たなる希望
ダニエル・ボンドシリーズは、一作目カジノ・ロワイヤルで華々しくデビュー、続編的二作目の慰めの報酬(なんちう邦題)で少し熱を冷ましつつ一作目の因縁にかたをつけて終わる。
そして開幕する第三幕では、あまり語られることのないボンドの素性に踏み込むともに、過去作以上に深く付き合ってきたMとの別れがあり、そして次作にもつながるチームとの結びつきが描かれる。一作目二作目が孤独なエージェントの物語だったのに比較し、新しく、しかし何故か我々観客には懐かしいバディ達。辛い過去の物語にケリをつけ、これによりダニエル・ボンドは新章に突入するのだ。(と言いながら次作ではより一層の過去に縛られている事が明らかになるのだが…。)
特に気に入っているのは、エージェント・イブとして登場した彼女が、あらもしかして?となったあとにやっぱりその名字なのね、ってとこ。いい名前。
007最高作
やっぱりQが良かった。
やっとここまできた
世界中を飛び回って、ついに舞台はロンドン。ロンドンの街並みに馴染むボンドがかっこよかった。それにしても悲しみの連鎖は止まらない。Mがぁ…やっぱり最初からずっとかっこよかったジュディディンチさんがぁ…悲しかった
そ、そんなにいいのか。。。
転回期となるテーマ
反抗期007「クソババア」
勝手に「NO TIME TO DIE」公開前祭り第3弾!!
007は冒頭のアバンタイトルで、1つの作品になってしまう!スゴイ!!
なので本編を全部見るより、ジェームズ・ボンドに会いたいときは、冒頭だけヘビーローテーションしてしまう……
「SKYFALL」は特に♪
作中、ボンドの年を感じさせますが、欲をいえば本作の前「慰めの報酬」の後に2作品ほどあってほしかったです!!
【過去】
ジェームズ・ボンドの過去、Mの過去が、シルヴァの過去と交錯して物語は展開する。
「スカイフォール」は、序盤から意外な展開だが、諜報やアクション以外でも、伏線が示されたり、ジェームズ・ボンドの過去が、ヴェスパーの分析と合致しているのかなど、「カジノ・ロワイヤル」を振り返って、変な意味、ノスタルジックな楽しみ方もある作品になっていると思う。
ロンドンのナショナル・ギャラリーの、印象派にも影響を与えた英国人画家ターナーの「戦艦テレメール号」の前で、ジェームズ・ボンドは、Qから銃と発信機を受け取る。
この絵は、1805年、スペインとのトラファルガーの海戦で活躍したテレメール号が、老朽化で解体される直前の曳航される場面を描いたものだ。
このトラファルガー海戦の勝利をきっかけにイギリスは太陽の沈まない大英帝国への道を歩むのだが、今やイギリスは、そうした世界的な影響力は衰え、更に、現代社会の進化で、諜報活動もスパイも、無用の長物になりかけているのではないかということを示唆し、それは、ジェームズ・ボンドやMの葛藤にもなっている。
これは次回の「スペクター」にも引き継がれるテーマでもある。
そして、上海のビルから垣間見えるモディリアーニの「扇子を持つ女」。
これは、2010年5月20日、パリの近代美術館から、ピカソやマチスの作品と一緒に盗難にあった作品で、未だ行方不明になっているものだ。
これが上海にあったというところも、実は、中国が台頭した世界情勢の変化を表しているのだ。
自分自身の衰えと、過去に絡んだトラウマ。
世界情勢の変化や技術の進化のなかにあって、諜報活動はどうあるべきかという葛藤。
それでも前に進もうとするジェームズ・ボンドと、Mに対して、過去に執着して復讐を目的に生きるシルヴァ。
様々な対比が織り込まれる。
この「スカイフォール」は、こうしたフレームワークとアクションがシンクロした傑作になっていると思う。
また、冒頭でジェームズ・ボンドと格闘し、上海のビルから転落するパトリスは、得体が知れないことから、ゴースト(亡霊)と呼ばれる存在で、次回作のタイトル「スペクター」も亡霊という意味であることから、諜報員や、その組織も亡霊のような存在なのかという示唆も感じられる。
「スカイフォール」では、「カジノ・ロワイヤル」でヴェスパーが分析したジェームズ・ボンドの為人(ひととなり)が凡そ的を得ていたことが明らかになるが、次回作「スペクター」では、ジェームズ・ボンドのトラウマと、Mがスカイフォールに向かう途上、諜報員には家族がいない方が良いと言ったことに対して、ジェームズ・ボンドが暗い表情をしたことの意味も明らかになる。
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