「映像は素晴らしい。ただ、含蓄は無い。」ライフ いのちをつなぐ物語 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
映像は素晴らしい。ただ、含蓄は無い。
『ディープ・ブルー』、『アース』を制作したBBCが制作。
この手の自然観察モノを見るといつも思うんですが、こう言う映像って、一体どうやって撮るんでしょうね? アザラシと一緒に泳いだり、魚の群れに迫ったり、ネズミ(ハネジネズミ)がトカゲから逃げすシーンに迫ったり。ものすごく不思議です。
その中でも一番驚いたのがハキリアリの巣の映像。ハキリアリは、その名の通り葉を切る蟻なんですが、その切った葉を蟻は食べません。巣に運び込んでキノコを栽培して、そのキノコを餌にしているという驚きの蟻です。そう言う蟻の生態もかなり驚きなんですが、その巣の中の映像を撮った事も驚き。人間の気配が有ったらこういうものはNGなはずなので、一体動やって撮ったのか物凄く不思議です。
今回見たのは、日本語吹き替え版。ナレーションは、松本幸四郎と松たか子の父娘だったんですが、オリジナルのナレーションは、何と!ダニエル・クレイグらしい。う~、オリジナル版でも良かったかも。
全般的には、動物の表面的な生活を捉えた映像と言ったらダメでしょうか。その生き物たちの生命行動の背景にあるものの深みを感じることが出来ず、こう言うとなんですが、お子様向けの“動物可愛いね”映画に思えて残念でした。6年もの時間を掛けて世界中で撮影しているんですから、もっと深みのある作品にして欲しかったと思います。でも、そうしたら、重すぎますかね?
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