琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイのレビュー・感想・評価
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子供にぜひ見せたい!大人も楽しめる
この手のヒーローものを全く見ないので、他のものと比べてどうとは言えませんが、とてもおもしろかったです。 悪役が光ってました。世界征服は大げさだからウチナーを征服したいなど笑いもとびっきりおもしろかったですし、征服したい理由もはっきりしていました。 人間が心に大切な7つの玉を持っている設定は子供にぜひ見せたいと思った点です。 ヒーローが弱虫で仲間に励まされて強くなっていくのもよかったと思います。 闘いのラストも今までに見たことがなくて、素敵だなと思いました。 ご当地ヒーローなので、ちょっとB級のイメージがありましたが、それは全くなくとても素晴らしかったです。 ヒーローものなので大人に勧めるのは躊躇しますが、お子さんが見るときはぜひ一緒に見て欲しいです。
キングシーサーは出てこないの〜?
沖縄のご当地ヒーロー、“琉神マブヤー”の活躍を描いた特撮番組の劇場版。 ちなみに我が福島にも、“ダルライザー”というご当地ヒーローがいる。 主演は山田優の弟、山田親太朗。 某クイズ番組での天然おバカな彼が、よく台詞覚えたなぁ〜と思いつつ、気弱で冴えない役柄は素でしょう(笑) そんな彼にマブイ(魂)が宿り、琉神マブヤーに! かつて沖縄を恐怖に陥れた悪の“マジムン”一味が復活。沖縄中のマブイを奪うマジムンと戦う! ズバリ言ってしまうと、コントか、はたまたヒーローショーか、というくらいのレベルである。 とにかく、ユルくてナンセンス。 マジムン一味なんてもはやコスプレ。一応、怪物の姿形の設定なのに、「中に誰か入ってるんですか〜?」と言われる始末(笑) ツッコミ所が沢山ありすぎて、いちいちツッコんでいられない(笑) 真面目にやってこんなレベルだったらとても見てられないけど、ハナから割り切ってやってるので、何だか許せちゃう? キャストには沖縄出身の有名人が多数出演。 “自称天才マジシャン”のアノ人気女優も特別出演。 ご当地ヒーローのスクリーン進出を祝うかのように、他県のご当地ヒーローも友情出演。(演技は超下手だけど) アクション・シーンはなかなか本格的、超ベタだけど定番メッセージも織り込み、特撮ヒーローとしては標準並み。 確かに映画としては酷いレベルかもしれないが(笑)、一つだけ本物が。 沖縄の自然、海、文化、物語のキーにもなっている“情”…沖縄の魅力を伝えようとする作り手の溢れんばかりの沖縄愛が微笑ましい。 100分弱、沖縄気分に浸らせてくれる。
見どころは、アクションとコメディ。ゆるゆるな展開だけど、敵キャラも許しちゃう共生精神に共感しました。
★★★☆☆ 所詮ヒーロー物だろうと色眼鏡で見てはいけません。沖縄発の文化を伝えたいというスタッフの意気込みが伝わってくる作品でした。見どころは、アクションとコメディ。 ヒーローと怪物が絡むシーンは、アクションの切れもよく、仮面ライダーにひけをとらないきびきびした動作を見せてくれます。 コメディの方は、マジムン(沖縄の方言で“怪物”の意味)のボス格ハブデービルを演じたゴリが突っ込み役のほか、沖縄芸人が集結。ちょっとした台詞にも爆笑するくらい、要所にギャグ満載なのです。だからヒーロー物としてでなく、かぶり物で笑いをとった『オレたちひょうきん族』のような楽しみ方を期待すれば、大人でも多いに楽しめる作品だと思いますよ。 とにかくローカルなご当地ヒーローが全国区に進出するところが凄いと思います。全国区に出ることになっても、地元の方言、文化や習慣、生き方など妥協なくそのまんま伝えるこだわりは普遍のようでした。 そのこだわりのテーマとは、沖縄独自の助け合いのこころ「ゆいまーる」を中心とした「自然保護」や「共生」。 沖縄と言えば、やはり碧い海が印象的です。作品も県内で最も海が綺麗な本島北部の古宇利大橋付近をロケ地にして、映像美を見せつけてくれます。 近年沖縄も開発が進んで、生態系のバランスが崩れてきています。オニヒトデの大量発生やマングースの野生化によって、ヤンバルクイナが絶滅の危機にさらされるると、今度はオニヒトデやマングースが駆除の対象になってしまう。そんな人間界の都合で振り回される生き物たちが、マジムンのモデルなのです。 だからマジムンは叫びます。人間からウチナーを守れと。プロデューサーは語ります。彼らは果たして悪者でしょうかと。彼らを敵視するのではなく、人間が自然界全体を大切にすることが重要ですとも。 ヒーローのマブイたちも、マジムンからウチナーを守るために立ち上がりました。互いに沖縄を守るということでは共通なんですね。だから映画のクライマックスでは、「ゆいまーる」が発揮。ヒーローたちは、マジムンたちを倒さず、改心させてなんとシェイクハンドしてしまうのです。他者を排除し、武力による攻撃と報復を繰り返す人間の歴史に、こんな風にやろうよと訴えかけているような結末でした。 もちろんベタでゆるゆるな展開に、あ~あとため息つきたくなるシーンもあります。まぁそれもご愛嬌としまして(^^ゞ、従来の戦隊ものにはない笑いと優しさが一杯詰まった本作は、大人も楽しめるけど、特にお子さんには、学びとなることが多々ある作品となることでしょう。
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