劇場公開日 2012年1月14日

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「役者の力を久しぶりに感じた」ヒミズ パースィさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0役者の力を久しぶりに感じた

2013年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

役者の演技を楽しむにはもってこいの映画。

邦画を見ていないせいもあるだろうが、ここ数年の役者の演技で印象に残るものがない。日本の役者は、スタイルが良く、顔が小さく、格好良い美しいが重点なのだろうか?もちろん見栄えとは必要なものだが…。
90年代前までの役者とは、顔がでかく特徴的で、一度見れば案外忘れられない顔ぶれが多かった。かつ、演技に情熱を感じ、それは鳥肌ものであった。

そんな良きものを思い出させる映画だった。
そして、そんな彼らをコントロールした園監督。彼こそが今をときめくと聞いて見始めたが、まだ彼の良さは分からないので、じっくり作品を観て行こうと思う。

とはいったものの、物語に関しては、
ひどく不安定で、行き過ぎて共感できるポイントのない、けれども思春期を描いたもの、といった程度にしか捕らえていないが。笑
絶望というポイントを、撮影中に起こった震災と掛け合わせて行うという大胆さは並の人間にはできまいと感じる。しかし、それが本当に必要だったかは私は思わないのだが…。震災を混ぜなくてもこの物語はひとつとして強烈な絶望と不安を兼ね備えていた。むしろ、もっとややこしくしてしまったのでは?という印象。一瞬ドキュメンタリーかと思ってしまったし。

とりあえず、
二階堂さん可愛いーーー!

パースィ