「主演二人の演技にただ脱帽。。」ヒミズ yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
主演二人の演技にただ脱帽。。
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ストーリーは基本的には原作通り。
とはいえ、細かな設定は変えられている。しかも、より絶望度の濃い方向へ。茶沢の家庭環境とか。この辺り、さすが園子温監督。
とにかく主演二人、特に住田役の子の演技が凄まじい。くだらない設定(脚本)の邦画が多い中、このストーリーでこの熱演は本当に脱帽した。「スゴイ!!」の一言。
※ここから先はネタバレあり。
ラストはほっとした。
原作読んでラストが一番納得できない展開だったし。何故あそこまで救いの道がある中で、自殺で終わる??と本当に納得いかなかった。映画では出てこない、あの黒い怪物のせいかもしれないが。
また、舞台が福島、しかも震災後の福島になっていたのが興味深い。ラストもこの舞台あってこそだろう。仮に震災が無かったらどういう映画になっていたのか?おそらく全然違う展開になっていたはず。もっとも、震災が無ければ、園監督はこの映画を撮らなかったのかもしれないが。。
最後の「ガンバレ!」は、絶望から希望を見出した二人が発するからこそ響く言葉。間違いなく「現代の若者」と「被災した人達」に向けた言葉だろう。普通は頑張っている人にはこの言葉は使えない。頑張ってる人に、それ以上頑張れなんて言うのは酷なので。しかし、この映画の二人ならば許される。そういう展開に敢えてしているように思える。
「ガンバレ!」=「生きろ!」というメッセージ。
とにかく、今絶対に観ておくべき映画。
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