スーパー!のレビュー・感想・評価
全44件中、41~44件目を表示
ラストのちょっとほろ苦い結末も現実的で、私は好きです。
生身の普通の人がヒーロー・コスチュームを着て、街の悪党を退治する…「キックアス」と、もろ被る映画だけど、スーパーヒーローに憧れる日常ではだめな人間の物語は、昔からあったようで、あの「バッドマン」も格闘術と超兵器を駆使するが悪を憎む正義感の強い生身の人間だ。
本作が「キックアス」と違うのは、あっちは若い二人の青春物語的なところがあったのに対し、こちらは妻にも逃げられたうだつの上がらない中年男にぶっ飛んでるアメコミ好きの女の子が絡む展開。
「キックアス」ではビッグダディとヒットガール親子の反則的な強さが痛快さを呼ぶわけだけ、こちらの主役フランクが扮する赤いコスチュームのクリムトンボルトは気弱で腕っぷしもだめ。
それを補うため武器を手にするだが、ときにそれが凶器にもなって、正義の味方ではなく犯罪者扱いされたり、暗く後味の悪さを残す。でも、そのまぬけさとヘタレぶりで笑わせてくれる。
対決する相手も用心棒を従えるほんまものの麻薬の売人なのだから、分が悪すぎるし、やはり悲惨なことにもなってしまう。
ラストのちょっとほろ苦い結末も現実的で、私は好きです。
ひいちゃった
#8
シャラップ!クライム!
いっやあ~…ヤバイッスね、これw
評判に違わぬ相当なキレっ振り!!!!イタさ爆発!!!!
ええええ?そう来ましたかあ!!??というww
だってこれ、正義のスーパーヒーロー夢見ただけの、気ぃ触れた(に近い状態の)男が勝手な判断基準で悪(らしい人物)に制裁加える、自警団気取りの物語ですからねw
「特殊能力は持たないけど、ただヒーローに憧れる!」という設定は『キック・アス』に近いものがありますけど、コレには青春要素もファンタジー要素も皆無。
怒りを込めて、ひたすら過激に!ひたすら暴力的に!善の行使!
鈍器でメッタ打ち!理性もあまり介入せず!というw
つまり、この映画は“ヒーロー像の新たな在り方”を提示しているのでしょうかね??公共での(俺的判断の)不実は暴力で制裁せよ!というww
まあいいや。そして、この映画最大の功績は、何といってもエレン・ペイジでしょうねぇ。
頭のネジが一本外れたナチュラルハイのイタめな相棒役という。
…もう、彼女が加わると余計にクレイジーw
収集つかずの流血と屍の山w
で、散々暴れた挙句です。
繊細で、且つ切なくも美しい問いを我々観客に投げ掛ける訳ですよ。
一体、何が正しいのだろう?
何が悪であろうか?
何を心の拠り所にしよう?
心の平穏はどこに?
それらを包括したラスト。そこに持っていく狡猾さw
何故かしみじみと最後を迎えてしまう。
途中あんだけゲラゲラ笑わせといてw
ふぅ~。
なかなか、腹の膨れる(胃にもたれる?)内容の、稀有な映画でした。
全44件中、41~44件目を表示