「彼女のどこまでも真っ直ぐな眼差しが眩しい。前向きな気持ちになりたいときに、ぜひ!」ソウル・サーファー ともさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女のどこまでも真っ直ぐな眼差しが眩しい。前向きな気持ちになりたいときに、ぜひ!
映画の大半が海と波の画。ハワイの情景が本当に綺麗で、ハワイの人々の暮らしが垣間見れるのも素敵だった。あと出てくる女性たちも美しい人ばかりなので眼福だった!
主人公の、「サーフィンが好き」という気持ちがどこまでも真っ直ぐで、とても輝いていた。どこまでも諦めない彼女のスタンスが眩しかった!
親友やライバルとの関係や大会でのバトルも熱かった。親友とのキラキラした日々、優しさゆえにケンカしたこと、みずみずしく描かれてた。ライバルは、お互いに一目置いていてとてもいい関係。いつもフェアに向き合ってくれることに「ありがとう」と言ったのもとても素敵だった。
挫折を乗り越えたきっかけの一つになったのが、被災地のボランティアだったといいのも、納得のいく内容だった。「何もできなくなったと思っていた。けれど、自分だからこそ人々を元気づけられることに気づいた」と、その描写がほんとに素敵だった。
ラストの大会の展開も、大満足!!大事なのは結果だけではなくて、過程だよね。努力した日々が、諦めなかった日々があったから、彼女は悔いなく笑顔で大会を終えられたのだと思う。たくさん得たものがあったのだと思う。
って、これは実話を基にしたものだったから、展開うんぬんに賛否つけるようなもんじゃないか!笑
本当にこんな、映画みたいな人生があるものなのですね…。
彼女自身の人柄や努力があったからこそ、彼女の人生が映画になったのだなぁ。
エンドロールで流れる、本人のビデオにも驚いた!!映画そのまんまじゃないか!!まだまだ彼女はお若いのね!こんなに映像が残っているとは思わなかった!
何気ない日常までしっかりと映像に残っていて、彼女の両親や兄弟や友達から本当に愛されていたのだなぁと感じた。
内容はしっかりあるしなかなか重いシーンもあるけど、尺が短いので、疲れることなく観られる。
良く言えば、めっちゃテンポ感がいい。悪く言えば、挫折から立ち直りまでの過程が早過ぎて若干置いてけぼりにされる感じがある。
腕を一本失った喪失感や心のダメージは私たちには想像できないほどのものなはずなのに、復帰後大会での挫折くらいしか絶望感が大きく取り上げられてないことに少し違和感があった。
とちょっと難癖もつけましたが、全体的にとても素敵な作品でした!前向きな気持ちになりたいときに、勇気をもらいたいときに、ぜひ!