劇場公開日 2011年7月2日

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「【発想一流、他三流】」ムカデ人間 芥さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5【発想一流、他三流】

2024年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

カルト的人気を誇るホラー映画。
今日は猛暑だったので、気味の悪い、奇妙な映画でも見て涼もうかなと思い、本作を鑑賞致しました。

非人道的な所業が多く含まれている映画ですし、倫理的に反する感想であるのは、重々承知なのですが、『人間をムカデみたく繋げてみよう。』という発想は、天才と言うべきか、鬼才と言うべきか…。(物語を作る上で、設定としての発想が天才的だと言うことです。)

発想以外は、全体的にB級的な作りですね。
何とも形容出来ない程の気味悪さではありますが、不気味さで言えば、アメリカン・サイコの方が個人的には好みでした。
何と言うか、物語の進行がいちいち安っぽく感じてしまうんですよね。女性二人と男性一人を監禁し、秘めていたサイコパシーを演説するシーン迄は自然だったのですが、説明中にガタガタうるさい日本人男性や、グダグダとした逃走劇、最終局面での日本人男性による唐突な懺悔…。
観ていられない程では無いですが、映画としてのストーリー進行が、余りにも陳腐に感じてしまいました。

これはあまり関係の無い話かも知れませんが、オランダで制作された映画にも関わらず、ムカデ人間の先頭でありリーダーの人物を、何故日本人にされたのでしょうか?
結構重要な立ち回りもしていましたし、結構セリフも長尺が多く、海外で公開された時には全部字幕ですよね?
物語には関係ない筈なのに、何故かそこが気になって仕方がありませんでした笑

芥