劇場公開日 2011年10月28日

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「邦題がダサすぎる点以外は良かった!」ミッション:8ミニッツ マロンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5邦題がダサすぎる点以外は良かった!

2012年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

よくあるタイムパラドックやループもののお話。

序盤はひたすらわけもわからないまま死に続ける。ろくに説明もされず、動揺収まらないままにひたすら繰り返し爆発8分前の列車に送り込まれ、様々なアクションを起こすものの結局は死ぬ。死後はまた謎の施設で目覚め「その列車に爆弾を仕掛けた犯人を特定せよ」とだけ言われまた列車へ・・。

序盤のこの展開で、ジェイク・ギレンホール演じるスティーブン大尉の心情に完全シンクロ。「どういうこと?」「何が起こっている?」という感情とともに一気に物語に引き込まれる。そして状況が飲み込めてきた中盤からは、繰り返す8分の中で少しずつ情が湧いてきた乗客たちを救おうと、奔走する主人公の姿が胸を打つ。繰り返してきた8分間で得た情報をもとにアクションを起こし、少しづつ変わっていく状況・訪れる違った結果、その微妙な変化が見ていて飽きさせない。しかしなかなか爆破を止められない・・・

顔見知り以上の親近感が湧いてきた相手が爆発で死ぬ様を何十回も見せられ、自分も死にながら繰り返し無限のループをするという展開はかなりハード。見ていてああ可哀想と思えてくるが、物語後半、このループは意外な結末で終わりを迎える。

設定こそなかなかハードで難解な部分があるけれど、そこさえ乗り越えてしまえば実はそんなに重くシリアスな映画ではなかったりする。詳しくはネタバレになるので書けないけれど、後半の展開は打って変わって爽快感さえ伴うほど前向きなもので、見終わったあとの気分はきっとそんなに悪くない。

ハラハラしたり頭をひねったりしつつも、最後はちゃっかり「良い話だったな」と思わせてくれる、そんな映画。設定が受け付けない場合は仕方ないかもしれないけれど、あまり身構えずに、週末の夜にでもじっくり見て欲しい。

ちなみに原題は「Source Code」。映画本編を見たあとに邦題の「ミッション:8ミニッツ」を見たらあまりにダサすぎることに気がつくはず(笑)

マロン
akiさんのコメント
2013年11月12日

博士の言葉とラストは全く矛盾してないと思います。最後にメールを受け取ったのは平行世界のグッドウィンです。

aki